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2007年06月15日

マンダム、製品使用時の「清涼感」について適切に評価する技術を独自に確立

 マンダムは、化粧品(医薬部外品)の機能とともに使用感を重視し、人の「快と感じるさまざまな要素」について研究している。その研究の一環として、製品使用時の「清涼感」について適切に評価する技術を独自に確立した。

 「清涼感」とは、人が「冷感」と「爽快感」を同時に感じるときに快感と感じるとマンダムでは定義しているが、清涼成分と他の配合成分とのバランスによって、痛みや灼熱感などの不快感をともなうことがあるという。したがって、清涼感の適切な評価をすることが、さらに心地よい清涼感を与える製品開発に反映されることになるとしている。

 ここ数年続く猛暑の影響や男性の清潔意識の高まりから、男性のデオドラント剤使用率は若年層を中心に年々増加傾向にあるとのこと。デオドラント剤に求める機能については、とくに清涼感への期待が高く、さらに、男性特有の傾向として清涼感の持続が求められていることが明らかとなったという(2005年マンダム調査)。しかし、清涼感の強さが求められる反面、灼熱感やヒリヒリするといった不快感につながることが知られており、快適な清涼感を持続させることは容易でないとのこと。

 一方、清涼感の評価方法については、官能評価による定性的な評価によって差異の識別は可能だったが、個人の感受性によるばらつきが生じ、的確な評価とはいえないと指摘。また、官能的な評価を、定量的かつ精度よく評価することも困難だったと説明する。

 そこで、マンダムでは、清涼感を正確に評価できる方法の研究と、痛みなどの不快感につながらない快適な清涼感の処方研究を行ってきたという。

 従来は、腕や腋を用いて清涼感評価を行ってきた。この方法では、実使用状態に近い反面、評価部位や人によるばらつきが大きく、正確に評価できているとはいえなかった。そこで、同社はより正確に清涼感が評価できる方法を見出すべく、男性被験者のべ36名に対して、腕、頬、腋下および耳下部において、代表的な清涼成分であるl-メントールを配合したモデル化粧水の評価を行った。

 前腕内側部や腋下部では、感度が低く、l-メントール配合量の違いによる清涼感の差異を識別できなかった。また、頬下部においては、感度は高いと考えられるがサンプル間の差異を識別できず、被験者の髭剃りの影響や、目に対する刺激の影響が懸念されるため、評価部位としては適切ではないと判断したという。一方、耳下(首)の場合は、l-メントール配合量の異なる2種類のサンプルの清涼感の差異を有意に識別でき、以上のことから、精度よく評価可能であると考えられる耳下(首)がもっとも適切な評価部位であることを見出した。これは、耳下(首)は清涼感の感受性の高い顔面に近く、敏感な部位であるためだと考えられる。

 次に、l-メントールを0.5%配合したモデル化粧水では、被験者全体の30%以上が痛みや灼熱感といった不快感を感じていた。しかし、l-メントール0.3%配合モデル化粧水では、不快感を感じた被験者は5%以下だった。この時、l-メントール0.5%配合モデル化粧水の清涼感スコアは3~4の間だったが、0.3%の場合には清涼感スコア3以下で推移していたという。

 これらの結果から、適度であれば心地よいと感じる清涼感も、清涼感スコア3を超える場合には強すぎて不快感につながることが明らかとなった。そして、以上の点によって、同社が確立した清涼感評価法において、清涼感スコア1~3の領域を清涼感の“快適ゾーン”であると定義したとのこと。しかし、単純に清涼成分の配合量のみで、清涼感をコントロールすることは困難であり、清涼成分だけでなく他の配合成分も含めた処方検討による清涼感制御技術が非常に重要になるとの見解も示す。
 これらの結果をもとに、研究開発を進めた結果、“快適ゾーン”内を長時間キープすることができるギャツビー アイスデオドラントスプレーを開発することができたとのこと。

 マンダムでは、今回開発したアイスデオドラントスプレーだけでなく、今後もこの研究を続けていくことによって、痛みや灼熱感などの不快感をともなわず、心地よい清涼感を長時間持続できる製品を市場投入していく考え。

マンダム=http://www.mandom.co.jp/

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