脳に備わっている「可塑性」とは?
2022.08.30 20:20 更新
▼成人の大脳皮質の神経細胞数は、約140億個ありますが、その一部が損傷あるいは死滅しても、脳には「可塑性(かそせい)」が備わっているとのこと。可塑性とは、神経系の構造や機能が外界の刺激や影響を受けて変化する性質のこと。これによって脳は、学習や経験を積むことで、神経細胞間のシナプスをつくり、新しい神経ネットワークを形成していくことができるそうです。
また、脳には神経の伝達経路を補正し、創造する機能もあるとのこと。脳の一部が損傷・死滅すると、その部分の神経ネットワークは途絶えてしまいますが、残ったほかの細胞がそれを補うようにネットワークを形成していく性質を持っているそうです。脳卒中などで体にマヒが残った時、リハビリが行われるのはそのためです。