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2010年02月08日

糖転移ヘスペリジン・ビタミンP研究会、血管力向上に果たす糖転移ヘスペリジンの可能性を啓発

 糖転移ヘスペリジン・ビタミンP研究会は2月5日、プレス向けに「生活習慣病予防に役立つ血管力とみかん由来の成分、糖転移ヘスペリジンの可能性」と題したセミナーを東京・帝国ホテルで開催した。セミナーでは、同研究会の会長である大阪大学医学部附属病院 病院教授 循環器内科の山下静也先生が、動脈硬化を中心に生活習慣予防に役立つ血管力の重要性と血管力向上に果たす糖転移ヘスペリジンの可能性について講演を行った。

 そもそも、糖転移ヘスペリジンとは、どんなものに含まれている成分なのだろうか。こうした基本的な部分について、糖転移ヘスペリジンを開発した林原生物化学研究所 開発センターの三皷仁志研究員が説明してくれた。「ヘスペリジンは柑橘類に含まれるフラボノイド。温州みかんやオレンジ、レモンなどに豊富に含まれており、多くの市販風邪薬に配合されている。別名ビタミンPとも呼ばれ、毛細血管の抵抗性増強や血管透過性の増大を抑制することが知られている」と、ヘスペリジンの概要を述べた。

 「ヘスペリジンはビタミンPとしての作用だけでなく、抗酸化作用やビタミンCの消耗抑制、血流循環の改善作用、免疫調整作用、血圧降下作用、血清脂質改善作用など多彩な生理活性が確認されているが、水に溶けにくいという性質から、利用範囲が限られていた」と、昔からヘスペリジンの利点は多く見いだされていたものの、弱点があったという。「そこで、林原生物化学研究所では、水溶性の向上を目的に糖転移ヘスペリジンを開発。水に溶けた状態で体内に到達するため、体内吸収力も大幅にアップした」と、ヘスペリジンの弱点を克服し、利用範囲が広範囲にわたることが期待されるのが糖転移ヘスペリジンだと三皷研究員は力説していた。

 「糖転移ヘスペリジンの生理活性は多岐にわたるのだが、その中でも血管力を高めるという効果については、様々な実証試験から確かなデータが集まりつつある」とのこと。「血流循環改善作用として、糖転移ヘスペリジンを溶かした水に足を入れてその温浴効果を見た結果、足の皮膚表面の温度は緩やかに低下することがわかり、糖転移ヘスペリジンを溶かしていない水につけた足の皮膚表面温度と比較すると、その差は歴然だった」と、糖転移ヘスペリジンは末梢血流循環を改善することがわかったという。「この他、糖転移ヘスペリジンを経口投与すると冷え性改善効果が見られたり、ラットによる試験では、血圧上昇抑制作用があることもわかった」と、糖転移ヘスペリジンの人体への有効性が次々と明らかになってきているという。

 また、三皷研究員は、「糖転移ヘスペリジンに関する研究を進め、得られた成果についての発表や意見交換、社会への情報発信によってヘスペリジン研究の進歩普及を図っていくことを目的に、糖転移ヘスペリジン・ビタミンP研究会を昨年7月に発足した。研究会のメンバーは、医療系、薬科系、農業系など多くの分野の人が参加している」と、糖転移ヘスペリジンのまだまだ明らかにされていないその有用性について、同研究会を通じて発表していくとともに、消費者など一般に広く糖転移ヘスペリジンを普及させていきたい考えも示した。

 次に、「動脈硬化を防ぐには?血管力を高める糖転移ヘスペリジンの可能性について」と題し、同研究会の会長でもある大阪大学医学部附属病院 病院教授 循環器内科の山下静也先生が講演を行った。「みなさんもご承知のように、心疾患や脳血管疾患といった動脈硬化によって亡くなる人が増えている。粥状動脈硬化は、万病の元ともいわれている」と、動脈硬化は、死に直結する恐ろしい病気であることを解説。「動脈硬化の危険因子は実に100個以上存在するといわれ、男性や閉経後の女性はなりやすいといった特長がある。中でもLDLコレステロールが増加すると動脈硬化リスクは一気に高まる」とのこと。

 「日本人は、ライフスタイルなどの変化から、血清コレステロール値が米国レベルに達し、脳や心血管系の病気リスクが増えている」と、ファーストフードなどの上陸をきっかけに食の欧米化が進み、日本の動脈硬化リスクが高まってしまったと述べていた。

 では、動脈硬化リスクを回避するために、どのような治療法が行われているのだろうか。「薬も導入するが、あくまで食事、運動療法を併用して行う」と、生活習慣の見直しが最適な治療法になるとのこと。「薬による治療法では、LDLコレステロール値を下げるスタチンという薬を使う」のだとか。「しかし、LDLコレステロールを十分に下げても冠動脈疾患の発症を20%から30%しか減少させることができない。LDLコレステロールを下げる以外に、高トリグリセド血症や低HDL-C血症、食後高脂肪症やメタボリックシンドローム、炎症などの治療も必要になっていく」と、ある部分だけの治療だけでは、動脈硬化という病気を防ぐことができないという。

 「そこで、糖転移ヘスペリジンを用いて、先ほど述べた病気の治療の優位性をそれぞれ、実証してみた。例えば、高トリグリセド血症被験者を対象にした経口投与試験では、250mgタブレットの糖転移ヘスペリジンを1日1回2錠、就寝前に投与した結果、血清脂質異常の改善がみられた」という。「その他、糖転移ヘスペリジンの投与で肝機能の改善や、ニワトリによる試験ではあるが動脈硬化予防などの報告もある」と、糖転移ヘスペリジンの可能性がいろいろと明らかになってきているとのこと。「今後も研究者が集まって、正確な情報、客観的なデータを得るため、同研究会でディスカッションを繰り返していきたい」と、同研究会から、糖転移ヘスペリジンを用いた新たな医療法の確立などにも応用していきたい考えを示した。

糖転移ヘスペリジン・ビタミンP研究会=http://www.ghes.jp/
林原生物化学研究所=http://www.optic.or.jp/com/hayashibara/hayashibara.html


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