ストレッサーは脳内でどう対処される?
2021.09.16 21:19 更新
▽私たちは日々さまざまストレッサーを受けていますが、脳内でもストレッサーへの対処が行われているそうです。脳内では、大脳皮質の感覚領域(視覚野、聴覚野、触覚野、味覚野など)を経由した情報が、偏桃体や前頭前野に送られるとストレスへの対処が行われるとのこと。
まず、偏桃体においては、ストレッサーによって不安や怒り、悲しみなどの情動が生じます。偏桃体のすぐ近くには、記憶を司る海馬が位置しているため、互いの情報交換によって生じる情動には過去の記憶や経験も加味されることになるそうです。そして、この情動は前頭前野の主に眼窩部から伝わり、前頭前野の各領域につながっていきます。次に、前頭前野の中では、背外側部を中心とした理性的な情報処理を行い、情動を抑えていく反応が起こるとのこと。理性を発揮するうえでは、背内側部での社会性に基づく観点も取り入れられるそうです。