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ソニー「CurioStep」、ソニー・太陽との協力でインクルージョン・ワークショップ「ペットボトルと牛乳パックでつくるヘッドホン」を開催

2022.12.16 20:26 更新

 ソニーグループの教育プログラム「CurioStep with Sony」(以下、キュリオステップ)は、ソニー・太陽の協力のもと、小学生を対象にしたインクルージョン・ワークショップ「ペットボトルと牛乳パックでつくるヘッドホン」を12月3日・4日に実施した。このワークショップは、障がいのあるなしに関係なく、ものづくりの楽しさを感じ、興味を深め、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンを体験することによって、相互理解を深めてもらうという、ソニー・太陽の特色を生かしたプログラムとなっている。参加した子どもたちは、ソニー・太陽のスタッフから指導を受けながら、身近な材料でヘッドホンを作り上げ、科学の不思議やものづくりの楽しさを学んだ。

 「ペットボトルと牛乳パックでつくるヘッドホンワークショップ」は、身近な材料であるペットボトルや牛乳パックなどを使って、ヘッドホンの工作を体験しながら、音が聞こえる仕組みや、コイルと電気で磁石が生まれる仕組み(電磁石)など、身の回りに隠れている科学の不思議を楽しく学べるワークショップとなっている。ワークショップの講師は、実際にソニーのヘッドホンを製造するソニー・太陽の社員が担当した。ソニー・太陽は、障がいのある社員が全体の約6割在籍するソニーの特例子会社として設立され、障がい者の自律を目指して積極的な雇用を行っている。また、ソニーグループのものづくりの一翼を担い、高品質な製品を世界中に届けているという。

 ワークショップの講師を務めたソニー・太陽 人事総務部 広報・CSR室の佐藤祐親室長は、「当社の社員は6割以上が障がい者であり、そうした人たちが生き生きと働く姿を発信することで、社会全体の多様性への意識を高めていく活動に取り組んでいる。インクルージョン・ワークショップも、その活動の一環として実施しているプログラムとなる。参加した子どもたちには、ものづくりの楽しさだけでなく、多様性への理解も深めてもらい、先入観や偏見を持たない、豊かな心を育んでいきたいと考えている」と、同社がインクルージョン・ワークショップを実施する意義について語った。

 今回の「ペットボトルと牛乳パックでつくるヘッドホンワークショップ」では、まず、佐藤室長が、ソニー・太陽とはどのような会社なのかを子どもたちに紹介。「当社は、障がい者が約6割を占める特例子会社でありながら、ソニーのマイクロホンやヘッドホンの製造の中核を担っており、高品質な“音の入口と出口”を世界中に届けている。当社が生産したヘッドホンは、大分県・日出町のふるさと納税返礼品にも選定されている」と、障がい者が生き生きと働き、存分に力を発揮できる会社なのだとアピールした。

 この後、実際に子どもたちがペットボトルと牛乳パックを使ってヘッドホンを作るワークショップがスタート。まず、ヘッドホンのイヤーパッドを、ペットボトルを切り貼りして作っていった。ペットボトルの上部と底の部分を切り取り、底側にネオジム磁石を貼り付ける。この時、ネオジム磁石は非常に強力な磁石のため、近くにハサミなどを置かないよう注意が呼び掛けられた。磁石を付けたペットボトルの底の部分を上部分の中に入れて、クッションテープを貼ると、ヘッドホンのイヤーパッドが出来上がった。

 次に、音を伝えるのに必要なホルマル線を、ペットボトルのキャップの下部分に巻いていった。実は、ここがヘッドホン作りの最大の難所ともいえる作業で、約20mの長さのホルマル線を切らないように巻き付けていく必要があった。地道で時間のかかる作業だったが、子どもたちは、ホルマル線が切れないよう最後まで集中して取り組んでいた。また、ペットボトルに巻き付けたホルマル線の先を、オーディオケーブルの線とつなぐ作業が少々ややこしく、戸惑うシーンも見られたが、ソニー・太陽のスタッフがきめ細かく子どもたちをサポートしていた。

 最後に、牛乳パックを使ってヘッドバンドを作成し、ペットボトルで作ったイヤーパッドを取り付けると、ヘッドホンが完成した。そして、自分で作ったヘッドホンから実際に音が聞こえるかどうかを、ウォークマンに接続して確認。最初は半信半疑の表情を浮かべていた子どもたちだが、ヘッドホンから音楽が聞こえた瞬間には、驚きと喜びの表情に変わっていた。

 ヘッドホン作りを体験した後には、ソニー・太陽の佐藤室長が、音の伝わる仕組みやヘッドホンのメカニズムなどを、子どもたちにわかりやすくレクチャーしてくれた。すべてのワークショップを終えた子どもたちには、修了証が授与された。ソニー・太陽の佐藤室長は、「インクルージョン・ワークショップでは、障がいのあるなしに関わらず、それぞれの作業に対する理解度をチェックして、スタッフが一人ひとりケアするように心がけている。子どもによって得意・不得意があるので、全体を見渡しながら、遅れる子どもがいないように、バランスをとりながら進めるようにしている。今回は、約3年ぶりに東京でオフライン形式でのワークショップを実施したが、ヘッドホンから音が聞こえた瞬間の子どもたちの表情を見た時に、本当にやってよかったと感じた」と、ワークショップを実施した感想を述べていた。

 ソニーグループが展開している「キュリオステップ」は、同社の多様なテクノロジーとクリエイティビティを生かして子どもたちの学びや好奇心をサポートする教育プログラムとなっている。2009年から10年以上にわたり展開してきた科学教育支援活動「ソニー・サイエンスプログラム」を、2020年から「キュリオステップ」としてリブランドし、これまでの科学教育に加え、プログラミング、エンタテインメント、アートなど、幅広い領域でのワークショップを実施している。

 ソニーグループ サステナビリティ推進部CSRグループ ソーシャルイノベーションチームの山本理恵子氏は、「『キュリオステップ』は、コロナ禍でのスタートだったこともあり、今までオンラインを中心にワークショップやコンテストを展開してきた。今年の夏には、大型イベント『CurioStepサマーチャレンジ2022』をオンラインで開催し、夏休みに合わせて、子どもたちの好奇心が目を覚ますワークショップやトークイベント、コンテストを多様なテーマで実施した」と、コロナ禍でも自宅から参加できるオンラインのプログラムをメインに展開してきたと話す。

 「オフライン形式でのワークショップとしては、今年度は5月にも『【わくわく科学工作】紙コップスピーカーワークショップ』を開催しているが、オフラインでは、実際に子どもたちの姿や表情を間近で見られるので、とてもやりがいを感じる」と、今回のインクルージョン・ワークショップをオフラインで開催できたことに目を細めていた。「今後は、自宅から気軽に参加できるオンラインのプログラムを継続しながら、オフラインのプログラムも増やしていきたい。より多くの子どもたちに『キュリオステップ』の体験を届けられるように、オンラインとオフラインそれぞれのメリットを生かして展開していく」と、意欲を見せていた。

ソニーグループ=https://www.sony.com/ja/
ソニー・太陽=http://www.sony-taiyo.co.jp/
CurioStep with Sony=https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/curiostep/


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