エディターズダイアリー

体の中で最もサビやすいのは脳?

2021.07.19 22:11 更新

▽脳は、働くために必要とするエネルギー量が大きく、体が消費する全酸素の20%を使うことでエネルギーを作り出しているそうです。突出して酸素の使用量が多いため、ほかの器官と比べて圧倒的な量の活性酸素が生じる運命あるとのこと。それだけに、脳は、体の中でもとくに活性酸素の影響を受けやすく、サビやすい器官とされています。

実は、脳はもともと抗酸化酵素が不足ぎみな器官であり、たとえば、抗酸化酵素カタラーゼは、心臓や肝臓にある量の10~20%しか存在しないとのこと。しかもその産生は、加齢によってさらに減少してしまうそうです。また、脳は、きわめて酸化しやすい脂肪でできています。活性酸素による脂肪の酸化は、あらゆる物質と反応し、最も強い酸化力を持つ「ヒドロキシルラジカル」を生み出すとのこと。


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