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2013年2月 7日

ストレスは万病の元!? 生活習慣病や更年期障害の症状軽減・予防にもつながる「健幸脳」のつくり方とは

 現代人の多くは、過剰な情報・複雑な人間関係・仕事のストレスなどにより、心身に何らかの不調を抱えている。ストレスは人間が生活していく上で避けては通れないものだが、最近では、このストレスによる“疲弊した脳”(=ひへいのう)が、肥満や糖尿病などの生活習慣病、うつ病などの精神障害、慢性疲労、さらには更年期障害などさまざまな病気の元凶であることが指摘され、注目を集めつつある。

 「“疲弊脳”とは、脳がストレスを必要以上に重く感じすぎてしまっている状態のこと。現代人は“しなければならない”という理性の脳で行動しているために、脳に余裕がなくなり、ストレスによる不快を感じやすくなっている」と話すのは、脳へのアプローチによって心身の様々な悩みを解決している、横倉クリニック 健康外来サロン院長の横倉恒雄先生。

 「元々、人間の脳は、多少のストレスを感じても、軽いものであれば自然に解消されて元気になるように出来ている。しかし、過剰なストレスを受けたり、ストレスが長引いた際には、脳に余裕がなくなり、同じストレスでもより大きく感じ、ちょっとしたことでも辛くなってしまう。“ストレスに強いか弱いかは性格の違いだ”といわれることがあるようだが、何より、“脳に余裕があるかどうか”が大きなポイントになる」と、その脳のメカニズムについて詳しく説明してくれた。

 「脳はストレスを感じると、最初は交感神経が緊張状態になり、血圧上昇や動悸、過呼吸などが起こり、身体が緊張状態に。次に脳は防衛反応として、副交感神経が刺激され身体と精神をリラックスさせようと甘いものが食べたくなったりする。ストレスが小さいか軽く感じていれば、ここで元気を取り戻すことができ、目標に向かってがんばろうというエネルギーにもなる。しかしながら、ストレスを強く感じるようになると、交感神経と副交感神経はさらに緊張し続け、過食・飲酒量の増加など食欲をはじめとした防衛反応がエスカレートする。精神的にもイライラしたり、すぐにキレたり、うつ状態になるなど精神状態が安定せず、疲れが解消されない“疲弊脳”に陥り、自律神経失調・ホルモン分泌異常など色々な身体的症状が出てきてしまう。こういった過剰なストレスがもたらす“疲弊脳”は、心と体のあらゆる病気の根源になっている」というのが横倉先生の主張だ。

 また、女性の脳は、強いストレスにさらされていると、赤ちゃんに悪影響を与える状態で妊娠しないように脳から防衛的に卵巣に司令を出して、月経不順や排卵障害を起こし、無排卵症や無月経症につながるそうだ。

 さらに、自律神経中枢が過剰なストレスを受けると、だるい・疲れやすい・動悸・めまい・肩こりなどの自律神経失調症状が現れてくるという。

  「これらの症状は、まさに更年期障害の不調とほぼ同じもの。一般的に、更年期障害は女性ホルモンの減少が原因とされているが、この年代の女性は夫、子ども、親などの家族の問題、仕事などストレスを抱えている場合が多く、それらのストレスが軽減されることで、ほとんどの症状が軽くなっていくケースがたいへん多い」と、横倉先生は力を込める。このことは、横倉先生が実際に数多くの患者を元に行った臨床研究からも明らかで、ストレスを強く感じやすい疲弊脳の女性ほど、更年期障害の症状が現れやすいという結果が実証されており、更年期症状が発症する以前にケアしておくことで予防にも役立つそうだ。

  では、“疲弊脳”にならないためにはどうしたらよいのだろうか。横倉先生は、「脳が疲れている“疲弊脳”に対して、脳が元気で小さなことにも幸せを感じることができる脳を“健幸脳”と呼んでいる。ストレスは誰しも感じるものだが、脳が“快”と感じられるようになるような行動を心がけ脳本来の健康な姿を取り戻すことができれば、ストレスは軽減し、心も身体も自然に回復し、イキイキとした充実した毎日を過ごすことができる『健幸脳』をつくることにつながる」との こと。

 “健幸脳”をつくるために、横倉先生が自身のクリニックで実践しているのが、五感療法だ。過剰な情報やストレスによって脳に余裕がない“疲弊脳”の状態では、「見る」「聴く」「味わう」「嗅ぐ」「皮膚で感じる」といった五感がかなり感じにくくなっているという。

  「健康のために運動をする人は多いが、身体を動かすことが好き・気持ちが良い=“快”と感じなければ、あまり効果は期待できない。たとえばウォーキングをする時には、健康を意識するのではなく、軒先に咲く花を見たり、鳥の声を聞いてみるなど五感を意識しながら歩くようにすると、“快”を感じて体を動かすことができる」とのこと。

 「もちろん、音楽や絵画、読書など趣味を楽しむことも脳に“快”をもたらすことにつながるが、趣味がなくても、 一日の中で五感で“快”を感じる瞬間を意識しながら過ごすことをお薦めする。たとえば、朝起きて顔を洗ったときは誰もが気持ちいいと感じるはず。朝5分早く家を出て、駅までの道を五感を感じながら歩いてみたり、信号待ちの間もスマホを見るのではなく空を見上げたり、会社勤めの方はお昼休みにはなるべく外に出て風を感じてオンとオフの切り替えをするなど、五感を養なっていくことで“健幸脳”に近づいていく」と横倉先生はアドバイスしてくれた。

  さらに、そんな五感療法の中でもっとも効果が出やすいのが「快食療法」だ。横倉先生は、食欲が人間の本能の中で最も強く、生きていくために欠かせない行動 であることに着目、ストレス対策だけでなく、ダイエットにも大きな効果を上げているという。その方法とは、(1)ほんとうにお腹が空いてから食べる、 (2)好きなもの・食べたいものを食べる、(3)自分がおいしく感じるものを食べる、(4)周りの人と楽しく食べる、(4)心ゆくまで食べる--ことだと か。

 一見、これでは、肥満や生活習慣病につながってしまうのではとも思えるが、「ダイエット中など食べてはいけないと思いながら食べていると、脳が満足せず飢餓状態と判断して、生命維持のために食欲も増し、さらに身体に栄養を溜め込んでしまう。野生動物はお腹が空いてから餌を探しに出かける。人間も空腹を感じてから好きなものを心から美味しいと感じて食べることで、食事がとても美味しく感じられてパワーが出てくる。脳が満足すると満腹中枢・摂食中枢が正常に働くようになり、正体重に落ち着いてくるはず」と、横倉先生は断言する。

 現代の医療は、病気の症状に対して対処す る「対症療法」がほとんどで、これは症状を一時的に抑えているだけで病気を根本的に治療しているとはいえない。一方で、脳は心と体を健康になるようにすべてをコントロールしている司令塔。脳にアプローチすることが心身の健康を維持し、病気の予防につながるのは実は当たり前ともいえる。生活習慣病や更年期障害など、病院に通っていてもなかなか症状が改善されないという人は、脳に余裕を保てるよう、自分の「脳」の健康状態を見直してみてはいかがだろう。

[横倉恒雄先生プロフィール]
医学博士。慶応義塾大学医学部産婦人科局を経て、東京都済生会中央病院に勤務、日本初の「健康外来」を開設する。
聖路加国際病院・日野原重明理事長に師事。現在、横倉クリニック院長として、心身のさまざまな問題を抱える患者に「快食療法」「五感療法」を中心としたアドバイスを行い、肥満解消、糖尿病、コレステロール値の好転をはじめ、女性特有の悩みや慢性疲労の解決などに効果をあげている。著書に『脳疲労に克つ』『メタボ体質は「脳疲労」が原因だった』『病気が治る「脳」の健康法』『心と体が軽くなる 本物のダイエット』などがある。

横倉クリニック= http://www.yokokura-clinic.com/
※HPでは脳疲弊度・脳健康度チェックも行うことができる



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