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2010年03月19日
J&J、シリコーンハイドロゲル素材の1日使い捨てコンタクトレンズ「ワンデー アキュビュー トゥルーアイ」の承認を取得
ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケアカンパニーは、次世代素材シリコーンハイドロゲルの1日使い捨てコンタクトレンズ「ワンデー アキュビュー トゥルーアイ」(1・DAY ACUVUE TruEye)の製造販売承認を、厚生労働省から取得した。3月18日には、この承認取得を機会に、1日使い捨てコンタクトレンズの安全性や次世代シリコーンハイドロゲルなどについて、日本コンタクトレンズ学会 常任理事を務める道玄坂糸井眼科医院 院長の糸井素純先生が講演を行った。
「ワンデー アキュビュー トゥルーアイ」は2008年イギリスを皮切りに、現在、十数ヵ国で販売されており、日本国内での販売が待ち望まれていたという。では、その理由はどこにあるのだろうか。糸井先生は、コンタクトレンズの現状と現在おかれている課題などから講演をスタートした。「コンタクトレンズには、ハードとソフトがある。ソフトレンズは角膜全体をすっぽりと覆うため、涙の交換はあまり行われず、角膜に届く酸素はほぼ、レンズを透過する分だけに限られてしまう。つまり慢性的な酸素不足となり、目の健康を阻害してしまう欠点がある」と、ソフトコンタクトレンズには大きな弱点があったと指摘。「慢性的な酸素不足を補う目的で登場したのが、シリコーンハイドロゲルのソフトコンタクトレンズだ。このレンズは、酸素透過性が高く、親水性にも優れているのが特徴となっている」と、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズの弱点をカバーする素材であったという。
「シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、高い酸素透過性があるため、眼障害も減少し長時間装用も可能となり、日本でも急速に普及していった。しかし、ソフトレンズ装用者の角膜感染症は減っておらず、むしろ増えている」と、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズによって、目の健康が改善されたわけではなかったようだ。
では、それはどうしてなのだろうか。糸井先生は、「コンタクトレンズ装用者の大部分が誤ったレンズケアを行っていたからだ」と、コンタクトレンズユーザー自身に問題があったという。「コンタクトレンズ装用者のレンズおよびレンズケースを回収したところ、レンズ自体が細菌に汚染されていることがわかった。また、どんなに消毒液が強くても、レンズケースの60%が汚染されていることも調査の結果、明らかになった」と、つけおきによるレンズケアでは不十分であるということが認められたと説明する。
「ソフトコンタクトレンズの正しいケアは、レンズをはずしてすすぎ、こすり洗いの後保存する。そしてこすり洗いとすすぎを行った後に装着する。これが正しいレンズケアだ」と、はずした後と装着前に、こすり洗いをしっかり行うことが大切だと糸井先生は述べていた。「しかし、半数以上の人がこすり洗いをしておらず、レンズケースも洗浄していないということわかった。これは、意図的に行っているのではなく、間違って理解したり、忘れてしまったり、指導が不十分であることが原因」と、レンズケアの煩わしさから、煩雑になってしまうユーザーが多いようだ。「改善方法としては、1回だけの指導ではなく、定期検査ごとに繰り返し指導していくことが必要となる。しかしながら、多くのソフトコンタクトレンズユーザーに正しいレンズケアを励行し、それを継続していくことは非常に大変なことでもある」と、正しいレンズケアをユーザーに徹底させることは、困難を極めることであるという。
「こうした問題を解決してくれるコンタクトレンズに、1日使い捨てというものがある。レンズケアも不要で、レンズケースも必要なく、毎日新しいものを装用するので常に清潔。また、ユーザーのコンプライアンスも高い」と、1日使い捨てコンタクトレンズは多くの面でメリットがあるとのこと。「1日使い捨てコンタクトレンズは、コンタクトレンズ障害も少ないのだが、酸素透過性が高いシリコーンハイドロゲル素材のものがなかった」と、シリコーンハイドロゲルで1日使い捨てのコンタクトレンズの登場が期待されているのは、こうした現状があったからだと糸井先生は力説していた。
「今回、『ワンデー アキュビュー トゥルーアイ』の承認が得られたことで、2weekのユーザーが減り、1dayタイプを装用する人が増えていくと思われる」と、シリコーンハイドロゲルの1日使い捨てコンタクトレンズが一気に市場を席巻するとみているようだ。「この根拠として、すでにシリコーンハイドロゲル1日使い捨てコンタクトレンズが発売されている米国で実施した臨床試験によると、1日を通じて装用感は良好で、装用開始後1週間と比較して、1ヵ月後の方が装用感が向上し、その評価は、裸眼者と同程度であった」と、コンタクトレンズユーザーが重要視する装用感が高いのも、シリコーンハイドロゲル1日使い捨てコンタクトレンズであるという。
「『ワンデー アキュビュー トゥルーアイ』は、1日使い捨てソフトコンタクトレンズと、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの両者のメリットをもったまさに究極のコンタクトレンズであるといえる。同品の普及によって、コンタクトレンズによる眼障害が減少することを期待したい」と、「ワンデー アキュビュー トゥルーアイ」の登場は、眼科医から見ても待望のコンタクトレンズであると述べていた。
続いて、ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケアカンパニー学術渉外部のクリスティーナ・シュナイダーシニアディレクターが「ワンデー アキュビュー トゥルーアイ」の特徴などを説明してくれた。「『ワンデー アキュビュー トゥルーアイ』の開発では、まずユーザーの目の健康の向上につながるように進めると同時に、医師が患者に対してどのような製品なのかを説明しやすいレンズを目指した」と、ユーザーと医師の双方に伝わりやすい製品づくりを行っていったという。
「そこで考えたのが、4つの眼の健康要素を『ワンデー アキュビュー トゥルーアイ』に備えること。まず、目に見える健康では、充血の少ない美しい眼を実現するために、十分な酸素を供給し、眼の表面への負担を減らしている」と、健康な眼であるかどうかを、ユーザー自身の眼で確認できるようにしたという。「次に毎日の健康として、清潔なレンズを毎日装用してもらえるように1日使い捨てタイプとした。汚染のリスクも軽減できると同時に、レンズケアも不要となる」と、毎日清潔であるからこそ健康が保たれるとのこと。
「感じる健康としては、当社独自の技術であるハイドラクリア ワン・テクノロジーによって、乾きやすい環境でも、高い保水力を維持する。これによって、まるで裸眼の時のような快適な装用感が得られる」と、快適な眼の環境づくりにも努めたという。「最後に、守られる健康として、紫外線をカットするコンタクトレンズとした。紫外線から眼を守ることで、年をとっても健康な眼でいられる」と、紫外線の影響を軽減することにも配慮し、「ワンデー アキュビュー トゥルーアイ」の機能に盛り込んだと述べていた。
「ワンデー アキュビュー トゥルーアイ」は1箱30枚入りで、ゴールデンウィーク前後での発売を予定しているという。
[小売価格]オープン価格
ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケアカンパニー=http://acuvue.jnj.co.jp/
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