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2010年03月02日

メディヴァ、ケアパートナーと共同で「デイサービス開設・運営支援サービス」を開始

 メディヴァとケアパートナーは、共同で「機能訓練」に焦点をあて、自律した生活の再獲得を目指す利用者本位型の「デイサービス開設・運営支援サービス」を開始することを発表した。2月27日には事業者向けに、メディヴァとケアパートナーそれぞれのこれまでの事業展開やサービス内容などを紹介するセミナーを開催した。

 セミナーでは、まずケアパートナーの川原満隆専務が「~時代のニーズを先取~Qアップトレーニング&社員教育のノウハウ」と題した講演を行った。「当社は、全国63ヵ所でデイサービスを運営している。2002年6月からパワーリハビリテーションの理論に基づくオリジナルプログラム『Qアップトレーニング』を導入した」と、同社の概要と沿革について説明。「当社の利用者は、他のデイサービスと異なり、男性49.3%、女性50.7%と男女比がほぼ同じとなっている」と、通常は女性の利用比率が高いデイサービスが多い中、同社では男性の利用者が多いことが特徴であると述べていた。

 この理由として、「『Qアップトレーニング』というマシンを使った運動をする目的で、デイサービスに通っている人が多い。これを裏付けるように、マシントレーニングの稼働実績は97%にのぼる」と、トレーニングマシンの導入が同社の男性利用者向上につながったと説明。「デイサービス利用率は、平均80%台といわれているが、当社は95%前後で推移している」と、デイサービスの経営に欠かせない利用率も高水準をキープしているという。

 では、デイサービスの利用率が高まるという「Qアップトレーニング」とはどのようなものだろうか。「まず、利用者に日常生活における目標を設定してもらう。例えば、デパートで買い物ができるようになりたい、植木にお水をあげたい、といったことを掲げ、この目標に向かってトレーニングをしてもらうようにしている。また、訓練中の姿をビデオ撮影し、歩幅が大きくなっているなど、当社の介護士と一緒に映像を眺めながら、頑張ろうというモチベーションアップも行っている」と、利用者が自ら進んでデイサービスを利用したいと思わせるように、利用者自身の意見を尊重したプログラムづくりを行っているとのこと。「サービス利用当初は杖を使って歩いていた利用者が、3ヵ月のトレーニングで、杖なしで歩けるようになった」と、川原専務がトレーニング映像を流しながら説明。この映像を目にした聴講者達は、大きな驚きの声をあげていた。

 「一方、当社社員についても教育などを通じて、仕事へのやりがいをもってもらう工夫をしている」と、社員教育にも余念がない様子。「まず、食コンペといって、食事の盛りつけが最も美しいものを表彰する。評価は、デイサービス利用者が63ヵ所の施設で盛りつけられた食事の写真を見て投票する。表彰式も受賞したデイサービスに出向き、利用者の前で行う。これによって、社員だけでなく利用者自身にも誇りをもたせたり、このデイサービスを利用していてよかったと思わせる効果が得られる」という。「続いて、レクコンペでは、施設で行ったレクレーションを説明してもらい、発表内容がよかったものを表彰している。もう一つは、Qトレ事例検討発表大会で、Qアップトレーニングによって生活改善がかなった利用者を紹介してもらい、最もよかった事例を表彰するものとなっている」と、社員教育を行うと同時に、63ヵ所で得られた様々な事例などを共有することで、新たなサービス向上につなげていると川原専務は述べていた。

 続いて、メディヴァの小松大介取締役から介護保険市場の動向やデイサービス市場などについての講演が行われた。「高齢者の増加とともに、要介護者数も増加している。介護保険給付費の推移をみてみると、2006年の介護報酬改定による減少はあったが、介護保険給付費は増加している。とくに居宅サービスの伸びが堅調だ。また、介護保険受給者数を見ると、通所介護(デイサービス)と訪問介護の受給者が多い」と介護保険市場を説明。「通所型介護の動向についてみてみると、通所型の約7割が要介護2以下の利用者となっており、通所介護の事業者数も増えている」とのこと。「通所介護は1サービスあたりの売上げは低いが、利益率は高い傾向にある。これには、医学療法士などを必要とする通所リハ(デイケア)に比べて、人件費を抑えられることが影響している」と、小松取締役は、デイサービスとデイケアを比較しながら説明してくれた。「これからデイサービスを始めるという人には、利用者の範囲を広げて、漏れなく加算を取ることが成功の大前提となる。いかに利用者のモチベーションを高めて、利用回数を減らさないようにすることが大切だ」と、デイサービスの売上げ構造を述べると、うなずく聴講者の姿もみられた。

 「こうした現状をふまえて、ケアパートナーのやり方をみると、非常に理にかなったパターンといえる。まず、機能訓練に特化した通所介護であり、一定の利用者の満足度が得られ、継続性が高い。この高稼働率を維持する結果として、経営の安定性が保たれる」と、デイサービス経営のモデルケースはケアパートナーであるとのこと。「そこで、当社は、ケアパートナーと提携することで、医療と介護が共に発展する事業モデルを提案していく予定だ」と、今回発表した「デイサービス開設・運営支援サービス」の主旨について説明した。「『デイサービス開設・運営支援サービス』サービスでは、事業計画の策定やスタッフ研修、マーケティング支援といった開設時の支援の他に、運営支援も行う。特徴的なのは、ケアパートナーで実施しているコンペにも参加できる点だ。ケアパートナーの施設と切磋琢磨できると同時に、63ヵ所ですでに実施されてきた様々な事例やサービスを共有することができる」と、ケアパートナーのノウハウを経営に落とし込めるサービスになっているようだ。なお、提供価格は、新規開設の場合が400万円、すでに事業を行っている場合は月額8万5000円からで、ケアパートナーのQトレ研修については100万円からになるとしている。

メディヴァ=http://www.mediva.co.jp/
ケアパートナー=http://www.care-partner.com/


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