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2009年10月26日
近畿日本ツーリスト、CERを利用したカーボンオフセットを法人向け団体旅行商品で展開
近畿日本ツーリスト(以下、KNT)は、地球温暖化防止に対するニーズの一層の高まりを受けて、カーボンオフセット付き旅行を大幅に強化し、法人等の団体旅行でもカーボンオフセット付き旅行の提供を開始した。
昨年の4月から京都議定書の第一約束期間がスタートし、今年12月にはポスト京都議定書の国際的目標数値合意が行われようとしている。米国では政権交代によって温暖化対策が積極化するとともに、日本国内でもCO2を1990年比25%削減するという高い目標が設定され、地球温暖化に対する対策は企業にとっても今後必要不可欠な活動になってくることが予想される。
KNTでは、以前から他社に先駆けて環境をテーマとした旅行に取り組んでおり、中でも教育機関向けの環境教育旅行については精力的な取り組みを行ってきたという。その環境学習旅行をより強化するために、昨年4月からは、環境コンサルティング企業のリサイクルワンと業務提携を行い、「旅行中に発生するCO2削減を“グローバルスタンダード”で実践する新サービス」として、日本最初の国連認証排出権(CER)を利用したカーボンオフセット付き教育旅行を提供してきたという。
提供開始から1年半が経過し、社会意識の高まりも踏まえて、KNTでは今回、同社が取扱うほぼすべての法人向け等の団体旅行にカーボンオフセットを付けられる体制を構築したとのこと。
旅行業界におけるカーボンオフセットにはいくつかの課題があると考えているという。KNTはそれらの課題を解決した理想的なカーボンオフセットを提供していくとのこと。
カーボンオフセットの実施には、出来る限り正しくCO2を算定することが求められる。しかし、これまでのカーボンオフセット付き旅行の多くが、正しいCO2算定のガイドラインに則っていない、など問題を抱えているケースがあるという。今回KNTでは、旅行内容に沿って1件1件の旅行条件を入力することで、その旅行で発生するCO2を可能な限り正確に算出するシステムを構築したとのこと。そして、算出した数値に基づき、(1)排出量全量、(2)排出量の50%、(3)500円分の定額のいずれかを選択してもらえる仕組みを提供可能にしたという。
具体的には、旅行の実施時に旅行者が、カーボンオフセットをオプションとして希望した際には、直ちにその旅行のCO2排出量とそのCO2をオフセットする費用を算出し、旅行者が簡単にCO2削減活動に参加してもらえるようになるという。
CO2の算出ロジックは、環境省の「カーボンオフセットの対象活動から生じるGHG排出量の算定方法ガイドライン(VER.1.1)」および国土交通省の「交通・観光カーボンオフセットガイドライン」を元に策定しているという。
また、既存のカーボンオフセットつき旅行では様々なオフセット方法がとられているとのこと。しかし、一例として、「グリーン電力でのオフセットは、現時点では正しいCO2削減量が判定できない、また海外では推奨されていない」などの指摘もあるようだ。KNTは日本政府が推奨するとともに、世界的にも最も信頼性が高い「国連認証排出権(CER)」のみを活用し、カーボンオフセットを実施することで、業界随一の信頼性確保に努めていくとしている。
カーボンオフセットは目に見えない手段だからこそ、より信頼性を高めていくことが求められている。日本政府も、カーボンオフセット実施時には適正な第三者による審査を推奨しているという。KNTのカーボンオフセット付き旅行は、リサイクルワンを通して実施しているという。同社は、日本政府が定めている「あんしんプロバイダー制度」の参加企業であるとともに、自主的に複数の第三者機関から信頼性の検証を受けている日本最大規模のカーボンオフセットプロバイダーとのこと。
KNTは、来年度末までに1万名の参加を目標としているという(500円定額オフセットとした場合、約1000tCO2)。グループ、法人需要等を含め、同社が取扱いするほぼすべての団体旅行で「カーボンオフセット」をオプションとして提供。教育機関のみならず広く法人企業等の地球温暖化防止活動に取り組んでいくとしている。
カーボンオフセットとは、自らが排出するCO2について、まずできる限り削減努力を行った上で、どうしても削減ができないCO2について、発展途上国等で実施されるCO2削減プロジェクトに資金を提供するかわりに排出権を取得し、この排出権を利用して日常生活や企業活動で排出されるCO2排出量を相殺(オフセット)する活動のこと。
カーボンオフセットに用いる排出権は、国連が認定する「CER」を用いている。CERは京都議定書に則って厳格な国際的ルールのもとに認証が行われている、世界で最も信頼性が高いカーボンオフセットの手段。
近畿日本ツーリスト=http://www.knt.co.jp/
リサイクルワン=http://www.recycle1.com/
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