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2008年08月20日
富士経済、化粧品44品目の市場調査、07年に最も伸びた品目はアイライナーで前年比23.2%増
総合マーケティングビジネスの富士経済は、今年1月~5月にかけてスキンケア、フレグランス、ヘアケア、メンズコスメティックス、ベースメイク、ポイントメイク、ボディケアの全7カテゴリー44品目の市場調査を行い、その結果をベースに化粧品全体市場をカテゴリー別や販売形態、チャネル別、価格帯別に市場を分析するとともに、消費者調査からメイクアップに対するトレンドの分析結果をまとめた。その結果、ファンデーション購入時の重要なポイントは「使用感」と「機能・効果」が分かり、07年に最も伸びた品目はアイライナー(前年比23.2%増)であることが明らかになった。なお、詳細を報告書「化粧品マーケティング要覧 2008 総括編」にまとめた。
化粧品購入先は、「薬局/ドラッグストア」(40%)との回答が最も多く、次いで「インターネット/モバイル通販」(22%)、「百貨店」(10%)、「通信販売(カタログ/電話/FAX)」(10%)と続く。選定理由は、「薬局/ドラッグストア」では「価格が安い・値引きしてくれるから」との回答が最も多く、次いで多いのが「便利な場所にあるから」である。「インターネット/モバイル通販」と「通信販売(カタログ/電話/FAX)」では「時間を問わず購入できるから」と「お店に出かけなくても購入できるから」との回答が多かった。「大型スーパー/ショッピングモール」では「便利な場所にあるから」が最も高い回答率で69%となっている。選定理由の「お店でカウンセリングが受けられるから」との回答は、「百貨店」で半数を占めており、「化粧品店」で39%となった。
なお、同調査の方法はインターネットサーベイで、調査対象はファンデーションを使用する20~40代までの一般女性480人。回収標本は各年齢層(6層)80人で合計480人とし、6月6日~6月9日で行った。
07年の化粧品市場は前年比1.1%増の2兆2390億円(前年比101.1%)となった。04年以降微増ではあるが4年連続でプラス成長を果たしている。08年もこの傾向は続くと見られ2兆2463億円(前年比100.3%)に達する見通しだ。カテゴリー別07年の伸び率(06年比)は、ポイントメイクが102.5%、ボディケアが102.4%、スキンケアが101.5%だった。
07年は、メンズコスメティックスを除く6カテゴリーが前年比プラス成長を果たしており、最も伸びたのはポイントメイク(前年比2.5%増)で、次いでボディケア(前年比2.4%増)、スキンケア(前年比1.5%増)となった。ポイントメイクは、アイライナーが前年比23.2%増となったのをはじめ、アイシャドウなどの中価格の新商品が好調だったほか、制度品(資生堂、花王、カネボウ化粧品、コーセー等の小売店と個別に販売契約を結び対面で販売される化粧品)や外資系ブランドが百貨店チャネルで、主要セルフブランドが各チャネルで実績を伸ばしたことが拡大要因。また、ボディケアは、季節商材のリップクリームやサンタン・サンスクリーンが需要期の天候に恵まれたこと、ボディクリーム・ローションやボディマッサージケアクリーム、バスプロダクツでライフスタイル提案型ブランドが、店舗数拡大と積極的な商品展開、店頭活動により大幅に拡大したことが要因である。スキンケアは、洗顔料、クレンジング、モイスチャーが市場を牽引した。
販売形態別の07年市場構成比および08年見込市場構成比では、カウンセリングは07年が62.5%で08年が62.7%、セルフセレクションは07年が37.5%で08年が37.3%になる見込みだ。
07年は、カウンセリング(販売)が62.5%、セルフセレクションが37.5%の構成となった。カウンセリングはスキンケア、ベースメイク、ポイントメイク、ヘアケア、ボディケアが伸びた。スキンケアとベースメイク、ポイントメイクは、中価格帯の制度品マス向け新ブランドの発売効果である。ヘアケアとボディケアはライフスタイル提案型ブランドを展開するロクシタンジャポンやラッシュジャパンなどの実績増が貢献している。セルフセレクションは、スキンケア、ポイントメイク、ヘアケア、ボディケア、フレグランスが伸びている。スキンケアはトイレタリー系洗顔ブランドの拡大、ポイントメイクは若年層を中心としたメイクアップの需要が伸びたことが拡大要因である。ヘアケアはトイレタリー系のプレミアム訴求ブランド、ボディケアはトイレタリー系のボディシャンプーとリップクリームの実績増が貢献している。08年は、カウンセリングが前年比0.7%増加して、セルフセレクションが前年比0.3%減少すると見られるためカウンセリングの市場構成比が高まると見込まれる。
チャネル別の07年市場構成比および08年見込市場構成比では、ドラッグストアは07年が27.1%で08年が27.5%、量販店は07年が13.6%で08年が13.4%、化粧品店、薬局・薬店は07年が13.2%で08年が13.0%、通信販売は07年が10.0%で08年が10.4%、訪問販売は07年が10.0%で08年が9.7%になると見込まれる。
07年は、ドラッグストアが27.1%、量販店が13.6%、化粧品店、薬局・薬店が13.2%の構成となった。ドラッグストアは7カテゴリーすべての実績が伸びており、主力チャネルとしてメーカーは配荷拡大に力を入れている。量販店は業態の再編が進み郊外に大型ショッピングモールの開発が行われ、またGMS(総合スーパー)を中心に化粧品の取り扱いに一部回復がみられたが、ドラッグストアに需要を奪われて縮小となった。化粧品店、薬局・薬店はチャネル専用ブランドやプレステージブランドの実績が健闘しているが、制度品のマス向けブランドで新ブランドの発売による活性化も一部見られたものの実績縮小を続けており、市場の回復までには至っていない。
価格帯別市場の動向では、高価格帯は07年が5655億円(前年比101.6%)で08年が5738億円(前年比101.5%)を見込む。中価格帯は07年が1兆361億円(前年比101.0%)に達し08年が1兆373億円(前年比100.1%)の見通しとなっている。低価格帯は07年が4971億円(前年比100.8%)となり、08年が4958億円(前年比99.7%)を見込んでいる。
07年の高価格帯市場は、フレグランスとメンズコスメティックスが縮小したものの、スキンケア、ベースメイク、ポイントメイク、ヘアケア、ボディケアが伸びて前年比1.6%増となった。「セグレタ」(花王)と「パンテーンクリニケア」(P&Gジャパン)の発売でヘアケア市場が拡大に転じ、「ロクシタン」(ロクシタン ジャポン)の実績増でボディケア市場が微増となったことなどが拡大要因となっている。08年はスキンケアが中価格帯に対して注力されているため伸び率の低迷が予想されるほか、フレグランスは割安な並行輸入品への需要シフトで縮小が続き、ヘアケアは白髪用ヘアカラーが堅調に推移するものの07年を僅かに下回るとみられる。しかし、ベースメイクは百貨店の外資系ブランドで毎年新商品が追加され、制度品ブランドも安定した実績があるなど市場拡大が見込まれる。また、ポイントメイクも百貨店で展開する外資系メーカーの多くが主力商品としているため毎年の新商品発売も積極的で、メイクアップ需要も堅調であり市場拡大が見込まれ、高価格帯市場は前年比1.5%増と見込まれる。
07年の中価格帯市場は、ヘアケアやフレグランス、メンズコスメティックスが縮小したものの、スキンケア、ベースメイク、ポイントメイク、ボディケアが伸びて前年比1.0%増となった。特にボディケアは、夏場の天候に恵まれたことでサンタン・サンスクリーンが好調であったことに加え、店舗数の増加でイオンフォレストやラッシュジャパン、ロクシタンジャポンが実績を伸ばしたことで高い伸び率となった。08年はフレグランスとメンズコスメティックスでマイナス成長が続き、ヘアケアが前年を僅かに下回り、ベースメイクも縮小すると見込まれる。また、ポイントメイクも主要な制度品ブランドが出揃ったが、今後実績の伸びは鈍化し既存ブランドの実績が急速に低下することから横ばいと見込まれる。一方、ボディケアの拡大が続くほか、スキンケアは制度品のNPP採用新ブランドの拡大に落ち着きが見られたが、通販ブランドの拡大が見込まれてトータルでも拡大すると予測されることから、中価格帯市場はほぼ横ばいと見込まれる。
07年の低価格市場は、ベースメイクやヘアケア、ボディケアが縮小したものの、メンズコスメティックスが横ばいとなり、スキンケアやポイントメイク、フレグランスが伸びて前年比0.8%増となった。08年はスキンケアがトイレタリー系でマスカラの落としやすさの向上が図られ、セルフ化粧品については30代以上を対象としたアンチエイジング訴求商品が増えてリピート率が上がり、ポイントメイクは若年層向けだけでなくアンチエイジング訴求のブランドも増えて市場拡大が見込まれる。また、ベースメイクもアンチエイジング訴求の強化や、リキッドファンデーションとルースタイプのフェイスパウダーの品揃えを増やすなど消費者需要に対応した新商品の発売によって拡大が見込まれる。しかし、フレグランスでは07年に「アックス」(ユニリーバ・ジャパン)がヒットしたものの、その反動で市場縮小が見込まれるほか、ヘアケアやボディケア、メンズコスメティックスが前年を下回ると見られ、低価格帯市場は僅かに縮小すると見込まれる。
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富士経済=http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
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