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2012年01月28日
富士経済、健康食品とシリーズサプリメントの機能志向食品市場調査、関節痛対策を訴求したグルコサミン含有商品が好調
富士経済は、健康(Health)や美容(Beauty)に良いというコンセプトを持った健康美容食品(H・Bフーズ)の国内市場を調査・分析しており、その結果を3回にわたって報告している。第2回として、粒、カプセル、粉末などの剤型をした健康食品とシリーズサプリメント(各種アイテムを取り揃えたシリーズ展開の健康食品を指す)の“機能志向食品”市場について調査した。その結果、2011年見込は(前年比)、骨・関節サポートが476億円(11.2%増)を記録。関節痛対策を訴求したグルコサミン含有商品が好調だった。ダイエットは782億円(5.8%増)に達した。食後カロリーコントロールや脂肪燃焼訴求商品が需要開拓した。なお詳細を報告書「H・Bフーズマーケティング便覧 2012 No.2-機能志向食品編-」にまとめた。
骨・関節サポートでは、2010年が428億円(前年比116.9%)に達し、2011年見込が476億円(前年比111.2%)と予測する。骨・関節サポートは、カルシウム、グルコサミン、コンドロイチンなどを主成分として、骨形成や関節痛対策を訴求する健康食品、シリーズサプリメントを対象とした。カルシウムは、不足している必須ミネラル成分として認知度が高い。また、近年では中高年層の関節痛対策として、グルコサミン、コンドロイチン含有商品の需要開拓が進み、注目度の高い市場となっている。2010年の市場は、前年比16.9%増の428億円で、2年連続の2桁成長となった。2011年も、前年比11.2%増の476億円が見込まれる。人気商品へ需要が集中する傾向が強まっているものの、今後、参入企業の更なる増加や既存ブランドの積極的な展開が考えられ、関節痛対策の予防需要も開拓することで、2012年の市場は500億円を上回ると予測される。成分別に見ると、グルコサミンが市場の75%を占めており(2010年)、旺盛な需要と参入企業の積極的な展開で2012年には80%超が予測される。一方、カルシウムは乳製品など食品による接取の定着やグルコサミンへの需要流出で減少していく見通しである。
ダイエットでは、2010年が739億円(前年比105.1%)に達した。2011年見込が782億円(前年比105.8%)と予測する。ダイエットは、プロテイン、ガルシニア・カンボジア、ギムネマ酸などを主成分として、ダイエットを訴求する健康食品、シリーズサプリメント、および、食事代替を主目的とし摂取カロリーを抑えたカロリー調整食品(シェイクタイプの健康食品、シリーズサプリメント)を対象とした。メタボリックシンドローム対策を背景にカロリー調整食品が実績を伸ばしていたものの、利用者の中には摂取カロリーの抑制による“ダイエット疲れ”も見受けられる。その様な中で、「カロリミット」(ファンケル)など食後の摂取カロリーコントロールを訴求した商品や、「フォースコリー」(ディーエイチシー)など脂肪燃焼を訴求した商品が注目され、新規需要を開拓している。2010年の市場は前年比5.1%増の739億円、2011年も同5.8%増の782億円が見込まれる。
ダイエットは、使用前と使用後の体感性というアプローチでプロモーションが打ちしやすく、各参入企業が注力している市場であることから、今後も成長を維持していく見通しである。また、メタボリックシンドローム対策以外のダイエット訴求が健康増進といった新規需要を開拓しており、利用者層に広がりを見せている。
美肌効果では、2010年が866億円(前年比103.3%)に達した。2011年見込が896億円(前年比103.5%)と予測する。美肌効果は、ビタミンC、コラーゲン、ヒアルロン酸などを主成分として、肌トラブル対策を訴求する健康食品、シリーズサプリメントを対象とした。市場を牽引してきたコラーゲンやヒアルロン酸含有商品の需要が一巡し成長は鈍化しているものの、2010年は前年比3.3%増の866億円、2011年も同3.5%増の896億円と堅調な推移が見込まれる。コラーゲンやヒアルロン酸に次ぐ美容成分としてプラセンタへの注目が高まっており、新規参入が相次ぎ商品数も増加している。プラセンタ含有商品の市場は小規模であるが、2011年には前年比82.6%増の42億円と急拡大が見込まれ、2012年には50億円を上回ると予測される。プラセンタは、基礎代謝の向上や疲労回復など、美肌効果に留まらない訴求から幅広い層の取り込みも期待されており、今後の美肌効果市場を牽引する成分と考えられる。
滋養・強壮では、2010年が958億円(前年比103.8%)に達し、2011年見込が983億円(前年比102.6%)と予測する。滋養・強壮は、オタネニンジン、ローヤルゼリー、ニンニク(ニンニク卵黄含む)などを主成分として、体力維持・虚弱体質改善を訴求する健康食品、シリーズサプリメントを対象とした。伝統のある素材や食経験の多い素材といった素材自体のわかりやすさ、主力チャネルである通信販売での購入しやすさに加えて、手頃な価格設定の商品が増加していることもあり、市場の拡大が続いている。2010年は前年比3.8%増の958億円、2011年は同2.6%増の983億円が見込まれる。高年層の加齢対策としての需要も高く、潜在需要を含め市場拡大の余地は大きいと考えられる。素材の分かりやすさと手頃な価格設定でニンニク含有商品が堅調なほか、女性向け商品が新規需要を開拓しているスッポン、化粧品でも使用される成分として認知のある深海鮫エキス含有商品がそれぞれ好調である。オタネニンジン含有商品を通信販売で展開する企業も、手頃な価格設定と広告宣伝効果で実績を伸ばしている。
[調査対象]以下の各効能を訴求した機能志向食品(健康食品、シリーズサプリメント)
滋養・強壮、肝機能改善、美肌効果、整腸効果、ダイエット、生活習慣病予防、免疫賦活作用、血行促進、骨・関節サポート、貧血予防・改善、エチケット、アイケア、マルチバランス、ホルモンバランス、リラックス、グリーンチャージ
[調査方法]富士経済専門調査員による調査対象企業および関連企業・団体等へのヒアリング調査を主体に各種公的データを補足
[調査期間]2011年10月~12月
[小売価格]
書籍版:10万5000円
書籍・電子版セット:12万6000円
(すべて税込)
富士経済=http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
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