エディターズダイアリー

睡眠は何のためにある?

2022.11.01 22:02 更新

▽睡眠は、私たち人間をはじめ、ほとんどの動物に毎日起こる生理現象であり、生きていくためには必要不可欠なことです。睡眠中は何もしていない時間だと考えている人もいるかもしれませんが、「脳と体の休養」と「脳内情報のコントロール」という2つの重要な働きがあるそうです。

哺乳類や鳥類などの恒温動物は、外部からの情報を処理し、身体をよりうまく働かせるために大脳を発達させました。しかし、大脳は多くのエネルギーを消費する器官のため、脳と体の機能を維持・管理するためには休息が必要不可欠となりました。これが睡眠です。私たちは進化の過程で、体が休む時間に大脳を休息・回復させ、必要な時に高い機能状態の覚醒を保つ能力を持つようになりました。つまり、高等な哺乳類にとっての睡眠は、体を休めたり、大脳の活動を低下させることで休養させるシステムであると考えられています。


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