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2009年11月17日
J&J、成人鼠径ヘルニア手術用半吸収性メッシュ「ULTRAPRO HERNIA SYSTEM」を発売
ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカルカンパニーは、非吸収性素材と吸収性素材で編成された成人鼠径ヘルニア手術用半吸収性メッシュ「ULTRAPRO HERNIA SYSTEM(ウルトラプロヘルニアシステム)」(以下、UHS)を11月1日から発売した。11月16日には、同製品の説明および成人鼠径ヘルニアの疾患と治療についてのプレスセミナーが開催された。
UHSの製品説明に先駆けて、ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカルカンパニー エチコン ジャパンの濱田喜久子バイスプレジデントが挨拶を行った。「エチコン ジャパンは、手術縫合糸や組織代用人工繊維布であるメッシュ、皮膚表面接着剤を取り扱っている。こうした製品の提供を通じて、患者の合併症低減やQOLの向上を目指している」という。「今回、組織補強メッシュとして、半吸収性素材のメッシュを上市した。成人鼠径ヘルニアの手術で新製品を利用することで、患者に残る異物量を少なくし、一部が溶けてなくなるようになっている」と、患者のことを考えた製品であると述べていた。
「鼠径ヘルニアは、足の付け根の鼠径部に腸が飛び出すいわゆる脱腸のことをいう。鼠径ヘルニアには、間接ヘルニアと直接ヘルニアがあり、間接ヘルニアは内鼠径輪と呼ばれる部分に腸が飛び出してしまうヘルニア。一方、直接ヘルニアは、血管を境に外鼠径輪に腸が飛び出すヘルニア」と、鼠径ヘルニアの解剖的な部分から説明してくれた。
「成人が鼠径ヘルニアになる理由は、まだ正確に解明されていないというのが現状だ。ただし、腸が飛び出す部分である横筋筋膜の脆弱化や異常な腹圧によって起こるのではないかといわれている。危険因子としては、家族に鼠径ヘルニアの人がいた、あるいは、喫煙や激しい筋肉トレーニングを行っている人もなりやすいとされている」とのこと。「筋肉トレーニングは、鼠径ヘルニアになる部分には、筋肉がないので鍛えようがないのと、トレーニング中にかかる腹圧が危険とみられている」と、体を鍛えているからといって鼠径ヘルニアにならないとは限らないと沖永先生は話していた。
「鼠径ヘルニアは腹圧によってふくらみ、腹圧がかからない時はそのふくらみがなくなってしまう。痛みは軽いか、ほとんどなく、ふくらみが不快感につながる」と、具体的な症状を説明してくれた。「鼠径ヘルニアの手術数は、小児例を含むと年間約12万4000件にも達する」と、日常的に手術が行われているという。「患者数も年々上昇している」とのこと。
「鼠径ヘルニアを放っておくと、嵌頓(かんとん)と呼ばれる飛び出した腸が戻らなくなる病態になる恐れがある。この際、腸管壊死に至った場合は、生命の危険を招くことがあるため、緊急手術の適用になる」と、放っておくと危険な疾患であるという。「鼠径ヘルニアが見つかったら治す必要があるが、薬を使っても治らない病気なので、手術が必要」とのこと。「手術では、下腹部の皮膚を5cmから7cm程度切開し、ヘルニア嚢と呼ばれる飛び出した部分を取り除き、再び腸が飛び出さないように横筋筋膜を補強する」という。「鼠径ヘルニアの手術には、いくつか種類があり、プラグとシート型メッシュでヘルニア門を二重にふさぐmesh-plug法や、結合された2枚のメッシュで腹部の筋層の内側と外側を覆うPHS法という方法が代表例」として、メッシュを使った手術が基本になると説明した。
「鼠径ヘルニアの手術ではメッシュを体に入れるので、苦痛がなく、柔軟で合併症もなく、再発しないというのが理想的なメッシュとなる。また、十分な強度をもち、弾力性があって、収縮しにくく、感染しないメッシュが条件となる」と、鼠径ヘルニアでは、メッシュが非常に重要なアイテムであると強調していた。
では、今回発売したUHSは、沖永先生が話していた条件をクリアした製品なのだろうか。ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカルカンパニー エチコン ジャパンの林大プロダクトマネージャーが製品の詳細について説明してくれた。「UHSは、成人鼠径ヘルニアの手術法である『メッシュ法』で使用される国内初の半吸収性人工補強メッシュとなる。従来の非吸収性素材と吸収性素材とのコンビネーションによって、手術中の操作性を損なうことなく、体内に残る異物量を必要最小限に抑え、炎症反応を減少させることが期待できる」とのこと。「大きな編み目を採用し、過剰な瘢痕組織の形成が避けられる」と、従来のものに比べて3倍から4倍以上の編み目の大きさにしたという。「UHSは、メッシュ全体の70%を占める吸収性素材が、手術後約120日で体内に吸収される。そのため、過剰な瘢痕組織が形成されにくく、術後の異物感や疼痛を軽減でき、自然のフィット感が期待できる」と、患者の術後のQOL向上が図れる製品であると述べていた。
[償還価格]1万9100円/枚
[発売日]11月1日(日)
ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカルカンパニー=http://www.jnj.co.jp/jjmkk/
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