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2007年10月19日
JTBヘルスツーリズム研究所、「ヘルスツーリズムの現状と展望」調査、潜在市場規模は4兆円
JTBグループにおける健康観光・旅行関連事業の専門研究機関であるJTBヘルスツーリズム研究所は、「ヘルスツーリズムの現状と展望」をまとめた。その結果、「ヘルスツーリズム」潜在市場規模は4兆円で、消費者の「旅行」に健康を取り入れたい意向は8割などが明らかになった。
今回のレポートは、近年注目を集め、実施地域が加速度的に増えている「ヘルスツーリズム」について、消費者の視点から「ヘルスツーリズム」のイメージ、参加意識、旅行費用などの意識をまとめ、現状と、その課題、将来性についてまとめたもの。さらにヘルスツーリズムの旅行商品の強み弱みを導き出し、改善ポイントがわかるヘルスツーリズム関心構造による評価手法や、生理心理学的評価手法についての解説もついている。
ヘルスツーリズム推進地は、全国で2006年の226件から、2007年は231件に増加した。プログラム内容をみると、最近の傾向として「温泉」地以外の場所で、とくに「ウォーキング」や「食」にこだわった内容のものが増加と、「プログラム」そのものの開発に力が入っていることがわかる。
ヘルスツーリズムに関する各地の事例として、北海道ではスギ花粉疎開ツアー(上士幌町)、メタボ改善ツアー(夕張市)など。和歌山県では熊野健康村(熊野地域)、高知県では海洋深層水スパ(室戸市)、大分県では別府八湯温泉泊覧会(オンパク)(別府市)などがある。
ヘルスツーリズムの潜在市場規模は4兆円。全潜在市場規模(交通費含む)となると、6兆円市場に達する。
健康のために使う費用に関する今後の増減意向は、「変わらない」が7割を占めるなかで、「増やしたい」と「減らしたい」の比は、25%対3%で、全体としては大きく増加していくと見込まれる。
旅行先で「その土地ならではの健康に良さそうな商品」を「買ったことがある」人は7割あった。とくに意識しないままに広義な意味での「ヘルスツーリズム」は、すでに実践されていることがわかる。
消費者の「旅行」に健康を取り入れたい意向は8割、「健康」をテーマとした旅行に「行きたい」人は「宿泊旅行」「日帰り旅行」ともに約6割だった。旅行先で試したい健康活動は、「温泉」(79%)「森林セラピー、自然体験」(54%)「整体・マッサージ」(38%)、「タラソテラピー、エステ、スパ」(34%)の順だった。
健康関連活動の認知度上位10位はすべて女性のほうが認知度が高いが、男女によって認知度に大きな差があるものもあることがわかった。男女認知度の差が大きい例として、4位のアンチエイジングは、男性が77.5%であるのに対し女性が93.8%。9位のロハスは、男性が68.1%、女性80.5%であった。
また、2006年実施のアンケートの結果を共分散構造分析(観測データの背後にある、さまざまな要因の関係を分析する統計手法)で関心構造について分析した結果、ヘルスツーリズムは、ほかのニューツーリズムと大きく異なり、旅行タイトルに「ヘルス」や「健康」とうたった時点で、旅行への関心よりも、健康への関心因子に強く誘引されるなど、消費者からは旅行形態をとりながらも単なる旅行とは受け止められていない傾向であることがわかった。
この調査結果をもとに、同研究所では「ヘルスツーリズム」における消費者の関心構造を導き出した。この「関心構造評価手法」を用いることで、実際に実施しているツアーについて、参加者に参加意識などを聞くことで、そのツアー内容の強み、弱みがわかり、改善ポイントを導き出すことができるとしている。
[発行日2007年9月
[小売価格]3500円
※別途送料:525円
JTBヘルスツーリズム研究所=http://www.jtb.co.jp/healthtourism/
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