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2010年06月18日
村田女子高校とファイザー、禁煙に成功した舘ひろしさんが女子高生に伝える禁煙の難しさ
村田女子高等学校とファイザーは6月17日、6月20日の「父の日」を前に、女子生徒を対象に禁煙啓発の授業を開催した。当日は、40年間吸い続けたタバコの禁煙に成功した俳優の舘ひろしさんが特別講師を務め、女子生徒に禁煙の大切さを呼びかけた。
今回の特別授業では、舘ひろしさんの主治医で、ケイアイ秋葉原クリニック院長の熊丸裕也先生を迎え、タバコの有害性や簡単にタバコを止められないニコチン依存症のメカニズムを女子生徒たちに解説した。「タバコの煙の中には、発ガン性の高い物質などが含まれている。肺ガンだけでなく、他のガンを誘発するだけでなく、年々死亡率が高まっている脳卒中や心筋梗塞などの血管病も引き起こす」と、熊丸先生はタバコの恐ろしさを説明。「妊娠中にタバコを吸うと、小さな赤ちゃんが生まれる可能性が高まり、突然死する恐れもある」と、妊娠中の喫煙はとくに御法度であるようだ。「非喫煙者も家族など身近な人に喫煙者がいると、副流煙を吸い込むことになり健康を害するリスクがある」と、タバコは吸わない人の健康も奪う危険があると述べていた。
健康を害する危険がこれだけあるにもかかわらず、なぜ喫煙者はタバコを止めることができないのだろうか。「喫煙者は『ニコチン依存症』という病気のため、タバコを止めることができない」と、タバコを吸うという行為が病気であるとのこと。「ニコチンは快感を生むドーパミンが放出される。このドーパミンが無くなると、イライラして、またタバコを吸ってしまうという悪循環な流れができるのが『ニコチン依存症』のメカニズムだ」と、タバコが中毒化していく原因についてわかりやすく解説してくれた。「『ニコチン依存症』という病気は、医師と一緒に治療していくもの。その方法として、ニコチンパッチやニコチンガムを利用していく方法の他に、ニコチンを含まない飲み薬で治療する方法がある。舘さんはこの飲み薬を使って禁煙に成功した」と、吸いたい気持ちを抑えてタバコを止める方法ではなく、しっかり医師のサポートを得ながら止めていくことが禁煙への近道であると熊丸先生は話していた。
そして、今回の授業の特別講師を務める俳優の舘ひろしさんが自身の経験をもとに、どのようにして禁煙することができたのかを語ってくれた。「そもそもタバコを吸うようになったのは、20歳の頃、米国の俳優のジェームス・ディーンが、劇中でかっこよくタバコを吸っている姿にあこがれて吸い始めた」と、見た目がタバコを吸うきっかけだったようだ。「それから40年間タバコを吸い続けたが、その間も何回か禁煙にチャレンジした。3ヵ月ほど禁煙ができていたのにもかかわらず、俳優という職業柄、監督からタバコを吸っているシーンを頼まれ、そこで吸ってしまうと愛煙家に逆戻りすることもあった」と、タバコを吸いながらも禁煙のことは考えていたという。
そこまで、タバコを吸い続けてきた舘さんが、なぜ今回禁煙を決意したのだろうか。「今年の正月にテレビを使って禁煙を宣言してしまい、禁煙に取り組むTVCMにも出演したため、やるしかないという状況に追い込まれてしまった」と、苦渋の決断で禁煙に望んだとのこと。「今回禁煙するにあたり、熊丸先生のサポートによって、薬で無理なく禁煙に成功することができた」と、思いのほか禁煙することが苦にならなかったとのこと。「禁煙したことで、大好きな乗馬も息を切らすことなく楽しめるようになった」と、タバコを吸っていた頃に比べて、体が動くようになったと禁煙効果を述べていた。
「タバコを止めるには、自分の意志だけでなく、家族や周りのサポートも重要。言葉や態度で禁煙している人をサポートしてあげると、気持ちが途切れることなく禁煙することができる」と、一人で止めるのではなく、家族や周りの人を巻き込んで禁煙することも大切であると話していた。「ただし、自分はタバコを吸っている時に“禁煙すれば”といわれるのがあまり好きではなかったので、喫煙者に“止めた方がいいよ”など声をかけることはしないようにしている」と、愛煙家であった舘さんだからこそわかる、喫煙家への配慮も垣間見ることができた。
ここで、女子生徒たちから舘さんへ屈託のない質問が寄せられた。例えば、“今後タバコを吸う役の依頼があった場合どうするのか”という質問にはきっぱりと、「出演を断る」と、仕事であってもタバコは吸わないとのこと。「タバコを吸っているシーンがどうしても必要な時は、CGでごまかしてもらうようにする」と、今の映像技術であれば、本当に吸わなくても何とかなるだろうと話していた。また、“タバコを吸っているお父さんを禁煙させるにはどうしたらよいか”という質問には、「自分もタバコを止めるまで、タバコがこんなに臭いものだとは知らなかった。喫煙者の隣で吸うタバコの煙で体を害する危険があるだけに、周りの人の健康を考えてタバコを止めてもらうことも重要だ」と、自分自身の健康というよりは、妻や娘の健康を考えて止めてもらうように訴えることもよいと舘さんは女子生徒にアドバイスしていた。
とはいえ、なかなか面と向かって喫煙家のお父さんにタバコを止めて欲しいとは言えないもの。そこで、メッセージカードを作成し、父の日に禁煙メッセージを添えることを授業で提案。女子生徒と舘さんが思い思いにメッセージを書き込んだ。舘さんは“禁煙しようお父さん、自分のため、家族のため”というメッセージを作成。このメッセージを書き終わった後、生徒の机を周り、どんなメッセージを書いているのか、のぞき込んでいる館さんの様子は、先生そのもの。「みんなのメッセージを見たら、お父さんは愛されていることがよくわかった」と、女子生徒たちの愛情たっぷりのメッセージに感無量といった様子だった。
最後に舘さんは、「今回の特別授業は楽しかったし、緊張もした」と慣れない立場に戸惑いながらも、先生役を満喫できた様子。「世のお父さんたちは、娘と距離ができたなどと思っているみたいだけど、みんながお父さんを愛していることがわかってうれしく思う」と、女子生徒たちの愛情に感動したと述べていた。「愛するお父さんにメッセージを送りたい場合は、携帯で禁煙応援メールが送れるので、そちらも使って欲しい」と、様々なツールを使いながら、お父さんとコミュニケーションをとって欲しいと語っていた。
村田女子高等学校=http://hs.murata.ac.jp/
ファイザー=http://www.pfizer.co.jp/
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