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アグリメディア、サポート付き貸し農園「シェア畑garden マチノマ大森」を開園

2022.07.21 13:11 更新

 農業ビジネスを展開するアグリメディアは、東京・大田区の商業施設の屋上駐車場をリメイクし、サポート付き貸し農園「シェア畑garden マチノマ大森」を、来秋9月に開園する。東京都内の商業施設内で「シェア畑」を開園するのは初めてとなる。

 「シェア畑」は、都市部で所有者が管理できなくなった遊休農地等を貸し農園にリメイクし、初心者でも手ぶらで野菜作りができるサービスとして、2012年のサービス開始以降、124農園まで展開を拡大してきた。エリアは、首都圏と関西など都市部の農地を中心に開設し、今年春には九州にも進出した。

 今回開園する、「シェア畑garden マチノマ大森」は、都内では初めて商業施設内にオープンする。「マチノマ大森」は、J-REITで最大級の運用資産を誇る日本都市ファンド投資法人が運営する商業施設で、コンセプトに“現代における地域コミュニティの創出”を掲げている。これまで駐車場として利用していた屋上スペースの一部を「地域コミュニティの場」としてリニューアルを検討している中で、同社に声がけしてもらい、開設に至った。

 施設利用者の人への新しい価値の提供はもちろんイベントやキャンペーン開催などで施設内のショッピングモールとも連携していく予定となっている。

 「シェア畑」は、都市部の農地を中心に拡大してきたが、2021年以降、宅地(非農地)での開設が増えている。コロナ禍の影響を受ける商業施設の、魅力向上やSGDsに寄与するコンテンツとして検討されているほか、駐車場やコインパーキング、企業の所有地だった土地で開設が相次いでおり、これまで累計30件ほど(閉園済み含む)のシェア畑を宅地(非農地)に開設している。同社では、都心部の狭小地や畑のない沿岸部などでも展開可能なモデル「シェア畑garden」を開発するなど、多様化するシェア畑開設ニーズに対応している。

 宅地や企業所有地などの「非農地」でのシェア畑の開設には、土地の土壌改良、農園を作る整備ノウハウが蓄積され、同社の技術が向上していることが背景にあるという。「シェア畑」は、全ての農園で定期的に土壌の調査と分析を行い、栽培に与える影響などを調べている。新たな土地で開設する際にも、必ず土壌を調べ、必要に応じた改良を行っている。様々な土地での「シェア畑」の開設を経験しており、その精度が高まっていることによって、「非農地」で「シェア畑」を開設することが可能になっている。

 「シェア畑」は、区画分けした小さな畑(3m2~)を、利用者が“自分の畑”として契約し、野菜作りが楽しめるサービスとのこと。畑には、農具、種、苗、水場など栽培に必要なものを完備しているため“手ぶら”で来園が可能となっている。また、「菜園アドバイザー」が、マンツーマンで苗の植え方や育て方を指導してくれるため、野菜作りに興味はあるけれども「やり方が分からない」といった初心者の人でも、手軽に野菜づくりが楽しめるサービスとなっている。

 昨年に1号農園を千葉・船橋に開設した新業態の「シェア畑」。沿岸部や、都心の狭小地など、これまで畑がなくてシェア畑空白地帯となっているエリアで開設可能なモデル。畑ではなく、縦50cm、横100cm、高さ50cmのコンテナで野菜を栽培するため、畑のような整備された土壌や大きなスペースがなくても開設できる。

[「シェア畑 マチノマ大森」概要]
名称:シェア畑garden マチノマ大森
開園日:9月9日(金)~
開園場所:東京都大田区大森西三丁目1番38号 マチノマ大森屋上階
アクセス:京急本線 大森町駅 徒歩10分
面積・区画数 総面積:1102.533m2/区画数:全245区画
料金:1区画2コンテナ 1万2000円 (1コンテナ縦50cm、横100cm、高さ50cm) ※別途入会金

アグリメディア=https://agrimedia.jp/


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