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2008年11月25日
東北大学、冬期に出産予定の妊婦では妊娠期間中の血圧上昇が大きいなど研究成果を発表
東北大学大学院薬学研究科の今井潤教授らのグループは、東北大学大学院医学系研究科・スズキ記念病院との共同研究を通じて、正常血圧妊婦における家庭血圧推移の季節変動を明らかにした。
「妊娠高血圧症候群」は、以前から「妊娠中毒症」と呼ばれ、妊娠後期に発症することが多い妊婦特有の病気とのこと。重症になると、「子癇」と呼ばれるけいれん発作や、脳出血などの合併症が起こり、母子ともに生命の危機に瀕することから、その早期発見はきわめて重要といえるという。現在、我が国では、毎年約100万件強の出産があり、その10%弱に妊娠中の高血圧が認められ、現在でも妊娠中の血圧測定は妊婦・新生児の健康状態の把握に重要な役割を果たしていると考えられるという。
一方、古くから、妊娠高血圧症候群や子癇発作は冬期に多いことが知られており、同研究では妊婦における血圧値の季節変動に着目したとのこと。また同研究では、より長期間にわたって血圧を測定できる家庭血圧に着目し、妊婦に出産後まで継続的に血圧を測定してもらった。
同研究は、スズキ記念病院で出産を行った妊婦のうち、家庭血圧測定に協力してもらった109人が対象となっている。分析の結果、最低気温が10度低下する毎に血圧値は2.5/2.5mmHg上昇していたとのこと。また、1月に出産する予定の妊婦では妊娠期間中を通して血圧が12.8/12.5mmHg上昇する一方で、7月に出産する予定の妊婦では血圧が3.1/3.0mmHg程度の上昇に留まることがわかった。
冬期出産の場合には妊娠期間中を通しての血圧の変動幅が大きいことに注意を払い、血圧の上昇が明らかであった場合には早期に医療機関を受診する必要があるものと考えられるという。
なお、同研究結果は、国際高血圧学会誌Journal of Hypertension 12月号に掲載する予定となっている。
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