WEB検索 サイト内検索 toolbar_pwrlogo_faded.gif
[お知らせ]美容・健康コミュニティサイト「マイライフ手帳」の会員募集中

HOME >> 医療最前線ニュース >> グラクソ・スミスクライン、「ラミクタール」が双極性障害の治療薬として承認取得、双極性障害の理解を深めるセミナーを開催


2011年08月02日

グラクソ・スミスクライン、「ラミクタール」が双極性障害の治療薬として承認取得、双極性障害の理解を深めるセミナーを開催

 グラクソ・スミスクラインは、7月1日付で同社の「ラミクタール錠25mg」、「ラミクタール錠100mg」(一般名:ラモトリギン、以下、ラミクタール)について、日本で初めて「双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制」を効能・効果として、厚生労働省から適応追加の承認を取得した。今回の承認に際し、7月6日には、東京女子医科大学大学院 医学研究科 精神医学分野 主任教授の石郷岡純先生および、NPO法人うつ・気分障害協会(以下、MDA-JAPAN)の山口律子理事長を招き、双極性障害の特徴と新しい治療法への理解を深めるメディアセミナーが行われた。

 
 セミナーに先立ち、グラクソ・スミスクライン 開発本部 臨床開発担当の木城昭義部門長が、「ラミクタール」の製品概要について紹介した。「ラミクタールは、2002年11月以降、海外ではすでに84ヵ国で双極性障害の治療薬として承認されている。日本では、まず、てんかんの治療薬としての承認を取得後、双極性障害についてもすぐに開発を開始し、今年7月1日に承認を得ることができた」という。「効果・効能としては、双極性障害における気分エピソードの再発・再燃を抑制することが、国内臨床試験でのプラセボ比較試験で検証された。双極性障害は、躁状態とうつ状態の大きな波が繰り返される気分障害で、再発率も高いが、ラミクタールでは、その気分エピソードの大きな波を抑え、日常生活に支障のない期間を長くすることができる」と、ラミクタールを使用することで双極性障害の再発・再燃を抑えることができると述べた。

 「また、ラミクタールは、長期投与時の忍容性が高く、長期にわたる継続投与ができることも特徴だ。さらに国内臨床試験では、安全性についても検証を行い、何らかの副作用が発現した頻度は34.4%。症状としては、発疹、頭痛、胃腸障害、傾眠が多く見られたが、重篤な副作用が発現することはなかった。使用にあたっては、用法・容量をしっかり守って、ゆっくり投与量を上げていくことで、こうした副作用のリスクを最小限に抑えることができると考えている」と、双極性障害の治療薬として長期間、安全に使える薬剤であることを強調した。

 「ラミクタール」の製品概要がわかったところで、東京女子医科大学大学院 医学研究科 精神医学分野 主任教授の石郷岡純先生が「双極性障害治療の現状と医療課題」をテーマに講演を行った。「双極性障害は、躁状態とうつ状態を繰り返す病気だ。躁状態のときには、自分の感情が肥大化して、何でもできるような気分になる。しかし、思い通りに行かず、空回りしてしまうことが多い。時には、多額の借金をして無謀な事業を始めるなど、深刻な事態を招くこともある。一方、うつ状態は、やる気が出ない、食欲がなくなる、体がだるい、自殺願望など、一般的なうつ病と同じ症状が現れる」と、双極性障害の症状をわかりやすく説明。

 「ただ、双極性障害は、うつ状態で過ごす時間のほうが長いため、単極性うつ病と間違われて診断されることが多い。躁状態とうつ状態の症状が強く出るI型障害であればわかりやすいが、軽い躁状態と強いうつ状態を繰り返すII型障害は、双極性障害と判断するのは簡単ではない」と、専門医であっても診断が難しい病気であるという。

 
 また、石郷岡先生は、「再発しやすい疾患であることも双極性障害の大きな特徴だ」と指摘する。「双極性障害は、躁状態とうつ状態のそれぞれの症状よりも、その気分の変動が繰り返されることが病気の本質であるとの見方が一般的になっている。そして、再発を繰り返すことによって患者のQOLが低下してしまうため、まず再発を予防することが必要になってくる」と、双極性障害の治療は単に症状を改善するのではなく、再発を抑えることが重要であると説く。
 
 「双極性障害の治療にあたっては、日本では保険適用できる薬剤が限られており、治療の選択肢が少ないことが課題であった。そうした中で、今回、海外では2003年から使われているラミクタールが、ようやく日本でも双極性障害の再発・再燃抑制の適応をもつ治療薬として承認が得られた。ラミクタールを継続投与することで、躁状態とうつ状態の波を抑えて、安定した期間を長くすることができる。症状の再発が軽減されることは、患者にとって大きなメリットであり、ラミクタールは、双極性障害という病気の本質をついた治療薬といえる」と、ラミクタールが双極性障害の再発予防に大きく貢献することに期待を寄せていた。

 続いて、MDA-JAPANの山口律子理事長が、「見逃していませんか? あなたの周囲の双極性障害 ~家族支援の立場から~」と題した講演を行った。「MDA-JAPANに相談に来る患者には、10年、20年という長い期間、治療をしている人が多い。そういう人は、現在はうつ状態であっても、ライフチャートを書いてもらうと、少し気分が高まる状態の時期が出てくる。そこで、双極性障害の治療に切り替えると、病状が安定することがある。そのため、双極性障害は1年、2年ではなく、10年、20年のスパンで見ていくことが重要だ」と、長期間での気分状態の変化を把握することが診断のポイントになるとの考えを示す。

 「家族が悩む双極性障害患者の問題行動としては、昼夜が逆転し夜中に大声で話したり音楽を大音響で聞いたりとうるさい、電話やメールが増え通信料金がかさむ、やたらと外出や外泊をして無駄な出費が増える、1つのことをしつこく繰り返すといった行動があげられる。また、その治療にあたっては、症状管理・服薬管理が難しい、病状が安定しない、体調がよいと服薬しないため再発を繰り返す、自殺・希死念慮が強くなる、薬の悪影響が心配といった問題点を抱えている。とくに、いつまで治療を続けるのか先が見えず、真っ暗なトンネルの中にいる感覚の家族は多い」と、双極性障害の患者をもつ家族の悩みは深く、病気の治療には“忍耐”が重要になると山口理事長は力説する。

 「双極性障害の患者をもつ家族は、常に戦場にいるような状態。病気だとわかっていても、依存や甘え、攻撃的な態度や社会的な逸脱行為が続くとイライラや不安が募り、離婚や家庭崩壊を引き起こすことも多い。そうならないためには、家庭でも治療に向けた戦略を立てる必要があり、家族への反復学習や心理教育も大切になる」と、双極性障害は患者本人の治療だけでなく、家族支援も必要不可欠になると訴えていた。

グラクソ・スミスクライン=http://glaxosmithkline.co.jp/

関連記事リスト:  



★週間アクセスランキングTOP5[2011.12/12 ~/18]
1.グラクソ・スミスクライン、「ラミクタール」が双極性障害の治療薬として承認取得、双極性障害の理解を深めるセミナーを開催
.コーセー、毛穴を目立たせず透明感のある立体小顔を演出するパウダーファンデーションなど発売
.明治、オリジナルのお菓子の家が作れるチョコキット「ミルクチョコレートの家」など発売
.モスバーガー、クリスマス向けに「モスチキンパック5本入り」の予約販売を開始
5.カゴメ、トマトジュースの継続的な摂取が男性不妊患者の精子の運動率などを改善することを確認
  最新ランキングはトップページをチェック!

【医療最前線ニュースの最新記事】

ヤンセンファーマ、在日米国商工会議所の調査から疼痛による経済的損失が約3700億円になることを受けて慢性疼痛の治療や実態に関するセミナーを開催
J&J、骨盤臓器脱を知らない人が63.8%だったことを受け疾患と治療法などを紹介するメディアセミナーを開催
東大病院とDMHC、小児患者の付き添い家族向け滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス 東大」を運営開始
J&J、整形外科治療の現状としてとう骨遠位端骨折のプレート治療と脊柱側弯症の実態と治療法を紹介
UpToDate日本事務所、オンライン臨床意思決定支援システムの日本語による検索を可能に

食事・食材関連ニュース菓子・飲料関連ニュース健康食品・医薬品関連ニュース睡眠関連ニュース美容・化粧品関連ニュース余暇・サービス関連ニュース運動関連ニュースデータリポートライフ関連ニュース生活・健康グッズ関連ニュース医療最前線ニュースその他ニュース東北地方太平洋沖地震関連ニュース

オススメ情報