高齢者の口腔ケアで注意するポイントは?
2022.08.01 22:17 更新
▽「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という8020運動が、厚生労働省により提唱されています。20本以上の歯があると、ほとんどの食品を自由に咀嚼することができるとのこと。昨今の65~69歳での平均歯数は成人期の半数近くになり、80歳での平均歯数は約9.8本で、20本以上の歯が残っている80歳の人の割合は2割強程度にとどまっているそうです。
高齢者は残っている歯が少ないことに加えて、加齢により嚙み合わせる力や舌の運動機能が低下し、唾液分泌量も減少するため、咀嚼能力はさらに低下するとのこと。咀嚼機能を維持するためには、歯の喪失を防止することがポイントになります。そのためにも日ごろから、歯磨きの習慣や保健指導を受けることが大切とのこと。プラークは放置すると石灰化して、歯石になり、歯磨きだけでは取りにくくなるので、歯科で定期的に歯石を除去し、口内環境を保つことをおすすめします。