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2008年01月18日

富士経済、化粧品・トイレタリー分野の医薬部外品市場を調査、2007年は前年比0.2%増の1兆975億円

 富士経済は、1999年以降規制緩和が続き医薬品から移行する品目が増加している医薬部外品市場の調査を行った。その結果、2007年の医薬部外品市場は前年比0.2%増の1兆975億円に達することなどが明らかになった。なお、詳細を報告書「医薬部外品マーケティング要覧 2008」にまとめた。

 同報告書では、医薬部外品として承認されている品目のうち化粧品・トイレタリーグッヅ、衛生材料である生理処理用品および2004年に医薬品から移行した「新・医薬部外品」の市場構造、市場動向を明らかにした。

 医薬部外品市場(調査対象24品目)は、2007年が1兆975億円(前年比0.2%増)に達し、2008年が1兆981億円(前年比0.1%増)を見込む。

 2007年は8月~9月にかけて全国的に平均気温の高い日が続いたこともあり、制汗消臭剤など夏季商品が堅調であったが、暖冬の影響から薬用リップクリーム/薬用ハンドクリームなど冬季商品が苦戦。また、消費者のオーラルケア意識の高まりから、薬用洗口液が好調に推移しオーラルケア市場をけん引した。この結果、2007年は前年比0.2%増の1兆975億円の市場となった。

 市場規模が最も大きい品目は薬用スキンケア。この2007年の市場は4144億円(前年比1.2%増)で、医薬部外品市場の37.8%を占める。以下、薬用ヘア/スカルプケア、ドリンク剤、薬用ボディケアと続き、ここまでの4品目が1000億円を超える市場となっており、これらの4品目で市場の4分の3以上を占めている。

 2007年の前年からの増加率をみると、上位5品目は、防虫(忌避)剤(前年比5.0%増)、薬用オーラルケア(前年比2.9%増)、薬用スキンケア(前年比1.2%増)、殺虫剤(前年比1.1%増)、薬用ボディケア(前年比0.6%増)となっている。

 薬用洗口液(薬用オーラルケアのサブ品目)は、2007年が183億円(前年比17.3%増)に達し、2008年が201億円(前年比9.8%増)の見通しだ。

 歯磨後に口中の洗浄を目的として使用されるマウスウォッシュと、使用後にブラッシングを行うデンタルリンスが対象。マウスウォッシュはエチケット目的として口臭予防を訴求した商品が中心であり、デンタルリンスは歯周病や虫歯の予防を訴求した商品が多い。消費者のオーラルケアに対する意識の高まりから、薬用洗口液市場は2001年以降拡大を続けている。洗口液の使用率は約40%強程度とみられ、徐々に増加している。

 2007年は、オーラルケア意識の高まりによる需要拡大、花王の「薬用ピュオーラ」発売などにより市場は拡大した。今後もオーラルケア意識の高揚から着実な需要拡大が見込まれ、参入メーカーが新商品の投入や広告宣伝活動を強化することで、しばらく市場拡大が続くと見込まれる。ただし、ヘビーユーザーやファミリー層を中心に大容量サイズへのシフトが続いていることや、デンタルリンスに比べ廉価な洗口液の比率が増加していることから単価の低下が懸念される。

 薬用石鹸(薬用ボディケアのサブ品目)は、2007年が168億円(前年比1.8%増)に達し、2008年が170億円(前年比1.2%増)を見込む。

 皮膚の洗浄/殺菌/消毒などを訴求する固形石鹸と液体石鹸で構成される。固形石鹸は、「ミューズ」(P&Gジャパン)が中心であるが商品の大半が化粧品類に分類され、近年は薬用石鹸から新商品の投入がほとんどみられない。液体石鹸は、1987年の「液体ミューズ」の発売によって本格的に市場が形成され、現在は使い勝手の良さから市場の大半を占めている。2004年はライオン、花王が相次いで泡で出てくるプレフォームタイプを投入し需要を拡大した。

 薬用石鹸市場は、固形石鹸から使い勝手の良い液体石鹸へと移行しているが、その液体石鹸も単価の低い詰替用へとシフトし、1990年代後半から市場は縮小していた。2003年はSARS問題によって手洗いが奨励されたことから回復し、2004年はライオン、花王がともに泡で出てくる単価の高いプレフォームタイプを投入したため増加した。2007年は単価が低い通常の液体タイプから、プレフォームタイプへと需要シフトが続きライオン、花王がそれぞれ好調であったことから前年を上回った。2008年も引き続き増加が見込まれる。

 防虫(忌避)剤は、2007年が42億円(前年比5.0%増)に達し、2008年が43.5億円(前年比3.6%増)になる見通しだ。

 人体の露出部に塗布して害虫の刺咬を防御する、昆虫忌避効果をもつ薬品を主成分とする液剤/軟膏剤などの外用剤である。ただし、昆虫忌避効果を有するものの、人体には塗布せずに網戸や屋外などで使用するものは含んでいない。スプレータイプ/パウダータイプ/ローションタイプ/不織布に液剤を含ませたシートタイプ/ジェルタイプなど、多様な形態/剤型がある。

 防虫(忌避)剤は、蚊・ブヨ・ノミ・イエダニなどから肌を守る目的で使用されるが、とくに虫が発生しやすく屋外での活動が活発となる最需要期の夏季の天候に市場は左右される。2007年は7月の平均気温が低かったものの、8月~9月にかけて気温の高い日が続き、また、ユーザーのニーズが殺虫から忌避へと移行していることもあり市場は拡大した。2008年以降も、子どもをもつ親が蚊などから子どもを守るため、防虫(忌避)剤の使用率が高まると予測され市場の拡大が見込まれる。

[小売価格]
A4判 211頁:10万5000円(税込)

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp/

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