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骨の形成にもかかわるコラーゲンの役割

2022.12.15 22:15 更新

▽コラーゲンは肌の美にかかわるタンパク質として有名ですが、骨の形成にも深くかかわっているとのこと。骨といえばカルシウムを思い浮かべる人も多いと思いますが、実はコラーゲンも主要材料なのです。骨の始まりは軟骨です。軟骨は水分とコラーゲンなどのタンパク質からできています。まず、カルシウムにリンが結合したリン酸カルシウムが軟骨の内部に沈着し石灰化します。石灰化した部分の細胞は死んでしまい空洞ができます。すると、その空洞に血管が入り込み血管から破骨細胞が放出され、軟骨の石灰化した部分を壊していくそうです。

そして、壊れた部分に骨芽細胞が現れて骨基質を分泌します。この骨基質の主要成分がコラーゲンとのこと。骨基質には隙間があり、その隙間を埋めるようにリン酸カルシウムが沈着していき、骨がつくられていきます。わかりやすく建物で例えると、コラーゲンが鉄骨、リン酸カルシウムがコンクリートの役割を担います。


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