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2009年05月12日
フジッコ、カスピ海ヨーグルトの食後血糖に対する上昇抑制作用を検証
フジッコは、これまでにカスピ海ヨーグルトの粘りやEPSに着目した研究を行ってきたが、今回は食後血糖の上昇抑制作用について検証したことを発表した。
「カスピ海ヨーグルト」は広く日本で親しまれている発酵食品で、同社では家森幸男氏(武庫川女子大学国際健康開発研究所長・生産開発科学研究所学術顧問)の協力のもと、優良株であるLactococcus lactis subsp.cremoris FC株(ラクトコッカス ラクティス サブスピーシズ クレモリス エフシー株、以下FC株)を分離し、安全に家庭で植え継ぐことの出来るカスピ海ヨーグルトの種菌やそれを用いた製品開発を行ってきた。カスピ海ヨーグルトがもつ特徴の一つとして、「強い粘り」がある。この粘りは、クレモリスFC株が分泌する菌体外多糖(EPS:Exopolysaccharide)によるもので、舌触りの良い、クリーミーな食感を生み出している。
今回の検証では、マウスに一定量のブドウ糖を経口投与し、経時的に血糖値の測定を行った。その結果、ブドウ糖のみを投与した群に比べて、牛乳またはFC株の牛乳発酵物を同時に摂取させると、血糖値の上昇を抑制する作用が認められた。しかし、FC株の牛乳発酵物では、牛乳と比較して血糖のピーク値が低く、上昇も穏やかになる傾向のあることが分かった。またFC株とEPSを産生しない変異株を用いてそれぞれ牛乳発酵物を調製し、比較したところ、EPSを産生するFC株の牛乳発酵物に有意な血糖上昇の抑制作用が認められた。
さらに、健常な成人男女を対象として行った試験でも、7名中6名においてFC株の牛乳発酵物を摂取した場合の血糖曲線下面積(AUC)が、牛乳を摂取した場合と比べて低いことが明らかとなり、血糖値の上昇を抑制する作用がヒトにおいても示唆された。
今回の試験でEPSを含む牛乳発酵物がより血糖の上昇を抑制したことから、ヒトの消化液に対して耐性をもつEPSが食物繊維様の働きをすることによって糖の吸収抑制と、それに伴う血糖値の上昇を抑えたのではないかと考えられる。牛乳やヨーグルトなどの乳製品は、糖質と一緒に摂取した場合に血糖値の上昇を抑える働きがあることが知られているが、EPSを含む粘りの強いカスピ海ヨーグルトを日常的に摂取することで、食後血糖の上昇がより穏やかになると考えられる。
なお、この研究成果は、第63回日本栄養・食糧学会大会(会期:5月20日~5月22日、会場:長崎新聞文化ホール)で発表する。
フジッコ=http://www.fujicco.co.jp/
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