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2008年11月05日

タカラバイオ、明日葉カルコンの抗メタボリックシンドローム作用を動物試験とヒト試験で確認

 タカラバイオのバイオ研究所は、明日葉に豊富に含まれるポリフェノールの一種である明日葉カルコンが、抗メタボリックシンドローム作用を発揮することを動物試験とヒト試験で明らかにした。

 セリ科植物・明日葉には、キサントアンゲロール、4-ハイドロキシデリシンなどの特徴的なポリフェノール成分が含まれており、同社はこれらを明日葉カルコンと呼んでいる。同社バイオ研究所では、前駆脂肪細胞を用いた実験で明日葉カルコンがインスリンに似た働きを示すことや、2型糖尿病モデル動物での経口摂取試験で血糖値の低下作用を示すことなどを既に明らかにしている。

 今回、明日葉カルコンの抗メタボリックシンドローム作用を明らかにする目的でメタボリックシンドロームモデル動物を用いて評価した。フルクトースを過剰に摂取させるモデル実験で、ラットに明日葉カルコン粉末を3%混ぜた餌を11週間経口摂取させ、定期的に血糖値、血中インスリン値、血中アディポネクチン値を測定した。その結果、明日葉カルコン粉末を摂取していない群では、フルクトース負荷で血糖値が約15%、血中インスリン値が約220%上昇したが、明日葉カルコン粉末を摂取した群では、ほぼ正常レベルにまで抑制され、メタボリックシンドロームの主要な症状であるインスリン抵抗性の改善が認められた。また、明日葉カルコン粉末を摂取していない群では約30%低下していた抗メタボリックシンドロームホルモンであるアディポネクチンの血中濃度は、明日葉カルコン粉末を摂取した群では、正常レベルにまで改善した。

 一方ヒト試験では、メタボリックシンドローム該当者と予備軍の成人(35~65歳)9名(男性7名、女性2名)を対象に明日葉青汁(1日当たり明日葉カルコン量として12mg摂取)を8週間摂取させ、抗メタボリックシンドローム作用を評価した。その結果、体重、肥満度の指数(BMI)、体脂肪率、腹部内臓脂肪面積の減少が認められた。特に腹部内臓脂肪面積の平均減少量は25.5cm2で、減少率は15%だった。さらに、被験者9名のうち5名に血糖値(3~12mg/dL)、4名にHbA1c(0.2~0.5%)、8名にLDL-コレステロール値(2~45mg/dL)の低下がそれぞれ認められた。また、アディポネクチンの血中濃度は摂取前に比べて増加傾向を示した。

 以上のような結果から、明日葉カルコンには抗メタボリックシンドローム作用があることが明らかになった。 同社では、引き続き明日葉カルコンの生理作用に関する研究を進めていくとともに、その他の機能性食品素材についても開発を続けていく考え。

 なお、同成果を11月17日に東京で開催される第13回日本フードファクター学会総会で発表する予定だ。

研究結果のグラフデータと語句説明[PDF]

タカラバイオ=http://www.takara-bio.co.jp/

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