エディターズダイアリー

精神的・身体的ストレスは糖尿病のリスクに?

2022.11.04 21:48 更新

▽血糖値は、食べすぎ・飲みすぎだけでなく、試験の際の緊張など精神的なストレッサーや痛みなどの身体的なストレッサーによっても上昇することがわかっているそうです。例えば、ストレス状態では、副腎皮質から出るグルココルチコイドの分泌が亢進します。グルココルチコイドの一つである「コルチゾール」は、抗ストレスホルモンと呼ばれ、ストレス状態から身を守るために、血糖値や血圧を上げ、脳を活性化させるほか炎症を抑える働きもあるとのこと。

コルチゾールの血中濃度は、通常、早朝は高く、正午に向かって低下し、昼食後一時的に上昇して再び低下するという日内リズムを示しています。ところが、ある実験で、午前中に被験者に数字を覚えさせるような短期記憶テストを繰り返し与える精神的ストレッサーを加えると、正午に向かって下がるはずの血中コルチゾール濃度は低下せずに、むしろ上昇したそうです。


このページの先頭へ