美容・化粧品

ユーグレナ、美容液「CONC セラメント エッセンス」を発売、細胞培養エキス「セラメント」と「ユーグレナエキス」の相互作用で肌悩みを改善

2022.02.03 21:47 更新

 ユーグレナ(以下、ユーグレナ社)は、新ブランド「CONC(コンク)」から世界初のタマゴ(鶏卵)由来の細胞培養エキスを配合した美容液「CONC セラメント エッセンス」を発売する。ユーグレナ社は、汎用大規模細胞培養を行うインテグリカルチャーが2018年5月に実施した第三者割当増資に参加し、以降、同社のヘルスケア領域における事業化を支援してきた。今回新たに立ち上げた「コンク」は、インテグリカルチャーの独自技術から生まれたタマゴ由来の細胞培養エキス「CELLAMENT(セラメント:整肌成分 鶏卵胚体外膜細胞順化培養液、BG、ペンチレングリコール)(セラメント)」(以下、「セラメント」)の商品化支援を通して誕生したブランドとなる。2月3日に行われたオンライン発表会では、新ブランド「コンク」誕生の背景や細胞培養エキス「セラメント」について解説した他、美容液「CONC セラメント エッセンス」の特徴などについて紹介した。

 「当社は、“人と地球を健康にする”ことをミッションに掲げ、サスティナビリティ・ファーストで事業に取り組んでいる」と、ユーグレナの出雲充社長が挨拶。「健康に直結する食の分野だけでなく、美しさという美に関する分野についても多くの投資を行ってきた。その結果、タマゴ由来のプラセンタから培養したエキスを利用して美容液を開発。今回『CONC セラメント エッセンス』として上市する」と、新たに化粧品ブランドを立ち上げ、その第一弾商品を発売するという。「細胞バイオ技術のスタートアップ企業のインテグリカルチャーの協力を得ることで、タマゴ由来のプラセンタエキス『セラメント』を見出した。そして、環境に負荷を与えない細胞培養という方法で、エキスの抽出に成功できたことで誕生した美容液となっている」と、インテグリカルチャーの技術を活用することで誕生した「CONC セラメント エッセンス」に期待してほしいとアピールした。

 次に、キー成分であるタマゴ由来の細胞培養エキス「セラメント」について、インテグリカルチャーの羽生雄雄毅CEOと川島一公CTOが説明した。「当社は、動物資源であらゆる問題を解決することをモットーに事業を展開。細胞農業に着目し、環境への負荷が低い培養肉の研究を行ってきた。そして当社では、体内に似た環境を構築することで、細胞培養にかかるコストを大きくダウンさせることに成功。世界初の培養フォアグラの生産にこぎつけた」と、インテグリカルチャーは、細胞培養技術によって地球の資源問題に正面から取り組み、ソリューションを提供しているのだと羽生CEOは語る。

 「『セラメント』は、世界初のタマゴ(鶏卵)由来の細胞培養エキスを主とした化粧品原料。タマゴは食物繊維・ビタミンC以外の栄養素と、人の体内ではつくることのできない必須アミノ酸すべてを含んでいるため、“完全栄養食品”といわれている。当社は、汎用大規模細胞培養システム『CulNet System(カルネット システム)』を開発し、培養肉の研究開発を行っている。このシステムは、従来の畜産の生産方法と違い、動物の命を奪うことなく、徹底した衛生管理で、環境を破壊しない、持続可能な新世代の生産方法となる。広大な土地も必要としないので、場所を選ぶことなく、どんな場所でも生産することができる」と川島CTO。「培養肉の研究開発段階で得られたタマゴ由来の細胞培養エキスには、タマゴに比べてさらに豊富な因子があることがわかり、化粧品成分としての機能性を検証したところ、ヒト皮膚にも有用であることを確認した(研究成果:フレグランスジャーナル社「FRAGRANCE JOURNAL」2020年6月号 P74~P79)」と、細胞が持つ力を発見したのだと説く。「また、このタマゴ由来の細胞培養エキスに含まれるアミノ酸のうち、95%がヒトの羊水や胎児血液と同等の組成をもつことから次世代のエイジングケア美容成分という価値も見いだされ、化粧品原料として『セラメント』が製品化された」と、タマゴ由来の細胞培養エキスが化粧品に利用されるに至った経緯について言及した。「『セラメント』は、美肌関連成分を高濃度に含んでいる。肌のターンオーバーを促進させ、線維芽細胞増殖能がキメ、ハリと弾力、柔軟性を与える。肌の土台をしっかりと補修するので、保湿、肌荒れ、ニキビ予防にも有用性が期待できる」と、エイジングケアやバリア機能が期待できるエキスなのだと教えてくれた。

 そして、新ブランド「コンク」および美容液「CONC セラメント エッセンス」について、ユーグレナ ヘルスケアカンパニーCo カンパニー長の工藤萌執行役員が紹介した。「新ブランド『コンク』は、『セラメント』が持つクリーンでサスティナビリティな点と、遺伝子に着目した新たなエイジングケアの価値、加水分解ユーグレナエキスとユーグレナエキスEXという2つのユーグレナエキスとの相互作用解明から、新たに化粧品を開発することにした」と、「コンク」を開発するに至った背景について言及。「『コンク』は、ナチュラルとサイエンスが生み出す価値を最大限に発揮するための高機能エイジングケア(年齢に応じた美しさを支えるケア)ブランドで、細胞培養研究や遺伝子研究に着目し、まだ世の中にない新しい美へのアプローチを提供するため立ち上げた」と、力説する。「『コンク』には、濃度、濃縮したという意味があるが、これに生命力が凝縮したイメージを見出した。ブランドロゴは、『CO』『NC』で2段に配列し、『O』と『N』が縦に並ぶように配置することで、美のためのスイッチを入れる『ON』を表現している」と、ブランドロゴに込められた想いについて語ってくれた。

 「『CONC セラメント エッセンス』は、先端技術による細胞培養研究の成果をこだわりの形でエイジングケアに応用するために生み出された美容液となる」と、先端技術による次世代エイジングケア美容液なのだと強調する。「キー成分である『セラメント』には217もの因子が含まれ、まるで子どもの肌を触ったときに感じるような肌本来のしなやかさへ導き、キメが揃いふっくらとした潤いとハリ感をもたらす」と、特徴について解説。「『セラメント』の機能を最大限に活かすため、当社独自のユーグレナエキス2種(加水分解ユーグレナエキス、ユーグレナエキスEX)との相互作用を東北大学とともに研究し配合することによって、年齢とともに増える多様な肌悩みにアプローチする」と、肌を根本から整え環境ダメージから肌を守るのだと力説する。「さらに次世代型レチノールを加えることで優しく肌サイクルに寄り添い、ツヤのある肌へ導く」と、理想の形でエイジングケアに応用した美容液なのだと訴えた。

 「特に30代以降の肌悩みとしてあげられるハリ・弾力のなさ、乾燥、毛穴目立ち、ごわつき・乾燥くすみなどの目立ちに対し、『CONC セラメント エッセンス』は肌を細胞(角質細胞)から慈しみ、多角的なアプローチによって根本(角層)から整え、肌にとって長年のエイジングケアパートナーとなる美容液として完成した」と、なめらかな肌に導く商品なのだとアピールした。

 「濃厚かつ浸透性のあるテクスチャーは、塗ったところからすばやく肌のキメが整い、内側からみずみずしく広がり、透明感のある潤いが実感できる。まるで子どもの肌を触ったときに感じるような、するんとふっくらした弾力とハリが得られる」と、肌にすばやく浸透してくれるのだと教えてくれた。

 「当社では、2020年にユーグレナ・フィロソフィー『Sustainability First(サスティナビリティ・ファースト)』を掲げ、各商品ブランドをはじめとする企業活動全体にサスティナビリティの実装を進めている。『CONC セラメント エッセンス』の容器には、プラスチック燃焼時に発生するCO2を削減する『グリーンナノ』を採用し、地球環境への負荷を軽減。商品パッケージの材料にサトウキビの残渣から製造したバガス紙を採用している。印刷には生分解性があり、VOC(揮発性有機化合物)排出がほぼなく、環境負荷低減に寄与する植物油インキを使用している。メール便対応の容器デザインで、配送にかかる環境負荷を低減し消費者の受取り時の利便性も向上している」と、サスティナビリティを高める一環についても紹介した。

[小売価格]6091円(税込)
[発売日]2月22日(火)

ユーグレナ=https://www.euglena.jp/


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