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2008年10月06日
ポーラ研究所、セラミド脂質を高濃度含有する透明化粧水を開発
ポーラ研究所は、透明化粧水への配合が難しいとされてきたセラミド脂質を1%の濃度まで透明な状態で製剤化する技術を確立し、角層バリア機能を高める化粧水を新たに開発した。
角層は、肌のバリア機能や保水機能を担う大切な部分だ。健康で美しい肌の維持のためには、角層を構成する角層細胞とそのすき間を満たす細胞間脂質(細胞間脂質(セラミドなど)は、表皮の細胞内で作られ、細胞内の小部屋(ラメラボディと呼ばれる小胞)に収められる。表皮細胞が角層細胞に変化する際、同時にラメラボディの中身が細胞外に放出(分泌)されることで、角層細胞どうしの隙間が細胞間脂質で満たされるのとのこと)(ラメラ構造(「ラメラ(lamella)」とは「層状」という意味で、層状構造の物質が健康な皮膚の細胞と細胞の間に存在。これは細胞間脂質と呼ばれ、油相と水相の繰り返しから成ってバリア機能を発揮し、皮膚が持つ保湿機構の本体とのこと。ラメラ構造は、セラミドの様な油と水両方の性質を持った脂質分子が規則正しく配列して作られる))の2つがどちらも正常であることが大切だとか。
ポーラでは角層細胞間脂質の主成分であるセラミド脂質を含有するための製剤化技術について、研究を継続的に行ってきたという。今回の研究では、セラミド脂質を挟み込んだラメラ構造中の親水部だけを膨潤させることで、直径40nm(ナノメートル)の非常に小さな一枚膜のベシクル(ベシクルとは微小な水相を脂質膜が包み込んだカプセル状の構造体であり、例えば、水に溶けない疎水性の抗がん剤を内包させることで、製剤として利用されるなど、医薬・食品・化粧品産業における有効な技術ツールとして研究開発が進んでいる)を調製することに成功したとのこと。
これまでバリア機能を高める化粧品としては保湿用クリームを使用することが主流だったが、この研究成果を応用すれば角層細胞の形態を変化させることが可能になるため、化粧水であっても根本的に角層バリア機能を改善することが期待できるという。
なお、この研究成果を、10月6日~9日まで、スペイン・バルセロナにて開催される「第25回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)」世界大会で発表する。IFSCCは、世界で最も権威ある化粧品学会で、世界45ヵ国が加盟し、2年に1回学術大会を開催している。世界のトップレベルの化粧品技術者達が最先端の化粧品技術を発表するいわば化粧品業界のオリンピックともいえるもの。応募論文発表はIFSCCの厳正な審査を受け、選ばれたものだけに許されるという。
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