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2011年05月12日

ファイザーなど、COPD広報大使に和田アキ子さんが就任、禁煙の重要性や早期発見・早期治療の必要性をアピール

 日本ベーリンガーインゲルハイムとファイザーは5月11日、歌手の和田アキ子さんを「COPD(慢性閉塞性肺疾患)広報大使」に迎え、就任式を行った。当日は、結核予防会 複十字病院 病院長の工藤翔二先生とともに和田さんが、自身の体験談を交えながら、COPDの早期発見の重要性を語った。

 「COPDは、主に喫煙が原因で発症するといわれ、日本における患者数は500万人以上と推定されている。しかし、この治療を受けている人はわずか17万人に過ぎない」と、ファイザー 執行役員 プライマリー・ケアの清村千鶴マーケティング本部長。「せきやたん、息切れなどの症状があっても、見過ごされやすく、重症化すると死に至ることもある」と、COPDが恐ろしい疾患であると警鐘を鳴らす。「今回、日本ベーリンガーインゲルハイムと当社は、COPDについて多くの人に知ってもらい、ひとりでも多くの人が早期発見につながることを目的に、和田アキ子さんに広報大使として就任してもらうことになった」とのこと。「和田さんにはパワフルで、力強く啓発活動を行ってもらえると考えている」と、就任理由を説明。「COPDという疾患について、和田さんの力を借りながら、世に知らしめていきたい」と、清村部長はCOPDへの理解が深まるよう積極的に展開していくことを誓っていた。

 
 では、COPDとはいったいどんな病気なのだろうか。結核予防会 複十字病院 病院長の工藤翔二先生が解説してくれた。「COPDは肺胞壁が破壊されて、気腔が異常に拡大した状態の肺気腫と、気道分泌が増加して痰が慢性的に出る状態の慢性気管支炎が重なり合うことで、空気が通りにくくなる肺の病気」と、具体的に説明。「慢性的な咳や痰、息切れによる呼吸不全によって肺が酸素を取り込めなくなる」と、COPDの症状は呼吸が困難になることが特徴だと話していた。「COPDの原因の第一位はタバコ。予防と治療の第一歩は禁煙となる」と、禁煙がCOPD予防の最重要課題であると指摘する。
 
 「COPDは薬を使って治療をする。その場合のアプローチとして、短期的には息切れや肺機能の改善や炎症の抑制などを行う。さらに、生活習慣の見直しや生命予後の改善といった長期的なアプローチも行う」と、目に見える症状の改善のみならず、再発などを予防するためのアクションも重要になると工藤先生。「日本国内におけるCOPD患者は500万人以上に達するともいわれているが、このうち治療を受けている患者は17万人しかいない。これは、COPDが無症候性の期間が長く、早期発見の妨げになっている」と、自覚症状がないため、放って置かれることがほとんどとのこと。

 「そこで、多くの人に“肺年齢”を知ってもらって、COPDの存在を知らしめる活動を行っている。非喫煙者に比べて、喫煙者の一秒量は加齢とともに大きく低下する。これを“肺年齢”として表現するのだが、タバコを吸っている人の方が、肺年齢が高いという調査結果もある」と、タバコは肺年齢を高めてしまう作用があると工藤先生は話す。「こうした現状を鑑み、厚生労働省では、検診などでCOPDの早期発見のための枠組みなどを構築していく必要性などを発表した」と、国も動き出したという。「早期にCOPD患者を見つけることと、禁煙の必要性の重要さを伝えることで、COPDで苦しむ人々を減らしていきたい」と、治療を受けたり、禁煙による予防を促すことで、増え続けるCOPD患者を減らすことは可能であると訴えていた。

 そして、今回「COPD広報大使」に就任した和田アキ子さんが登場。清村部長から名刺を受け取ると、「私は3年前に肺気腫と診断されたことで、禁煙しようと決断した。こうした経験を話すことで、多くの人にCOPDを知ってもらい、早期発見・早期治療につなげていきたい」と、広報大使としての決意を表明した。

 この後、和田さんと工藤先生によるトークセッションが行われた。「禁煙する前は、1日2箱を吸う筋金入りのヘビースモーカーだった」と、和田さん。「3年前にかかりつけ医に診てもらったところ、肺気腫といわれ、このまま吸っていたらCOPDになるといわれた。しかし、自覚症状もないため、過信していたのだが、放っておくと歌が歌えなくなるかもしれないと強くいわれたことで、禁煙しようと決めた」と、歌手生命を脅かしかねないという医師の言葉で、初めて病気の恐ろしさを知ったという。この話を聞いた工藤先生も「禁煙してくれてよかった。COPDが進行すると、息継ぎが辛くなる。とくに息を吐くという行為が辛くなるので、歌を歌うことは困難になるはずだ」と、医師の意見に従った和田さんを褒めていた。

 今回の広報大使の仕事について和田さんは、「COPDは非常に恐ろしい病気でありながら、外見からは判断できない」と、自覚症状もない点が、厄介であるとのこと。「毎日の生活の中で、タバコの誘惑がないといったら嘘になる。しかし、この広報大使の仕事を引き受けたからには、絶対に吸うことはできないと自分に言い聞かせている」と、禁煙を続けるという強い意志を持続させていく意味でも、この仕事の話があった時は素直に喜んだと、率直な感想を述べてくれた。今でもタバコを吸いたくなるという和田さんも禁煙のメリットは肌で感じているようで、「タバコをやめてから、メドレーなど長い曲を歌っても息切れをしなくなった」とのこと。「仕事中でもタバコを吸いたくなって、落ち着かなくなることもなくなった」と、よいことの方が多いと話していた。

 和田さんは、かかりつけ医を受診したことでCOPDになる一歩手前で治療することができたが、私たちもまずは病院に行って検査を受けた方がよいのだろうか。工藤先生は、「まず、40歳以上でタバコを吸っている。または吸っていた。そして、せき、たんがしつこく続くことがある。最後に、階段をのぼると、息切れがする。このどれかひとつでも当てはまる項目があったら医師に相談するようにしてほしい」と、自分自身でCOPDの疑いがあるかどうかチェックしてほしいと訴えていた。

 
 ここで、このCOPDのチェックを会場の人にも行ってもらうべく、ステージに登場したのが、お笑いコンビ スピードワゴンの井戸田潤さんと小沢一敬さん。二人とも喫煙者で、井戸田さんは1日3~4本程度と本数は少ないが、小沢さんは1日40本も吸うヘビースモーカーとのこと。そこで、和田さんの提案でそれぞれの“肺年齢”を調べることになった。井戸田さんの実年齢が38歳だが、肺年齢は53歳であることがわかった。工藤先生曰く「重症というほどでもないのだが、一度病院に行って検査することをおすすめする」。このアドバイスを聞いた井戸田さんは、すぐにでも病院に駆け込みたいといった表情を浮かべていた。これに対して、小沢さんは実年齢37歳であるが、肺年齢は41歳と、ややプラスにとどまる結果となった。これには和田さんも「肺年齢が高いと思って期待していたのに」と、期待はずれであった様子。健康であると診断されながらも、和田さんからダメ出しされた小沢さんは少し落ち込んでいるようだった。
 
 最後に和田さんは、「COPDのチェック項目に当てはまる人はすぐに診察してほしい。この病気は早期発見が何よりであることも今後訴えていきたい」と、広報大使という責務を全うする考えを示した。ちなみに、和田さんがCOPDの検査を受けさせたいと考えている人は、明石家さんまさんなのだとか。「毎年ゴールドコーストで一緒になるのだが、タバコを吸っていない姿を見ることがない。それだけに、1度COPDの検査を受けるように話そうと思っている」と、身近な人からCOPDの啓蒙活動を行っていく考えも話してくれた。

日本ベーリンガーインゲルハイム=http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/
ファイザー=http://www.pfizer.co.jp/
COPD情報サイト「COPD-jp.com」=http://www.copd-jp.com/

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