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2007年05月30日
富士経済、07年のヘアケア・ヘアメイク市場は4863億円、メンズコスメティックス市場は1028億円の見込みなど化粧品市場調査の結果を発表
富士経済は、2007年3月~4月にかけて、ヘアケア・ヘアメイク6品目、メンズコスメティックス5品目の化粧品市場の調査を実施した。その結果、ヘアケア・ヘアメイク市場では、2006年が4843億円(前年比0.6%増)、2007年が4863億円(前年比0.4%増)を見込み、メンズコスメティックス市場では、2006年が1062億円(2.6%減)、2007年が1028億円(前年比3.2%減)の見込みなどを発表した。なお詳細は、調査報告書「化粧品マーケティング要覧2007 No.2」にまとめる。
ヘアケア・ヘアメイク市場は、2006年は「ツバキ」(エフティ資生堂)の新投入による大量のプロモーションが話題となり、トイレタリーを中心として競合他社も新ブランド・新ライン発売や既存主力ブランドの大幅刷新を行ったことからインバス市場は活性化したという。トイレタリーブランドでは、新ブランド・新ライン追加やリニューアル時に高機能を訴求するとともに価格の引き上げを実施しており、化粧品系ブランドとの機能、価格差は小さくなってきている一方で、ヘアスタイリング剤やヘアカラーは依然として市場縮小が続いていると分析する。
2006年の資生堂グループによる「ツバキ」投入を契機としてシェア争いが激化したインバスカテゴリーは、2007年に入り花王、P&Gジャパンがそれぞれ新ブランド「セグレタ」、「パンテーン クリニケア」を投入してシェア奪回を狙うものとみている。
メンズコスメティックス市場は、2005年はスカルプケア市場の拡大によって前年並となったが、2006年の市場は育毛剤需要が沈静化したことや、その他の品目の多くが伸び悩んだことで再び市場は縮小し、前年比2.6%減の1062億円となった。ロート製薬の10代向け「オキシー」や若年層ニーズの皮脂やニキビケアを揃えた新ブランドが消費者に受け入れられヒットし、メンズフェイスケア市場が拡大したが、その他の品目では市場が縮小しているとする。
今後、フェイスケアでは、スキンケアに対する男性需要によって拡大していくとみられるが、フォームやジェル剤型のスタイリング剤やシェービング化粧料の需要は縮小すると予測する。また、主要メーカーは、ほぼ隔年ごとに育毛剤を発売し、シェア拡大に重点をおいた活動を行っていくと見込まれる。現在、中高年向けブランドは微減傾向だが、2007年からの団塊世代の大量退職により大幅に需要が減少する可能性があるとみている。
注目市場として、ヘアトリートメント市場は、2006年が745億円(前年比8.9%増)、2007年は781億円(前年比4.8%増)を見込む。
ヘアトリートメント市場は、ドライヤーやパーマ・ヘアカラー施術により傷んだ髪に養分を補給し、回復させる化粧料で、洗髪時に使用し洗い流すタイプのインバストリートメントと洗い流さないタイプのアウトバストリートメントに大別される。2006年は、参入各社がスペシャルケアの位置付けでアウトバストリートメントに注力したこと、トイレタリー系メーカーが「ツバキ」、「スーパーマイルドチカラ」(エフティ資生堂)や「いち髪」(カネボウホームプロダクツ)など大型ブランドを投入したことが寄与し、市場は前年の伸びを上回ったという。
インバストリートメントは、大型ブランドの投入、既存ブランドのリニューアルや1ブランド内に複数アイテムをラインアップするケースが増えていることから、ドラッグストアを中心とした棚を巡る競争はより激しくなるとみている。アウトバストリートメントは、髪のケア意識が高い若年女性を中心として使用が定着しており、この現象は今後も続くと分析する。
業務用ヘアトリートメントの店販品は、一般ルート商品との競合が厳しいものの、商品の細分化によりサロンからのニーズに応え、積極的な商品投入とともに拡販に努めていることから今後も大幅な市場拡大が見込まれるとしている。
シャンプー市場は、2006年が1454億円(前年比1.5%増)、2007年は1470億円(前年比1.1%増)の見込みと予測する。
2006年は、エフティ資生堂の大型ブランド「ツバキ」の発売にともない大規模な広告が展開され、他社も主要既存ブランドのリニューアル、新ラインの追加や、「いち髪」、「スーパーマイルドチカラ」など新ブランドの投入により激しいシェア争いが繰り広げられたため市場は活性し、2005年の落ち込みから回復。ダメージケア訴求をメインとした商品が増加傾向にあるが、2006年から2007年にかけては「トワニースカルプケアシャンプーV」(カネボウ化粧品)や「セグレタ」(花王)など、スカルプケアも含めた中高年層向け商品が投入されており、機能の幅が広がっているとのこと。
「セグレタ」や「パンテーン クリニケア」(P&Gジャパン)など大型新ブランドの投入や既存品のリニューアル(「モッズ・ヘア」(ユニリーバ・ジャパン))により、主要メーカーは価格引き上げを図っていると指摘する。また、「ツバキ」や「いち髪」が機能訴求に加え、“日本人の髪質に合わせた商品”としてのイメージを強く打ち出しヒットしたことから、今後はイメージ戦略も重要な要素になるとみている。
スカルプケア市場は、2006年が375億円(前年比6.0%減)、2007年は358億円(前年比4.5%減)を見込む。この市場には、フケ、かゆみを予防し、頭皮を健やかに保つことを目的としたヘアトニックと、同時に抜け毛を予防、養毛効果を訴求した医薬部外品の育毛剤が含まれる。
2005年は新発売の資生堂フィティット「薬用アデノゲン」がけん引するかたちで市場が拡大したが、2006年は他のメーカーから新製品の発売はあったものの、「薬用アデノゲン」を含め上位ブランドの多くが実績を落とし市場は縮小。育毛剤ブームが落ち着き、新製品について消費者があまり購買意欲を示さないことなどが市場の縮小の要因と分析する。2007年は花王のインバスブランド「セグレタ」にスカプルケアアイテムが揃えられ、またコーセーの「プレディア」、アデランスの「メデローナ」など女性用の新商品が多く投入され再び女性向けの需要拡大が注目されると指摘する。
現在、高価格の新製品を積極的に販売するメーカーは資生堂フィティット、ツムラライフサイエンス、ライオンなど数社になっていることから、2008年以降の新ブランド発売による市場の活性化が期待されるとの見解を示す。
メンズフェイスケア市場は、2006年が142億円(前年比10.9%増)、2007年は145億円(前年比2.1%増)を見込んでいる。
10代後半から40代前半にかけて、幅広いスキンケア意識の高まりによって、若年層向けブランドを中心に洗顔料やフェイシャルシートの商品数が増え市場は拡大しているという。洗顔需要が高いため、洗顔料やフェイシャルシートのアイテム追加が多いが、化粧水や整肌料(ジェル、美容液など)についても皮脂ケアや肌荒れケア、老化防止などの機能訴求商品が増えていると指摘。2006年は、ロート製薬の10代向けの新ブランド「オキシー」がヒットし、市場が拡大したとみている。
メンズフェイスケア市場は、商品の認知や浸透には時間がかかるものの、リピート率が高いことからメーカーでは取り組みに力を入れているとのこと。洗浄力の向上に加え、毛穴の汚れを落とすといった機能訴求も広がり、肌質別に高保湿タイプやアンチエイジング訴求など消費者ニーズを汲み取った商品の発売によって、今後も徐々に市場は拡大すると予測する。
[小売価格]10万5000円(税込)
富士経済=http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
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