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2009年10月27日
ファンケル、アミノ酸の一種L-セリンの摂取が睡眠の質を改善することを確認
ファンケルは、アミノ酸の一種であるL-セリンが睡眠改善に有効であるかを検証している。2007年および2008年の日本睡眠学会大会では、L-セリンを就寝前に摂取することで、寝付きや熟睡感などの主観的な睡眠感が改善することを報告した。今回L-セリンを長期間連続して摂取した際に、睡眠感にどのような影響を及ぼすか検討したところ、睡眠に不満を感じていた人々の主観的な睡眠感が持続的に改善されることが確認できた。
夜更かしや夜間勤務などによる生活リズムの変化や、社会環境における様々なストレスが原因で、国民の3人に1人は睡眠に不満を感じているといわれている。現代のような生活を取り巻く様々な環境から、睡眠時間だけに注目しても睡眠に対する不満を解消することは難しく、睡眠の質を改善することが重要な課題といえる。
ファンケルでは2001年から睡眠の質に改善効果がある食品素材の研究を始め、九州大学大学院農学研究院 古瀬充宏教授との共同研究で、アミノ酸の一種であるL-セリンにその可能性を見出し、ストレスによって不眠を生じたヒヨコの睡眠が改善されることを明らかにしたという。さらに筑波大学睡眠医学講座と共同で、ヒトを対象とした臨床試験を2005年に開始し、2-4日間の短期試験でL-セリンの摂取が主観的な睡眠感を改善することを確認し、その成果を第32回(2007年)および第33回(2008年)日本睡眠学会大会で発表してきた。
しかし、長期間L-セリンを摂取した際の睡眠への効果は検討されていなかった。そこで1ヵ月間L-セリンを毎日摂取することで、睡眠に不満を感じている人の睡眠感をどの程度改善することができるかについて検討した。
睡眠に不満を感じている54名の人(男性6名、女性48名、22-57歳)に試験に参加してもらった。試験期間はL-セリン含有飲料(L-セリン3g、50mL)を毎日飲む摂取期間(31日間)、摂取前の前観察期間(31日間)、ならびに摂取終了後の後観察期間(31日間)の3つの期間に分けて調査を行った。摂取期間には、毎日就寝30分前にL-セリン含有飲料を飲んでもらった。摂取期間とその前後の飲料を飲まない観察期間にそれぞれ主観的な睡眠感を評価することができるピッツバーグ睡眠質問票(Pittsburgh sleep quality index、以下PSQIとセントマリー病院睡眠調査票(St. Mary's hospital sleep questionnaire、以下SMH)に答えてもらった。
主観的な睡眠感全体の良し悪しを示すトータルスコア(PSQI総合得点)は、前観察期間に比べ摂取期間で統計的に有意に改善された。具体的には寝付き、夜中や早朝に目が覚めてしまうこと、朝目覚めた時の頭のすっきり感、睡眠に対する満足感などの改善が見られた。さらに、SMHによると、摂取期間でも摂取開始直後と摂取期間の後半では、朝目覚めた時の頭のすっきり感や睡眠に対する満足感などの項目で後半の方が摂取開始直後よりも改善し、飲み続けることでより睡眠感が良くなることもわかった。この研究によって、L-セリン3gを配合した飲料を1ヵ月飲み続けることで、睡眠に不満を感じていた人の主観的な睡眠感を改善することが確認できた。
なお、同研究は、第6回アジア睡眠学会大会(10月24日から27日、大阪国際会議場グランキューブ大阪)で、「The effects of consecutive intake of L-serine on subjective sleep quality (L-セリンの連続摂取が主観的睡眠感に与える影響)」として発表する。今後も、現代人のストレスからくる睡眠の悩みを解消するためにセリンの有効性を検証していく予定とのこと。
L-セリンは体内で合成できる非必須アミノ酸で、プロセスチーズや本マグロに多く含まれている。細胞膜を構成するリン脂質の一つであるホスファチジルセリンの構成成分としても重要とのこと。
ピッツバ-グ睡眠質問票(PSQI)は、過去1ヵ月間の睡眠の質および睡眠障害について評価を行う、自記式の評価尺度。
セントマリー病院睡眠調査票(SMH)は、入院中の患者の睡眠に関する問題を評価するために作成された自記式評価尺度。直前の睡眠について評価を行う。睡眠潜時(布団に入ってから眠りにつくまでに要する時間)と睡眠の質が評価される。
ファンケル=http://www.fancl.co.jp/
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