エディターズダイアリー

「忘れる」ことは脳の自己防衛反応

2021.09.06 22:15 更新

▽私たち人間の脳が記憶できる量には限りがあるとのこと。日々発生し、インプットされる膨大な量の情報や知識をすべて克明に記憶しようとしたら、おそらく脳はパンクしてしまうといわれています。「忘れる」ということは、脳が健全に機能するために必要な「自己防衛反応」といえるそうです。

記憶には、その内容を言葉にして説明できる「宣言的記憶」と、体で覚えたり特定の感情がともなうタイプの「非宣言的記憶」があるとのこと。前者はさらに、個人が経験した出来事に関することや思い出などの「エピソード記憶」と、物事の意味をあらわす一般的な知識や情報についての「意味記憶」に分かれるそうです。一方、後者には、自転車の乗り方などの技能の習得にかかわる「手続き記憶」、ストレッサーがかかったときなど、ある状況で現れる特定の感情や身体変化の記憶に関わる「レスポンデント条件づけ記憶」などが含まれるとのこと。


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