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2008年06月26日
伊藤園、コーヒーポリフェノールの一種であるクロロゲン酸に認知機能の低下を抑制
伊藤園の中央研究所は、名古屋市立大学大学院医学研究科の岡嶋研二教授らとの共同研究で、コーヒーポリフェノールの一種であるクロロゲン酸による、マウスの認知機能の改善を観察した。これはクロロゲン酸が、記憶や学習といった認知機能の低下を抑制するホルモンの1つである「インスリン様成長因子-I」の産生を促進することによるものだと考えられる。
これまでにも、コーヒーの飲用は、高齢者の認知機能の低下を抑制することが知られていた。しかし同時に、コーヒーの主要な成分の一つであるカフェインの摂取は、認知機能低下を改善しないことも判明していた。したがって、コーヒーの飲用による認知機能低下抑制は、カフェイン以外の成分が重要な働きをしているものと考えられていた。しかし、コーヒー中のどの成分がどのように効果を発揮しているのかについては長く不明だった。
今回、コーヒーポリフェノールの一種であるクロロゲン酸に注目し、クロロゲン酸、普通のコーヒー、クロロゲン酸を多く含むコーヒーの3種を、マウスに14日間摂取させて、認知機能への影響を研究した。
その結果、クロロゲン酸、クロロゲン酸を多く含むコーヒー摂取の2群でのみ改善が認められた。またこれらの2群では、記憶を司る領域である脳の「海馬」のインスリン様成長因子-I濃度が増加しており、これはクロロゲン酸が知覚神経を刺激することによるものだと分かった。
このことから、クロロゲン酸による認知機能の改善は、クロロゲン酸が知覚神経を刺激し、インスリン様成長因子-Iの産生を促進することによると考えられる。
これらの研究から、クロロゲン酸やクロロゲン酸を多く含むコーヒーの摂取によって、ヒトにおいても認知機能の向上効果が期待され、現在研究を進めているとのこと。
なお、同社は、この研究内容を、5月3日に女子栄養大学(埼玉県)で開催された第62回日本栄養・食糧学会大会で発表した。
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