高血圧管理を向上させるために
2022.02.28 21:22 更新
▽国内には、約4300万人の高血圧の有病者がいることが推計されており、生活習慣病の中で最も発症率が高い疾患といわれています。しかし、高血圧の有病者のうち約57%(約2450万人)しか治療を受けておらず、高血圧の治療を受けていない有病者の数は約1850万人に上っているそうです。また、治療を受けている患者の中で、血圧が140/90mmHg未満にコントロールされている人は、50%程度(約1200万人)しかいないとされています。
高血圧のように、自覚症状がなく患者数が多いために国民の健康福祉や医療経済に大きな影響を与える疾患は、単なる診断・治療法の開発のみでは解決できないとのこと。重要なのは、個人個人が高血圧に罹患しているかどうかを認識すること。その治療の重要性を理解すること、さらに治療を開始、継続して降圧目標を達成して維持・管理することとされています。高血圧は生活習慣に、生活習慣は社会的背景に大きく影響を受けるため、高血圧の対策は個人のみならず社会全体で行う必要があるそうです。