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2008年09月04日
タカラバイオ、ヤムイモの一種トゲドコロが運動機能を高める作用を遺伝子的に証明
タカラバイオのバイオ研究所は、これまで、沖縄の契約農園等で栽培されているヤムイモの一種であるトゲドコロ(Dioscorea esculenta)の研究を続けてきた。昨年の第61回日本栄養・食糧学会大会では、トゲドコロが抗疲労効果を示すことを発表したが、今回、このヤムイモに脂肪の代謝を活性化し運動機能を高める作用があることを、マウスを用いた運動モデルで遺伝子的に証明した。
ヤムイモは、世界の温帯から熱帯にかけての広い地域で、常食されている。最近、北京オリンピック陸上3冠のジャマイカのボルト選手が、ヤムイモを常食していたらしいことが報じられ大きな話題になっている。日本でも古くからナガイモ、ジネンジョ、ダイジョ、トゲドコロ等の様々なヤムイモが栽培されており、ヤムイモには古くから滋養強壮作用があることが伝承されている。同社は、沖縄産のトゲドコロには、ジオスゲニンという化合物の含有量が他のヤムイモと比較して非常に高いことを明らかにしており、マウスを用いた水泳運動モデルでトゲドコロの摂取によってマウスの水泳時間が延長されることを報告した(2007年、第61回日本栄養・食糧学会大会)。今回は、マウスを用いた水泳運動モデルで、トゲドコロの摂取によって脂肪の代謝が活性化され、運動機能の上昇に繋がっていることを遺伝子的に証明した。
トゲドコロ(ジオスゲニン配糖体を含む)を標準飼料に混ぜて(1~3%)投与した群と標準飼料のみを投与した群(対照群)に対して、水泳運動を1週間に1回、8週間行った。8週間後、臓器摘出を行い、脂肪のエネルギー代謝に係る遺伝子の発現をリアルタイムPCRで解析した。
その結果、水泳時間が、トゲドコロ投与群では対照群と比べて10~20%長くなった。リアルタイムPCR解析の結果では、脂肪酸をエネルギー源に変換する酵素(アシルCoA オキシダーゼ)の遺伝子発現が肝臓で約1.4倍高くなった。また、脂肪の代謝に関与する主要なレギュレーターである転写因子PPARα及び協調的に働く補助因子PGC-1の遺伝子発現が、肝臓でそれぞれ約2.2倍及び約1.4倍と高くなった。さらに、トゲドコロを投与したマウスの体内脂肪重量は、対照群と比べて約5%少なくなった。
これらの結果を総合すると、トゲドコロに脂肪組織中の脂肪を効率よくエネルギー源に変えて運動機能を高める働きがあり、運動とトゲドコロ摂取を組み合わせることによって、効率よく体内脂肪を減らすことができることを示している。同社バイオ研究所では、引き続きトゲドコロの機能性について研究を重ねていくとともに、味の良さと機能性を併せ持つこのトゲドコロを、新しい機能性食品素材として世界中に提供していきたい考え。
なお、この成果を京都市で開催される日本食品科学工学会第55回大会で、9月7日に発表する予定だ。
タカラバイオ=http://www.takara-bio.co.jp/
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