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2007年09月26日

富士経済の機能性化粧品市場の調査、07年のスキンケアにおけるアンチエイジング市場は2807億円の見込み

 富士経済は、スキンケア、メイクアップ、ボディケア、ヘアケア・ヘアメイクの4カテゴリーにおける機能を訴求する化粧品について調査を行った。その結果、2007年のスキンケアにおけるアンチエイジング市場は2807億円(前年比3.5%増)の見込であることなどが明らかになった。なお、詳細は、調査報告書「機能性化粧品マーケティング要覧 2007」にまとめている。

 同報告書では、カテゴリーごとに機能別の動向を分析した。スキンケアでは、モイスチャー、ホワイトニング、アンチエイジング、敏感肌、アクネ対応の5機能。ベースメイクでは、モイスチャー&カバー、UV(ホワイトニング)、テカリ・毛穴、くすみ・小じわ、敏感肌の5機能。ボディケアでは、モイスチャー、UV(ホワイトニング)、スリミング/マッサージ効果、フレグランス/アロマ、敏感肌の5機能。ヘアケアでは、モイスチャー&マイルド、ダメージケア、フケ・カユミ防止、クレンジング・地肌ケア、フレグランス、スカルプケアの6機能となる。

 06年の機能性化粧品市場は、前年比0.6%増の1兆6594億円で、化粧品市場におけるウエイトは74.9%となった。プレミアム訴求のトイレタリーブランドの投入が積極的に行われ、引き続き好調のヘアケア市場と、堅調な伸びを続けるスキンケア市場が機能性化粧品市場の底上げに貢献したと分析する。07年もプレミアム訴求の大型新ブランド投入が相次ぐヘアケア市場の活況が続く見通しで、スキンケア市場においても資生堂が大型新ブランドの投入と拡販に注力しており、機能性化粧品市場は引き続きプラス成長が見込まれるとの見解を示す。

 スキンケアでは、「アンチエイジング」を重視した商品市場が急拡大しており、これにけん引される形でスキンケア市場はプラス成長が続いているという。06年は、春~夏にかけての天候不順の影響で「ホワイトニング」のメラニン生成抑制を訴求した商品が低迷したことや、コエンザイムQ10配合商品の需要が一巡し、伸び悩んだ影響でスキンケア市場は微増にとどまった。07年は、需要期初頭である4~5月の天候にも恵まれ「ホワイトニング」需要の回復が期待されるが、「エリクシールシュペリエル」(資生堂)、「アクアレーベル」(資生堂フィティット)など大型新ブランド投入が相次いだ06年と比較すると話題性の高い新ブランドは少なく、スキンケア市場は引き続き微増になると見込まれる。

 スキンケアの注目機能として、アンチエイジングは、2006年が2713億円(前年比106.6%)に達し、2007年が2807億円(前年比103.5%)を見込む。

 スキンケア市場における「アンチエイジング」は、日本社会の高齢化や中高年層のケア意識の高まりから需要が拡大しており、商品面でも積極的なテコ入れが行われていることから市場は活況を呈していると指摘。05年の市場急拡大に貢献した“コエンザイムQ10”配合商品に続き、「アスタリューション」(コーセー)などをはじめとする“アスタキサンチン”や、「DHCプラチナシルバー」シリーズ(ディーエイチシー)をはじめとする“白金ナノコロイド”を配合した商品が話題を集めたうえ、資生堂グループから「エリクシールシュペリエル」「アクアレーベル」などの大型ブランドが投入されたことで、06年も前年比6.6%増の伸びを達成した。

 団塊ジュニア世代全般が30代に突入し、加齢にともなう肌の悩みを感じる年代の人口が急増したことで需要拡大は今後も続くと見込まれる。とくに「アンチエイジング」の95%を占めるリカバリー(シワ、たるみ、くすみなど加齢にともなう症状の改善訴求商品)機能では、新理論や新成分、処方など様々なアプローチにより「アンチエイジング」効果を高めたブランド/スペシャルケアの投入が積極的に行われる見通しだが、「アンチエイジング」をメインに、「ホワイトニング」効果も訴求したライン/アイテム(同社では「ホワイトニング」に包括)が増加しており、その影響から市場の伸びは鈍化すると見込まれる。

 ベースメイクは、「敏感肌」と「くすみ・小じわ」訴求の商品が拡大したが、「ホワイトニング」や「テカリ・毛穴」、「モイスチャー&カバー」訴求の商品が実績を落としたことで06年のベースメイク市場は縮小になったと説明する。「ホワイトニング」は、買い替えチャンスとなる需要期初頭の4月後半~5月にかけて気温が低く、全国的に多雨であったことが影響。また、「テカリ・毛穴」対策商品はトップブランドである「レヴュー」(カネボウ化粧品)が春・夏商品を「モイスチャー&カバー」へと移行したことや、春・夏対策として展開するマス向けブランドがファンデーションの通年使用によって買い替えが進まなかったことが要因と分析する。

 ベースメイクの注目機能としてくすみ・小じわでは、2006年が466億円(前年比100.2%)に達し、2007年が466億円(前年比100.0%)と予測する。

 「くすみ・小じわ」訴求は、30代以上をターゲットとしたブランドが中心となっている。スキンケアでのエイジングケアに対する需要が高いことを受け、ベースメイクについても「くすみ・小じわ」以外にハリやたるみ対応、ツヤ感アップなどの訴求が目立っているとのこと。06年は、「フレッシェル モイストリフト」(カネボウコスメット)や「アクアレーベル(保湿)」(資生堂フィティット)、07年も「アクアレーベル(エイジングケア)」、「インテグレート グレイシィ」(資生堂フィティット)など新ブランド/ラインの投入が相次いでいる。流通ではカウンセリングは伸びがみられないものの、新ブランド/ライン投入によるセルフセレクションでの活性化がけん引し、07年は06年から横ばいの466億円が見込まれているが、08年には07年比1.1%増の471億円が予測されるとの見解を示す。

 06年のボディケア市場は、「フレグランス/アロマ」と「敏感肌」訴求商品の実績が高い伸びを示したものの、主力の「モイスチャー」や「UV(ホワイトニング)」が天候不順の影響で縮小となり、全体では微増にとどまったという。しかし、「モイスチャー」の化粧品系は「ロクシタン」(ロクシタン ジャポン)などのライフスタイル提案型ブランドが拡大傾向にあるほか、「UV(ホワイトニング)」でも高付加価値商品の投入が進むなどの好要因も多く、安定した需要が見込まれる市場環境といえると指摘する。また、ライフスタイル提案型ブランドによって、香りによるアロマテラピー効果の認知度が高まり、他ブランドにおいてもアロマによる高付加価値商品が需要を獲得していることから、今後の市場拡大が期待される。

 ボディケアの注目機能としてフレグランス/アロマでは、2006年が54億円(前年比112.5%)に達し、2007年が60億円(前年比111.1%)を見込む。

 「フレグランス/アロマ」では、香りによるリラックス効果などを訴求。フレグランス関連の商品が主力となっていたが、嗜好性の高さや海外フレグランスブランドの並行輸入品の増加などによって、近年まで縮小が続いている。一方、アロマ関連については、「ロクシタン」(ロクシタン ジャポン)、「ザ・ボディショップ」(イオンフォレスト)などのライフスタイル提案型ブランドが新規出店を加速させているとともに、ローズを始めとして香りのある商品が話題となって伸びており、「フレグランス/アロマ」市場の拡大をけん引している。

 06年のヘアケア市場は、継続して大々的な販促展開を行った「ツバキ」(エフティ資生堂)の実績増が貢献し、微増となった。機能別では、「ダメージケア」は引続き需要が高く、新ブランド投入が行われたことで市場拡大もあった。また、「ツバキ」や「いち髪」(クラシエホームプロダクツ)といったプレミアム訴求のトイレタリーブランドがけん引し「モイスチャー&マイルド」が大幅に伸びたと指摘。「モイスチャー&マイルド」と「ダメージケア」でヘアケア市場の5割弱の構成比を占めるまでに成長したと分析する。

 07年は「h&s」(P&Gジャパン)や「サロンスタイルモイストキープスパ」(コーセーコスメポート)など“健康で美しい髪を生み出す頭皮環境を整える”ことをメイン訴求した大型ブランド投入によって、「クレンジング・地肌ケア」市場が活況を呈する見通しだ。また、加齢によるツヤのなさやうねりの軽減効果をうたったエイジングケアブランド「セグレタ」(花王)と「ダヴプロエイジ」(ユニリーバ・ジャパン)が春と秋に投入されており、ヘアケアにおけるアンチエイジング訴求の市場形成(「モイスチャー&マイルド」に包括)が見込まれる。

 ヘアケアの注目機能としてモイスチャー&マイルドでは、2006年が1173億円(前年比109.1%)に達し、2007年が1194億円(前年比101.8%)を見込む。

 06年の「モイスチャー&マイルド」市場は、春に発売された「ツバキ」が大々的な販促展開によって一気に高いシェアを獲得、「いち髪」といったプレミアムインバスブランドの実績も拡大した。これらプレミアム訴求ブランドが伸びたことで単価も上昇し、前年比9.1%増の1173億円となった。

 07年は、エイジングケア訴求の新ブランドが相次いで投入されている。今春、40代以上を対象に投入された「セグレタ」は、「ツバキ」などに比べさらに高い価格設定ながら好調に推移している。また、今秋には「ダヴプロエイジ」が発売され、リンスインシャンプー「ソフトインワン」(ライオン)の「ふんわりタイプ」が追加されるなど、アンチエイジング訴求の新ブランドの動向が市場を左右すると予想される。さらに、スタイリング訴求(洗髪によりスタイリングしやすい髪に導く)の「モッズ・ヘア」(ユニリーバ・ジャパン)が今春全面リニューアルされ、好調であることから、「モイスチャー&マイルド」市場は06年に続き拡大が見込まれる。

[小売価格]
A4判 215頁:10万5000円
CD-Rセット:11万5500円
(すべて税込)

調査結果の概要[PDF]

富士経済=http://www.group.fuji-keizai.co.jp/

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