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2011年03月08日
ノバルティスファーマ、台湾の最新情報の紹介など「アルツハイマー型認知症の現状と課題」と題したメディアフォーラムを開催
ノバルティス ファーマは3月4日、「アルツハイマー型認知症の現状と課題」と題したメディアフォーラムを開催した。日本のアルツハイマー型認知症の現状や治療法などを、順天堂大学医学部・大学院医学研究科 精神医学講座 教授の新井平伊先生が講演。また、アジアの中でもとくに高齢化が急速に進んでいる台湾から国立成功大学神経内科部長兼准教授のパイ・ミンチー先生を招聘し、台湾におけるアルツハイマー型認知症について講演を行った。
「みなさんもご存じのように、我が国は急速な高齢化を示し、2055年には65歳以上の人口が全体の45%を占めるといわれている」と新井先生。「認知症は、高齢者であるほど出現率が多い病気であるが、近年この出現率が加速度的に増えている。とくに、アルツハイマー型認知症が増加傾向にある」と、血管症認知症に比べてアルツハイマー型認知症の方が有病率が多いという。「宮城県田尻町で行った調査では、アルツハイマー型認知症が62.5%を占めていた」と、半数以上がアルツハイマー型認知症であることが明らかになったそうだ。
「さらに、問題な点は、アルツハイマー型認知症患者を介護する人も高齢者となっている点」と、老老介護の現状がアルツハイマー型認知症治療の問題点であるとも指摘していた。その一方で、「アルツハイマー型認知症患者の多くが経口薬を拒否する。この理由として、本人が病気だと思っていないのに加え、時間がかかる、飲み込めない、味に抵抗があるといった薬そのものが合わないという意見が多い」とのこと。「これは、アルツハイマー型認知症の治療薬が、日本では1剤しか導入されていないため、患者に選択肢がないという点も、経口薬を拒否する患者が多い理由とも思われる」と、欧米では4剤が導入されているのに対して、日本は非常に遅れていると嘆く。
続いて、国立成功大学神経内科部長兼准教授のパイ・ミンチー先生が台湾における最新のアルツハイマー型認知症事情について解説してくれた。「台湾は、日本に遅れる形ではあるが高齢化社会を迎えており、その速度は日本の上昇曲線とほぼ変わらない」と、台湾も高齢者人口が年々増加しているという。「その内、認知症患者は17万人にも達しており、介護をする人には大きな負担にもなっている」と、台湾の現状を紹介。「日本のように介護施設や介護制度などが不十分である点も、台湾における認知症患者への対応が深刻化しつつある要因となっている」と、患者数の上昇に対し、受け入れ態勢が不十分な点が台湾の大きな課題であると、パイ先生は語っていた。
「そこで、台湾アルツハイマー病協会が中心となって、イベントやメディア告知、TV番組の放映などによる、アルツハイマー型認知症への理解を深めてもらう活動を行っている」と、積極的に啓蒙活動を行うことで、受け入れ不足の解消などを行っていると話していた。「こうした活動から、今年2月には2ヵ所目のアルツハイマー病センターが開所した」と、新たな施設が整備され、患者の受け入れ態勢が強化されたようだ。
ノバルティス ファーマ=http://www.novartis.co.jp/
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