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2010年01月27日
ファイザー、ニコチン依存症のメカニズムや早期禁煙治療による重要性についてセミナーを開催
ファイザーは1月26日、「薬物依存症のメカニズムと早期禁煙治療の重要性」と題したプレスセミナーを開催した。同セミナーでは、12学会禁煙推進学術ネットワーク委員長で兵庫県立尼崎病院 院長の藤原久義先生と国立病院機構 下総精神医療センター 臨床研究部部長 兼 薬物依存治療部長で厚生労働省 医薬食品局 監視指導・麻薬対策課 課長補佐も務める平井愼二先生がそれぞれ講演を行った。
まず、平井先生が薬物依存症のメカニズムと薬物依存症患者の実際について説明を行った。「覚醒剤と煙草は、他の疾患・事故の原因となり、摂取の反復によって疾患・事故の頻度が高まり、程度がより重篤となる。また、摂取が反復される傾向にあり、これによって摂取行動の再現性が増強するという点から、覚醒剤と煙草は非常に類似性が高い」という。では、なぜ依存してしまうのだろうか。「喫煙行動では、当初、思考による喫煙がなされる。この喫煙が反復されると、一連の行動が条件づけられる。こういう状態になると、例えば、いつも喫煙をしている食後には、必ず喫煙行動を司る連鎖が生じ、煙草を吸うという行動に至る」と、長期間繰り返すことによって、煙草をイメージさせる環境やものなどに見たり触れたりするだけで“煙草を吸いたい”という欲求に駆られていくのだという。
平井先生は、「喫煙者に喫煙行動のロールプレイを行わせた。しかし、煙草を口にくわえて火をつける直前でその行為を中断すると、パニック状態に陥る。これが一種のニコチン依存症ということになる」と、煙草を吸うという一連の行動に抑制がかかったとき、それを受け入れられず、苦悩や怒りなどを感じる場合は、煙草からなかなか抜け出せない状態にあるとのこと。また、平井先生は若年層の喫煙者が覚醒剤の使用につながりやすい点にも言及。「就学中の喫煙は、周囲を欺く態勢を身につけさせるもの。よって、規制薬物の乱用などの逸脱した行動に結びつく可能性を高めると考えられる」と述べていた。
続いて、藤原先生が、「若年喫煙者の実態と治療の問題点および『禁煙の日』制定の重要性」について講演を行った。「禁煙による死亡は欧米では減少傾向にあるのに対し、日本は年間13万人と増加傾向にある。ちなみに、交通事故による死亡者数は年間7000人だ。これを考慮すると、いかに煙草で命を落とす人が多いかがわかる」と、喫煙は死に直結する行為であると警鐘を鳴らす。「現在、我が国の喫煙者数は3400万人とされている。このうち、ニコチン依存症患者は約1800万人といわれている」と喫煙者の半数近くがニコチン依存症であるとのこと。「ニコチン依存症は病気と認識されるようになり、保険治療できる環境も整ってきたが、若年層が適用にならなかったり、入院患者が禁煙治療をスタートできないなど禁煙保険治療の問題点も多い」と、喫煙者を病気と捉え、この患者を救うという態勢にはまだまだ課題点も多いようだ。
ファイザー=http://www.pfizer.co.jp/
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