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2011年11月25日

J&J、整形外科治療の現状としてとう骨遠位端骨折のプレート治療と脊柱側弯症の実態と治療法を紹介

 ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニーのデピュー・スパイン事業部およびデピュー・トラウマ事業部は11月9日、両事業部が関係する整形外科治療領域に関わる疾患と治療について紹介した。デピュー・トラウマ事業部からは、高齢者の転倒骨折が急増しがちな冬に向け、高齢者の4大骨折の一つである手首の骨折、橈骨(とう骨)遠位端骨折のプレート治療の現状と治療によるQOLの向上について紹介した。デピュー・スパイン事業部からは、10代を中心とした若年層の女子に多くみられる脊柱側弯症について、疾患の実態と治療法、早期発見・早期治療の重要性について紹介した。

 「高齢者の骨折は上腕骨近位部、大腿骨近位部、とう骨遠位部、脊椎で多く発生する。中でもとう骨遠位端骨折は年間10万件以上発生している最も頻度の高い骨折の一つだ。主な原因は転倒時に手をつくことによるもので、高齢者の中でも50~70歳と比較的若い層に見られるのが特徴だ」と、ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニー デピュー・トラウマ事業部 マーケティング部の藤岡正憲プロダクトマネージャー。「とう骨遠位端の治療は、保存治療が一般的だが、徒手整復不能であったり、関節内骨折や粉砕骨折、そしてギブスの固定などが好ましくない場合には、手術をして治療する」と、患者の状況などによって手術を行うケースもあるという。

 
 「手術では、プレーティングという、プレートで骨が転位している側から押さえる方法が一昔前の主流だった。しかし、この方法だと腱に金具があたってしまい障害が発生するというデメリットがあった。そこで、最近は手のひら側からプレートを当てることによる腱損傷のリスクを回避したロッキングプレート法という手術が一般的になっている」と、とう骨遠位 端骨折の新たな手術法が確立されたと話していた。

 しかしながら、高齢者の患者には手術に対する恐怖感が高いという点も否めない。「今のところ、高齢者のとう骨遠位端骨折に対しては明確なエビデンスはない。『日本手外科学会 ガイドライン策定委員会』によって、とう骨遠位端骨折の治療に関するガイドラインを策定中だ」と、手術すべきかどうかの指針ができつつあると藤岡プロダクトマネージャーは語っていた。「当事業部としては、製品の安全使用の普及や医師の技術レベル向上のサポート、最新の学術情報の提供など医師への情報提供を行っていく予定だ」と、様々な治療法があることを紹介することで、患者の早期社会復帰を助けていきたい考えを示していた。

 続いて、ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニー デピュー・スパイン事業部 マーケティング部 プロダクトマネジメントの上田寛之マネジャーが、「若年層女子に多くみられる脊柱側弯症の実態と治療法」について紹介した。「脊柱側弯症とは、体幹を支える脊柱が、横に10°以上曲がった状態をいう。思春期の女性に多く、成長に合わせて変形が進行する。外見上だけでなく命に関わることもあるため、早期発見・早期治療がキーになる」とどんな病気であるかを解説。

 「脊柱側弯症の大部分が特発性側弯症で、原因が不明となっている。なぜ女性に多くということもわかっていない」と、こうした人がなりやすいということが明らかになっていないため、予防など対処が遅れてしまうケースもみられるという。「早期発見のために、小学校や中学校の学校検診で検査しているが、検査自体一般的に認知されていない」と、何のために検査しているのかわからないという児童も少なくないのだとか。

 「脊柱側弯症の治療には、背中からアプローチする。スクリュー(ネジ)、ロッド(金属棒)で矯正・固定して、専用の手術器械で側弯を矯正する」とのこと。「椎体の回旋矯正、肋骨の矯正を行う」と、回転させながら骨を正常なラインに戻す手術になると上田マネージャーは語っていた。「手術の時、回旋させるためにスクリューの機能が重要になるが、360度可動するタイプや可動なしのタイプ、そして新たに1方向のみ可動するタイプを用意し、使用目的によってスクリューを選択できるようになっている」と、様々なタイプのスクリューで、負荷を低減するなどの工夫が行われているという。「インプラントも小さなデザインに改良されたことで、術後の違和感が少なくなっている」と、目立たなくするような配慮も施されているとのこと。「スクリュー挿入時間の短縮を目的に、ネジ山が2重になったタイプもある」と、患者への負担を減らすために、機能が日進月歩で進化していると話していた。

ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニー=http://www.jnj.co.jp/jjmkk/

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