ファンケル、ニキビのできにくい健やかな肌に導く「FDR アクネケア(医薬部外品)」をリニューアル発売、肌の悩みに関するアンケート調査も
ファンケルは、5月18日から、「FDR アクネケア(医薬部外品)」(全4品目)を、通信販売と直営店舗でリニューアルして新たに発売する。今回のリニューアルでは、同社の研究知見からわかった肌のゆらぎ(肌が不調と感じること)や繰り返しできる大人ニキビに関与している「ゆさぶり因子」に着目。この「ゆさぶり因子」に独自のアプローチをし、大人ニキビを予防しながら健やかな肌に導くスキンケアラインとなっている。さらに、コロナ禍のマスク常態化でニキビができやすくなった肌状態にも使えるとのこと。2月24日に行われたオンライン発表会では、「FDR アクネケア(医薬部外品)」の概要について紹介した他、20代から50代の女性1000人を対象に行った「肌の悩みに関するアンケート」の調査結果や、最新のニキビ研究についても説明した。
コロナ禍で、マスクの常態化などさまざまな生活環境の変化によって、従来とは異なる肌悩みなども出てきている。そこで、同社では1月28日~2月1日の期間、20代から50代の女性1000人を対象に「肌の悩みに関するアンケート」をインターネットで実施。ファンケル 広告宣伝部 PR担当の椎名麻由氏が調査結果を発表し、同 化粧品事業本部 化粧品企画部の田代碧氏が結果について見解を述べた。「マスク着用で気になった肌悩みを聞いたところ、肌悩みがあると回答した人は67.8%に達し、具体的な肌悩みについては、『ニキビ(吹き出物)』と『乾燥』が同率の1位、次いで『肌あれ』という結果だった」と、マスクの着用で何らかの肌悩みがあると回答している。この結果について田代氏は、「当社の研究において、マスク着用によって肌の水分蒸散量が増え、バリア機能が低下することを確認している。バリア機能の低下で『乾燥』や『肌あれ』が起こるが、逆に乾燥から肌を守ろうとするために皮脂が過剰に分泌されてニキビの発生にもつながると考えられる」と述べていた。
「『過去にも最近にもニキビがある』『過去にはないが最近はニキビがある』という人の合計は、40代で約47%、50代でも約32%という結果だった。さらに、『過去にはないが最近ニキビができた』という人も、各年代を通じて約5~6%いることから、幅広い年代にニキビ悩みがあることがわかった。比較的若年層が中心だったニキビ悩みも、コロナ禍において状況が変わり、40代や50代といった従来ではあまりなかった年代でも見られるようになった」と、ニキビ悩みは幅広い年代に広がっていると椎名氏。
「これまでにニキビができたことが『ある』と回答した人に、ニキビの原因と考えられることを聞いたところ、『ストレス』が約48%で最多だった。2番目は『皮脂が多い』との回答で約41%だった」と紹介した。これを受けて田代氏は、「食生活や不規則な生活などの生活習慣を挙げる人もおり、ストレス社会といわれる現在、生活習慣を含め、さまざまな『ストレス』がニキビにも影響することが示唆された。また、昨今はコロナ禍で行動が制限されることも多く、『ストレス』を感じる機会が増えていることも一因かもしれない」と分析していた。
「ニキビができたことのある人にニキビの対処方法を聞いた。1位は『市販薬を使う』で約34%。それに対して『ニキビ用化粧品を使う』人は約20%にとどまり、『食生活に気をつける』『睡眠をとる』といった生活習慣の改善や、『特に何もしない』という回答よりも低い結果だった」と椎名氏。これについて田代氏は、「ニキビは治療するものという考えで、市販薬を使って早く治したいという人や、食生活や睡眠などの生活改善も含め、セルフケアで対処する人が多くいることがわかった」とコメントしていた。
「対処法としては選ばれなかったニキビ用化粧品。しかし使用経験者は、調査数全体で約35%いた。また、使用したことがある人に、『ニキビ用化粧品についての考え』を聞いたところ、54%の人が『ニキビが治ったらできるだけ早くやめた方がいい』『ニキビが無い時は他のケアをした方がいい』『ニキビが無い時は他のケアをしたい』のいずれかを回答し、ニキビ用化粧品は、ニキビができている時にだけ使うものと考えている人が多いことがわかった」と椎名氏が結果を発表。これに対し田代氏は、「ニキビ用化粧品には、医薬品と同様に『ニキビを治す』効果を期待されていると推測されるが、化粧品は治療に使用するのではなく、日々の使用で予防と肌全体を『ニキビができにくい状態』に整えるもの。まさに、医薬品と化粧品の役割を認識した上で、ニキビケアを行うことが、ニキビに悩まない肌作りへの近道になる」との見解を示した。
同 総合研究所 ビューティサイエンス研究センターの池田麻里子氏が「最新ニキビ研究~ニキビを繰り返さないために~」と題した研究結果の発表を行った。「繰り返すニキビには、一次的な対処ではなく、続けられるアプローチが必要になる」と、ニキビを繰り返さない理想肌に導くことが重要であると説く。「思春期ニキビはホルモンバランスの乱れによる皮脂の過剰分泌が原因とされるが、大人ニキビでは、乾燥やストレスなどによる肌ゆらぎが原因といわれている」と大人ニキビの特徴について解説。「ゆらいだ状態の肌は、角化亢進によってターンオーバーが乱れ、未熟な角層が過剰産生される。そして肌バリアの低下を招く」と肌のゆらぎについて説明する。
「ゆらいだ肌では、ある因子が関係していた。それがCCN1と呼ばれる当社の敏感肌研究から見出したタンパク質で、刺激やストレスによって増加し、ゆらぎ肌を生み出す原因となることを発見した」と、CCN1がゆらぎ肌を生み出していたとのこと。「CCN1が多いと、肌細胞の変化、肌バリア機能が乱れてしまうことも明らかとなった」と、CCN1が多いと、角化を整えるタンパク質が減少し、バリア機能関連因子も減少する独自知見を見出したと語る。「さらに、CCN1がニキビ毛穴で多く、再発につながっていることも解明した。つまり、CCN1への着目が、毛穴での角化亢進を防ぐカギとなる」と繰り返すニキビの根源がCCN1なのだと訴えた。
「そこで当社では、毛穴づまり、肌バリア低下を防ぐセージエキスに着目。セージエキスによって繰り返すニキビサイクルからの脱出を行うことができる」と、ニキビができる前の肌に整えることができると力説。「また、アクネ菌による炎症を抑えることも大切となる」とのこと。「トラネキサム酸によってアクネ菌炎症マーカーが劇的に減少した」と新知見について紹介する。「さらにトラネキサム酸は、肌を支えるコラーゲンのゆるみを抑え、弾力を保つ」とのこと。「CCN1への着目で繰り返しニキビの徹底予防を行うと共に、トラネキサム酸の新機能で、ニキビを予防する機能だけでなく、肌へのやさしさへの配慮も必要になる」との見解を示した。
リニューアル新発売する「FDR アクネケア(医薬部外品)」について田代氏が説明した。「今回のリニューアルでは、当社の研究知見からわかった肌のゆらぎや繰り返しできる大人ニキビに関与している『ゆさぶり因子』に着目。この『ゆさぶり因子』に独自のアプローチをし、大人ニキビを予防しながら健やかな肌に導くスキンケアラインとして販売する」と、「FDR アクネケア(医薬部外品)」の新たな特徴について解説する。「当社の研究で、大人ニキビには、肌がゆらぐことに関わる『ゆさぶり因子』が大きく影響することを解明した。『ゆさぶり因子』によって角層がたまり、毛穴をふさがりやすい状態にすることから、この状態を防ぐことがニキビの徹底予防につながると考えた。当社ではこの状態を『毛穴蓋』と名付け、『毛穴蓋』を作らせないという独自のケアができるスキンケアラインとして開発した」という。「リニューアルでは、『セージエキス』と『ウメ果実エキス』(共に保湿成分)によって、使い続けることで健やかな肌に導く製品となっている」と、ゆさぶり因子にアプローチして素肌を底上げし、毛穴をつまらせる毛穴蓋を作らせない成分でニキビを予防すると解説した。
「殺菌剤の肌への影響にいち早く着目。肌に負担となる成分は徹底的に入れない」とのこと。「『漢植物エキス』『シソ葉エキス』『スイートピー花エキス』(すべて保湿成分)を配合した。『ゆさぶり因子』にアプローチし、肌のバリア機能を整えながら肌をゆらぎから守ってストレスのない美しい肌を実現させる」と、処方にもこだわっていると教えてくれた。
「FDR アクネケア(医薬部外品)」のラインアップについて紹介。「『アクネケア 洗顔クリーム(医薬部外品)』は、毛穴づまりを除去。肌あれによるざらつきも、すっきりすべすべにしてくれる」という。「『アクネケア 化粧液・ジェル乳液(医薬部外品)』は、うるおいを与え保持する。うるおいで満たし毛穴の目立たないなめらかでツルツルの肌に導く」と語る。「『アクネケア エッセンス(医薬部外品)』は、トラネキサム酸を配合。Wの有効成分で集中ケアし、密着ジェルがとどまり効かせるので、しつこいニキビも徹底予防してくれる」と述べていた。
[小売価格]
アクネケア 洗顔クリーム(医薬部外品):1540円
アクネケア 化粧液(医薬部外品):1650円 アクネケア ジェル乳液(医薬部外品):1650円
アクネケア エッセンス(医薬部外品):1980円
(すべて税込)
[発売日]5月18日(水)
ファンケル=http://www.fancl.jp