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夏の暑さによる「心」の乱れ

2021.07.29 21:33 更新

▽夏は太陽の作用が最大の時であり、東洋医学の陰陽説に置き換えると太陽=陽の気(気=生命エネルギー)が最も強くなる季節とされています。五行説では「木・火・土・金・土・金・水」のうち、「火」にあたるのが夏とのこと。夏の暑さが厳しくなり、陽の気が最大になると「心」の働きが亢進してオーバーヒートしやすくなるそうです。暑さによって「心」の働きが乱れると、動悸、不整脈など循環器系の異常のほか、不眠や精神が不安定になるなどの症状が現れることもあるとのこと。

東洋医学でいう「心」とは、西洋医学の解剖学的な心臓とは少し異なり、心臓をはじめ、血液循環器系や小腸を含めた部分を指すとされています。東洋医学では、「心は血脈を司り、神を蔵す」という表現があるように、心の働きには大きく2つあるとのこと。ひとつは「血脈を司る」、つまり血液を全身に送る作用です。もうひとつの「神を蔵す」の「神」とは、「こころ」を指し、精神や意識、思考をコントロールする働きと考えられています。


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