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2010年06月09日
ファイザーとエーザイ、帯状疱疹後神経痛治療薬「リリカカプセル」の発売に先駆けて説明会を開催
ファイザーは、「リリカカプセル」(一般名:プレガバリン)について、4月16日に帯状疱疹後神経痛の効能・効果での製造販売承認を日本で取得した。同剤の日本における販売については、ファイザーとエーザイが、共同プロモーションを行っている。6月7日には、薬価収載後の発売に先駆けて、帯状疱疹後神経痛治療薬「リリカカプセル」について、駿河台日本大学病院院長で日本大学医学部麻酔科教授の小川節郎先生を迎え、「帯状疱疹後神経痛の治療とリリカの臨床上の意義」と題した特別講演を行った。
特別講演を前にファイザーの梅田一郎社長が挨拶を行った。「『リリカカプセル』は、米国ファイザーが開発し、世界105ヵ国以上で承認されている薬剤だ。従来の疼痛治療薬とは異なり、過剰に興奮した神経系に対して各種神経伝達物質の放出を抑制することで鎮痛作用を発揮する」と、これまでの薬剤とは一線を画すものであるとのこと。「帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹後に激しい痛みが持続する難知性疼痛のひとつといわれており、国内には、10数万人の患者がいると推定されている。そうした患者に対して、『リリカカプセル』が新たな治療の選択肢となれるように、まずは医師や薬剤師に同剤の特性などを訴えていきたい」と、「リリカカプセル」の情報提供を積極的に行っていく考えを示した。
そして、駿河台日本大学病院院長で日本大学医学部麻酔科教授の小川節郎先生が、「帯状疱疹後神経痛の治療とリリカの臨床上の意義」と題した特別講演を行った。「帯状疱疹後神経痛は、主に60歳以上の高齢者に多く、皮膚病変が重症で、急性期の疼痛が重症。そして神経障害性疼痛の症状の存在、または免疫不全状態の存在のうち、1つでも存在すれば要注意となる。2つ以上ある場合には、急性期から疼痛対策を行う必要がある」と、帯状疱疹後神経痛の主なリスクファクターを挙げてくれた。「帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹が治っても痛みがある病気。外傷が見られないため、周りの人にはその痛みが理解されない点が、この病気の特徴といえる」と、痛みという他人ではその程度がなかなか理解しにくいものだけに、厄介であると小川先生は述べていた。
「疼痛には、侵害受容器が活性化することによって引き起こされる侵害需要性疼痛と、体性感覚系に対する損傷や疾患の直接的結果として生じる神経障害性疼痛と、この両面を併せもった疼痛がある」という。「神経障害性疼痛は、私たちの体に存在する無数の末梢神経の1本がショートしてしまう状態のこと」と、電源ケーブルのように無数の絶縁状態の線の一部が切れてしまうことが神経障害性疼痛になるのだとか。「神経障害性疼痛の末梢性発生機序は、このショートしてしまった末梢神経が痛みを脊髄に伝えること。そこで、脊髄に痛みを伝えないようにすればよいのではないかとの考えから生まれたのが『リリカカプセル』だ」と、「リリカカプセル」は既存の鎮痛剤にはない新規の薬理作用を有する薬剤であると述べていた。
「『リリカカプセル』は、国際疼痛学会や欧州神経学会、カナダ疼痛学会、英国立医療技術協会機構で、帯状疱疹後神経痛・神経障害性疼痛の第一選択薬として認められている」と、世界的に認められた薬剤であるとのこと。「『リリカカプセル』の臨床効果を国内第3相試験における疼痛スコアの推移で見ても、高い鎮痛効果のあることが実証されている」と、試験でも高い効果が得られることがわかっているという。「また、痛みだけでなく、神経障害性疼痛にともなう不眠や無気力などの症状改善にもつながることが試験から明らかになった」ことで、帯状疱疹後神経痛および神経障害性疼痛患者の未来を明るくする画期的な薬剤であるようだ。小川先生は、「現場の医師においても、患者の痛みへの訴えに対しては、不十分な対応にとどまっている例も少なくない。それだけに、学会などを通じて、講習会などを開き、痛みの種類の認識など訴えていく予定だ」と、まずは医療従事者に対して、帯状疱疹後神経痛の第一選択薬として「リリカカプセル」の存在を伝えていく考えを示していた。
最後にエーザイ 執行役で日本事業本部の直江登医薬統括部長は、「ファイザーと当社は、『アリセプト』という薬剤で実施した共同プロモーションで培ったノウハウを活かしながら、『リリカカプセル』においても、2社で訴求活動を行っていきたい。そして、帯状疱疹後神経痛で苦しむ患者の痛みを和らげられるように努めていきたい」と、「リリカカプセル」でも積極的なキャンペーンで情報告知を行い、多くの患者の手助けにつなげていきたいと述べていた。
ファイザー=http://www.pfizer.co.jp/
エーザイ=http://www.eisai.co.jp/
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