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赤血球の巡りが滞ると貧血に

2022.03.02 20:18 更新

▽赤血球は、エネルギーを産生するために欠かせない酸素を全身の細胞に届け、細胞から排出された二酸化炭素を回収する役割を担っています。この赤血球の巡りが滞ると起こるのが貧血とのこと。赤血球が正常に巡らないと、酸素が不足し、細胞でのエネルギー産生がうまくできずにめまいや立ちくらみ、息切れ、動悸などさまざまな症状が起こってくるそうです。

貧血の中でも最も多いのが「鉄欠乏性貧血」とのこと。鉄欠乏性貧血は、鉄の不足により赤血球内のヘモグロビン量が低下するほか、赤血球自体が小さくなったり、減少したりすることで起こるとされています。鉄は、成人の体内に3~4g程度存在し、そのうち約70gが赤血球内のヘモグロビンや、筋肉内のミオグロビンの構成成分となり機能しています。酸素の運搬を担うこれらの鉄のことを「機能鉄」と呼びます。


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