水中で体が浮く仕組みとは?
2022.11.10 21:50 更新
▽水中では、体が軽くなった感じがしますが、これは体にかかる重力とは反対方向に浮力が働くからです。浮力とは、物体が水中から押しのけた水の量の重さに等しい力を受けるということです。これを「アルキメデスの原理」といいます。そして、物体が水に浮くかどうかは、物体の重さ(重力)と、物体が水中から押しのけた水の量の重さ(浮力)を比べた時の差によるとのこと。浮力のほうが大きければ、物体は浮くことになります。
例えば、鉄は塊のままだと水に浮かべようとしても沈んでしまいますが、重さが同じでも薄く伸ばして鍋のような形にする、つまり空間を増やして体積を増やしていくと浮くようになります。これは、体積を増やした結果、水を押しのける量が増えた(浮力が増した)ことによります。船はとても重たい物質ですが、この原理を応用して海に浮かぶように設計されているそうです。