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2009年09月03日
チバビジョン、アイメイクとクレンジング剤がコンタクトレンズに与える影響を説明
チバビジョンは9月3日、正しいコンタクトレンズの使用方法を啓発する「2009 チバビジョンフォーラム」を開催した。今回のフォーラムでは、博寿会山本病院眼科医長で、近畿大学医学部眼科学教室の非常勤講師を務める月山純子先生を迎え「アイメイクとクレンジング剤がコンタクトレンズに与える影響」をテーマに、丁寧なコンタクトレンズケアの重要性を訴えた。
まず、同フォーラムの開催に際して、チバビジョンの早川豪一社長が挨拶。「チバビジョンフォーラムは今回で26回目を迎えるが、これまでは眼科領域の最先端医学を紹介してきた。しかし今回は、より消費者の実生活に近い話題を取り上げることにした」と、従来までの内容から一変させたという。その理由として、「講演を依頼した月山先生は学会で、化粧品やクレンジング剤とシリコーンハイドロゲルレンズの影響を分析し発表。これらの内容は、いままで当社が焦点をあてていない分野で、重要な課題を提起してくれた」と、チバビジョンにとって新しい発見が今回のテーマの選考につながったと説明する。早川社長は、「このフォーラムをきっかけに、一人でも多くのコンタクトレンズユーザーが、より望ましいアイメイクやクレンジングの使用方法の啓発につながって欲しい」と期待を寄せていた。
続いて、「アイメイクとクレンジング剤がコンタクトレンズに与える影響」と題し、月山先生が講演を行った。「最近は、目元を強調するアイメイク法が人気となり、アイラインやアイシャドウは欠かせないものとなっている。しかし、これらをまつ毛の根元だけでなく、粘膜にまで塗ってしまっている人が多い。これが、コンタクトレンズを傷つけ、ひいては眼の健康を阻害する要因になっている」と、現在のアイメイク事情に警鐘を鳴らす。
「まぶたには、マイボーム腺という眼から涙が蒸発しないよう守ってくれる脂肪成分が存在する。この部分にまで、アイメイクを施すと感染症の発症原因につながり、ものもらいなどの疾患が懸念される」と、人気のアイメイク法では、眼の重要な機能を傷つけてしまう恐れがあるようだ。ただ、私たち一般のユーザーは、クレンジング剤でアイラインやアイシャドウを落とせば大丈夫だと考えがちだが、月山先生いわく「マイボーム腺開口付近まで塗ったアイラインやアイシャドウを落とすには、眼瞼内にまでクレンジング剤を使用しないと落とせない。つまり結膜嚢内にまで入るリスクが高まってしまう」と、どちらにしても危険であると説明する。このため、「マイボーム腺を清潔に保ち、眼の中にメイクが入らないように、まつ毛の内側へのメイクは控えて欲しい。また、アイメイクのクレンジングには、コットンや綿棒を使って眼に入らないように丁寧に行って欲しい」と、過剰なアイメイクの抑制と手間ひまかけたケアを心がけるように訴えていた。
次に、コンタクトレンズと化粧品について説明。「化粧品やクレンジング剤がコンタクトレンズを汚してしまう原因の中で、とくに問題なのは、コンタクトレンズを入れたまま化粧落としをすること。クレンジング剤と化粧品の両方が結膜嚢内に入ってしまう危険がある」という。「チバビジョンが行った調査によると、約7割の人がコンタクトレンズを入れたまま化粧落としを行った経験があることがわかった。クレンジング剤には注意書きに、“コンタクトレンズははずして使う”と明記されているが、字が小さくどうしても見落としがち。この点も、コンタクトレンズを入れたまま化粧落としをする人が多い理由とみられる」と、化粧品メーカーの対応が、コンタクトレンズの使用方法の知識不足に拍車をかけている感が否めないようだ。月山先生は、「さまざまな経路で、化粧品やクレンジング剤はコンタクトレンズを汚染することがわかっている。このため、粘膜に塗るアイライナーやアイシャドウ、コンタクトレンズを入れたままのクレンジング、化粧品やクレンジング剤などがついた手でコンタクトレンズに触る、などを行わないようにすることが大切だ」と注意を促していた。
ハードコンタクトレンズやこれまでのハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズは、油汚れの場合でも、クリーナーでこすり洗いを行えば、汚れを落とすことができた。しかし、最近急速にシェアを高めている、酸素の透過性が高いシリコーンハイドロゲルレンズではどうなのだろうか。「眼には血管が通っていないため、涙を介して空気から酸素を得ている。このため、コンタクトレンズの酸素透過性が低いと角膜内は低酸素状態となってしまう。だが、シリコーンハイドロゲルレンズは、酸素の透過性が高いので、長時間の装用が可能だ」と、ユーザーにとって理想的なコンタクトレンズだと月山先生は指摘する。
その一方で、「シリコーンハイドロゲルレンズは、油に弱いことがわかってきた。化粧品やクレンジング剤に含まれる油成分がシリコーンハイドロゲルレンズに与える影響を探ったレンズ汚染試験では、こすり洗いをしても汚れが残ってしまったり、変形してしまうレンズもあった」という。「ただし、例外のコンタクトレンズが存在し、チバビジョンのコンタクトレンズでは、汚染や変形などが見られなかった」とのこと。「なぜ、チバビジョンのコンタクトレンズだけ問題がなかったのか、原因を探ると、同社のコンタクトレンズだけ、表面をプラズマコーティングで処理されていることがわかった。そこで、チバビジョンにプラズマコーティングをしていないコンタクトレンズを製造してもらい、プラズマコーティングしたコンタクトレンズと汚染試験を行ったところ、プラズマコーティングしていないコンタクトレンズでは、汚染や変形がみられた」と、チバビジョン独自のプラズマコーティングは化粧品やクレンジング剤に対してバリア機能が働くことがわかったという。
以上の点から、月山先生は「シリコーンハイドロゲルといっても、メーカーによってその機能は異なる。コンタクトレンズメーカーごとの特性をよく理解し、症例に合わせたレンズ選択が必要だ」と、コンタクトレンズ選びにも言及。「化粧品を使用するコンタクトレンズユーザーは、粘膜へのアイラインや、コンタクトレンズを入れたままのクレンジングに注意する必要があると同時に、清潔な手でしっかり丁寧にコンタクトレンズをこすり洗いして欲しい」と、手間ひまかけたコンタクトレンズケアこそ、キレイをつくることだと力説していた。
チバビジョン=http://www.cibavision.jp/
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