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2007年11月01日

旅の目的など旅行者側の意識調査、観光旅行としての北京オリンピックを取り巻く環境は厳しい

 ジャパン・マーケット・インテリジェンス(以下、JMI)は、今回1年以内の国内・海外旅行経験者、男女500名を対象に、インターネットを通じて、旅の目的など旅行者側の意識調査を実施した。また旅行動機の要因として、来年に控えた北京オリンピックなどのスポーツイベント、商業イベント、文化芸術イベントへの関心、行動意欲の調査をあわせて行った。その結果、観光旅行としての北京オリンピックを取り巻く環境は厳しいなどが明らかになった。

 調査の結果、2008年夏に開催される北京オリンピックについて、全体的に関心が低く、関心があるという人でも、実際に現地までは赴かずに、TVやネットによる観戦を希望する人が多いという結果が得られた。さらに、過去1年以内に国内旅行の経験がある人が96%に対し、海外旅行の経験がある人は24%で、国内旅行経験がある人は、次の旅行先にも国内旅行を選ぶ傾向が多いということから、観光旅行としての北京オリンピックを取り巻く環境は厳しいといえるようだ。

 調査の詳細として、北京オリンピックに関心があると答えた人は全対象者中26.5%と、それほど関心は高くなく、さらに行きたいという意欲のある人は全体で7.9%と低い結果となった。年代別で見てみると、30歳代は関心があるという人が35.6%と一番高かったが、行きたいという意欲のある人は全体の割合と比べても6.8%という結果となった。30歳代の人は家でゆっくりテレビ観戦という人が多いのかもしれない。

 全対象者のうち、過去1年以内に国内旅行の経験がある人は96%、海外旅行の経験がある人は24%となった。男女共に同様の数字で、国内旅行人気が数字に現れている。なかでも、30歳代は海外旅行の経験をもつ人が13%とほかの年代に比べ低く、海外旅行を選ばない人の理由で時間、日程の制限や、予算の問題をあげる人が60%を超えた。

 過去1年以内に国内旅行の経験がある人のうち、70.4%が次の旅行先も国内を選ぶ意向をもっていることがわかった。そして、海外・国内それぞれ1年前と比べて、気持ちの変化を聞いたところ、変わらないと答える人が半数近くと、国内派は国内、海外派は海外と意向が分かれており、国内旅行の方が高いリピート率が望めると思われる結果となった。20歳代においての意欲の差が最も顕著で、国内旅行に、より行きたいと思う人が59.5%にもおよび、海外旅行に比べ国内旅行を選ぶ傾向が強いと考えられる。

 過去1年以内の国内旅行経験者に目的を聞いてみたところ、その土地の名所旧跡・特産物を楽しむ観光、休養、リラクゼーション、温泉という目的がほぼ同率となった。組み合わせとしては、休養と温泉、温泉と自然を楽しむという組み合わせが多くみられた。一方、海外旅行の目的では名所旧跡などをたずねる観光、休養、リラクゼーション、海外の国の文化を体験すると続き、さらにショッピングを目的とする人が国内旅行に比べて多く、どちらかというと、国内旅行には癒しを求め、海外旅行はよりアクティブに行動する人が多いことがうかがえる結果となった。

 男女間における興味の方向性として、スポーツイベントでは差がみられた。野球に関心をもつ男性が30.6%、女性16.3%、一方、フィギュアスケートに関心をもつ女性は30.9%、男性12.5%と男女で関心の差が目立った。

 今後1年以内に行われるイベントへの関心について質問したところ、その国や土地特有のお祭りに関心をもつ人が男女ともに35%を超えた。

 20歳代のイベントへの興味に関して、サッカーに対する関心と行動意欲の差がほとんどみられず、関心がある人は行動意欲もあるという結果がみられた。ほかの世代に比べて、20歳代は実際にサッカー会場を訪れて、試合を見たいという人が多いようだ。

 同調査結果について、アートマネジメントの観点からツーリズムを含めた日本人の新たなライフスタイルについて研究を行っている慶應義塾大学・美山良夫教授は、「その国、その土地特有の文化に触れるという観光本来の目的とともに、どのようなイベントに関心をもち、旅行する動機となるか、また世代間での傾向の違いなどがよく表れた結果となっていると思う。アメリカでは小さな町でもアートイベントや個性豊かなその土地ならではのイベントが開催され、観光客を惹きつけており、日本においても着地型観光が注目されているように、“そこでしか体験できない”ことが消費者にとって選択のポイントとなっている」とのコメントを寄せている。

ジャパン・マーケット・インテリジェンス=http://www.jmintelligence.co.jp/

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