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2007年07月11日
ロシュ、最新の臨床第III相試験でActemraが関節リウマチ患者の症状を有意に改善することを確認
ロシュは、Actemra(tocilizumab)の大規模な多国籍第III相臨床試験(RADIATE:Research on Actemra Determining effIcacy after Anti-Tnf FailurEsの略)の3番目の試験において、主要評価項目(投与開始24週目にACR20を達成した患者の割合)が達成されたことを発表した。同試験では、抗腫瘍壊死因子(抗TNF)療法で効果不十分な関節リウマチ(RA)患者を対象として、メトトレキサート(MTX)とActemra の併用療法について検討した。
難治性関節リウマチ患者498名を対象に行った同試験において、ActemraにMTXを併用した投与群ではActemraプラセボにMTXを併用した投与群に比べ、多くの患者で24週投与後の症状(ACRスコア)に有意な改善が認められたという。ACR反応率は、米国リウマチ学会(American College of Rheumatology)が提唱した抗リウマチ療法に対する効果の判定に用いる標準的な評価基準で、患者には、疾患の症状と測定項目の数の減少率を明確にすることが求められるとのこと。例えば、20%、50%、70%の低下(RA症状の減少率)は、ACR20、ACR50、ACR70 のように表す。現在の治療法では、ACR70は例外的で患者の病態が著しく改善したことを表すとされる。
ロシュ炎症・自己免疫疾患領域ビジネスダイレクターのUrs Schleuniger氏は、「RADIATE試験の肯定的な結果は、関節リウマチの病態生理におけるIL-6の重要な役割をさらに裏付けるもの」と語り、また「この結果も、今年予定している規制当局への申請に向けてまとめられている豊富なデータに追加される」と付け加えている。
RADIATE試験は、少なくとも一つの抗TNF療法が効果不十分であった中等度から重症の活動性RA患者を対象に、MTXとActemraとの併用療法の安全性および症状の緩和について、プラセボと比較する無作為化二重盲検プラセボ対照の、3群間比較試験となる。各群には、MTX10~25mgの週1回投与に加えActemra(4mg/kg または8mg/kg)、あるいはプラセボが投与されたとのこと。この患者群は従来、より難治性の病態を示し、治療が難しいと考えられてきたという。同試験は498人の患者を3群に分け、米国を含む13ヵ国、128施設で実施された。それぞれの投与群において、患者は、Actemra4mg/kg、Actemra8mg/kg、あるいはプラセボを、MTXの週10-25mgに加えて投与されたという。
Actemra(tocilizumab)は、初めてのヒト化抗ヒトIL-6受容体モノクローナル抗体であり、その独特の作用機序によって、まだ完全な治療法が確立されていないRAという疾患に対して新たな治療の選択肢を提供するもの。多国籍臨床試験で観察されたActemraの総体的な安全性プロファイルは一貫しており、一般的に忍容性が高いことが示されたという。最も多かった有害事象は、上気道感染症、頭痛、鼻咽頭炎、高血圧。また、ほかのDMARDsと同様に、Actemra投与群において、重篤な感染症が報告されている。
ロシュと中外製薬は、日本国外で共同開発を進めており、欧米を含む世界41ヵ国で4000名以上のRA患者を対象に第III相臨床試験を実施。日本では、2005年6月に世界初のキャッスルマン病治療薬として発売したという。また、2006年4月に、関節リウマチおよび全身型若年性特発性関節炎の追加適応症の申請を行った。
RAは、進行・全身性の自己免疫疾患であり、関節内の細胞膜の慢性的な炎症や疲労および、骨粗鬆症や貧血、肺・皮膚・肝臓への諸影響をも引き起こす場合があることを特徴とするという。炎症によって関節の形成や機能が損なわれ、痛み、こわばりや腫れが起こり、やがては骨・関節破壊によって関節の機能が失われ、多くの場合、進行性の障害につながっていくとのこと。さらに、慢性的な炎症が続くことによって主要な臓器機能へ影響が生じ、余命の短縮につながる場合もあるとしている。RA発症後10年で、仕事や日常生活を支障なく継続できる患者の割合は50%以下とされており、世界中で2100万人の患者がいるといわれている。
ロシュ=http://www.roche.com/
中外製薬=http://www.chugai-pharm.co.jp/
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