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2009年04月28日
日本高血圧協会など、高血圧啓発キャンペーンを今年も実施、減塩の重要性を訴求
日本高血圧協会と日本高血圧学会は4月27日、2007年から開始した高血圧啓発キャンペーン「ウデをまくろう、ニッポン!」を今年も実施することを発表した。テーマは「減塩と医師への相談」。「あなたも、塩分をとりすぎています!~ちょっとでも高い血圧は、医師に相談しましょう~」をスローガンに、5月17日の「高血圧の日」を含む5月9日~17日までの日本高血圧週間に啓発活動を展開していく。
今回の発表会では、日本高血圧協会理事長の荒川規矩男先生が「血圧コントロールと減塩の重要性」について説明。荒川先生は、「高血圧は脳卒中など重篤な病気との関係が非常に高いことがわかっている」という。「最近の研究では、食塩の摂取量に比例して血圧が下がることが明らかになった」と塩分が高血圧の原因と説明する。
一方で、「食塩は高血圧の主犯であるが、食事を無塩にするのは難しいので、減塩をしながら運動と薬で高血圧を防ぐことが有効」と高血圧対策を説明。「減塩は現在1日10g以下という摂取量が推奨されているが、6gまで落とした食生活にもっていくことが必要」とガイドラインの数値も不十分であると指摘する。「運動は1日30分程度の軽い運動で十分。運動には、塩を体内から引き抜く作用が働くので、毎日続けることが重要」と述べていた。「薬については、Na利尿薬という、価格も安く歴史もある薬をもっと使っていくべき」と、日本で利用されていない薬が米国では高く評価されていることなどを説明していた。
次に、高血圧啓発キャンペーン「ウデをまくろう、ニッポン!」の特別協賛企業であるノバルティスファーマが、今年4月に40歳以上の男女400人に対して行ったインターネット調査を紹介した。ほとんどの人は、塩分が高血圧を引き起こす原因と関係があることを知っていた(95.6%)。しかし、実生活で減塩に取り組んでいる人はその半分以下(48.5%)にとどまった。また、減塩していると回答した人のうち、成人の1日の目標塩分摂取量を知っている人は48.0%、塩分表示に使用されているナトリウム(Na)は塩分量ではなく、Na量に2.54をかけた値が塩分量に相当するということを知っている人はわずか7.5%と低く、減塩に取り組んでいても塩分に対する正しい知識がないまま行っていることが浮き彫りとなった。
こうした国民の高血圧に対する知識不足を打開することを目的に、今年のキャンペーンでも夫婦漫才コンビの宮川大助・花子さんが昨年に引き続き登場。一昨年に脳出血で倒れ、現在もその後遺症が現れるという宮川大助さん。花子さんをはじめ家族の支えによって2007年5月にカムバックした。キャンペーン発表の席では、テーマである“減塩”について、大助さんの食生活を紹介しながら、大助さん自身の減塩への取り組みを説明していた。大助さんは、「倒れる前は塩分が多い食事が大好物だった」とのこと。「病気になってからは、減塩を意識するようになった」という。具体的には、「家では、花子の母親が食事を作ってくれるが、やや塩分が多い日もあるため、そういうときは外食で調整するなどしている」と大助さんならではの減塩方法を紹介していた。ただ、「荒川先生の減塩の重要性に関する話を聞くと、まだまだ自分の食塩摂取量は多すぎる」と実感。運動については「ほとんどできていない。寒くなると病気のせいか身震いするため、気温が暖かくなってからゆっくりマイペースで行っている」とのことだった。
一方、花子さんは、「ミネラル塩や岩塩など健康を訴求するような塩が発売されているが、こうした塩を使うと高血圧を抑えられるのか」と荒木先生に質問。荒木先生は、「ミネラル塩や岩塩などは、高血圧の原因である食塩に少しマグネシウムなど健康素材が含まれているだけのことで、高血圧の抑止にはつながらない」とし、食塩が最も高血圧によくないことを強調していた。
さらに、日本高血圧週間の初日である5月9日には、パシフィック野球連盟(パ・リーグ)の賛同を得て、パ・リーグの試合が行われる札幌ドーム、千葉マリンスタジアム、福岡ヤフードームの3球場で血圧測定イベントを実施。「24時間以内にどれだけ多くの人が1ヵ所で血圧測定できるか」というギネス記録にチャレンジする。3球場で競い合いながら、昨年のイベントで記録した4981人という記録の更新を目指すという。野球場でのイベントでは、パ・リーグを代表して元日本ハムファイターズの監督で“大沢親分”こと大沢啓二さんが高血圧の啓発に一役かってくれるとのこと。大沢さんは、イベントにかける意気込みとして「健康のためにも、多くの人に高血圧啓発キャンペーンに協力して欲しい」と訴えていた。
日本高血圧協会=http://www.ketsuatsu.net/
日本高血圧学会=http://www.jpnsh.org/
ノバルティスファーマ=http://www.novartis.co.jp/
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