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2008年01月24日
ダイキン、肌に引き寄せられる「帯電ミスト」生成技術を開発、少量でも保湿効果を実証
ダイキン工業は、人の肌などの導電体に引き寄せられる「帯電ミスト」を生成する技術の開発に成功した。このミストは、メガネレンズなどの樹脂製品(絶縁物)を避ける性質をもつため、効果的に人の顔などに噴霧することが可能で、噴霧したミストの約97%(溶液に塩化ナトリウムを0.8%添加したものを噴霧。40cmの距離に設置した導電体に付着したミストを溶媒に溶出。液クロマトグラフィーで質量分析し噴霧量と比較)が肌に引き寄せられることを実証した。
エアコンの普及にともない、冬場だけでなく夏場も乾燥に悩む人が増えてきている。オフィスなどの公的な空間では、個人差や好みに応じた快適な湿度空間を作り出すことは難しく、小型加湿器などの対策をしても、水分が部屋全体に拡散してしまい、期待どおりの効果が得られにくいのが実情だ。そこで、空間ではなく直接肌や目などに水分を補給することができれば、大空間であっても快適な湿度環境をつくることができると考えという。
「帯電ミスト」生成技術は、静電噴霧技術(液体に電圧を印加することによって液体表面に静電気力を働かせ、液体表面が不安定になることによって微細化し霧化する現象を利用し噴霧する技術)を応用して開発したとのこと。溶液に電圧を与えたときに、ノズル先端から出てきた溶液を帯電する。この時、静電気力によって、溶液は引きちぎられ微細なミストに分裂し、均一に広がって人の肌などの導電体に向かって引き寄せられるという。このミストは帯電した状態で飛散するため、メガネレンズなどの絶縁物を避ける性質をもつとのこと。
ミストのサイズ・広がり方・飛散距離は、溶液の表面張力などの物性・電圧・ノズル形状などに大きく左右されるため、安定して均一に噴霧することが困難だった。今回これらの要素を最適化し、その結果、最大で40cm離れた場所から噴霧した場合でも約97%が肌に引き寄せられることを実証した。
肌表面からの水分の蒸発を防ぎ潤いを保つために、角質には水分保持機能とバリア機能がある。しかし、乾燥した環境にいると徐々に水分が失われ乾燥感を感じる。新開発の「帯電ミスト」を用いて、ヒアルロン酸を含んだ保湿溶液をごく微量、人に向かって噴霧したところ、角質表面上に保湿成分と水分を補い続けることができ、肌表面上の水分量が大幅に向上(毎分25μL(米粒2粒程度)噴霧した場合約3.5倍向上)することを確認した。これによって、肌の潤いを維持向上できる環境を提供できる可能性が示された。
今回開発した「帯電ミスト」生成技術は、静電気の力でミストを飛ばして効果的に保湿するので、少量で長時間噴霧することができる。また、噴霧のための動力もほとんどいらないため省エネかつ音もしないとのこと。これによって、オフィスなどでも手間なく、周囲の人に迷惑をかけずに、快適な空気環境を提供できる可能性がみえてきたと説明する。今後は、オフィスを中心としたいろいろな環境に適した「帯電ミスト」の商品化を検討していく考え。
ダイキン工業=http://www.daikin.co.jp/
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