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焼酎メーカーの減収企業は過去最多に

2021.08.24 20:11 更新

▽国税庁が発表した2019年度(令和元年度)の国内酒類消費量は、約813万900キロリットルと、前年度比1.4%減少した。減少するのは4年連続。他方、ウイスキー(前年度比6.1%増)はハイボール需要の拡大、リキュール(同5.0%増)やスピリッツ(同13.8%増)は缶チューハイや缶カクテルなどのRTD(Ready to Drink)飲料市場の拡大によって、それぞれ消費量や伸び率は増加傾向にある。

一方、焼酎消費量は前年度比3.0%減の約75万5800キロリットルと年々減少傾向で推移し、さかのぼって確認できる2007年度(100万4700キロリットル)以降、2年連続で80万キロリットルを割り込んだ。酒離れや消費者嗜好の多様化等によって厳しい状況に立たされるなか、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)拡大の影響で外食産業向けの販売が激減し、酒類業界全体が打撃を受けている。新型コロナの影響が長引くなか、 外食産業向けの販売減を“巣ごもり需要”によってどれだけカバーできるかが、今後の重要なポイントとなりそうだ。


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