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2008年05月08日

日清オイリオグループなど、中鎖脂肪酸配合の機能性飲料に中強度運動の持続時間延長作用が明らかに

 日清オイリオグループ、コカ・コーラ東京研究開発センターは、2社の共同研究で食品素材である「中鎖脂肪酸(長鎖脂肪酸(食用油脂に多く含まれる)の約半分の長さの脂肪酸。糖やアミノ酸と同じ吸収経路で代謝され、エネルギーになりやすい特長を持つ)」を配合した機能性飲料に、中強度運動での持続時間延長作用があることを、ヒト試験によって明らかにした。

 脂質は安静時および中強度や持続的運動時にエネルギー源として利用され、運動時に利用が高まると、もう一つのエネルギー源である糖質は利用が低下し、保持されるという。中鎖脂肪酸はその摂取によって肝臓や脂肪組織での脂質分解促進作用が示唆されており、中強度や持続的運動を行う者が摂取することは有用である可能性があるという。そこで、糖質が主成分のゼリー飲料に中鎖脂肪酸を添加して継続摂取させ、中強度運動を行わせた際のエネルギー代謝、自覚的運動強度(運動中の人が主観としての「非常に楽である、かなり楽である、楽である、きつい、ややきつい、かなりきつい、非常にきつい」といった、自覚される運動強度を6~20の段階に振り分けて表現することで運動強度を数値化する。Borgスケールが有名)、持続時間を検討した。

 20~21歳の運動愛好者女性8名を対象に、まず自転車エルゴメータで漸増負荷による最大下運動をさせ、ピーク時の酸素摂取量(漸増負荷による最大下運動をさせたときの酸素摂取量のうち、もっとも高い数値)と負荷量を求めた。ほぼ同じエネルギー量の中鎖脂肪酸添加ないし無添加のゼリー飲料を試験食とした。対象者を2群に分け、クロスオーバー法で中鎖脂肪酸添加ないし無添加の試験食の一方を13日間摂取させ、活動時間と食事摂取内容を記録させた。14日目には試験食の摂取1 時間後に、ピーク酸素摂取量の50%に相当する負荷で40分間運動させ、このときの酸素消費量及び二酸化炭素排泄量、自覚的運動強度を測定し、引き続きピーク酸素摂取量の70%に相当する負荷で疲労困憊まで運動を継続させ、このときの持続時間を測定した。

 また、測定した酸素消費量及び二酸化炭素排泄量から脂質及び糖質の分解量(中強度運動時には、脂質と糖質の両方がエネルギー基質として利用される。この際、脂質分解量が多くなり、脂質から得られるエネルギーが増えると、糖質は分解量が減少し、保持される。体内の糖質保持量は、脂質保持量と比べて少ないため、糖質の分解を減少させることは、運動の継続に有効と考えられる。また、高強度運動時には糖質だけがエネルギー基質として利用される)を算出した。2週間の非介入期間を設けて、もう一方の試験食についても同様の試験を繰り返し、2群を比較した。

 その結果、対象者のピーク酸素摂取量は40.1±4.3ml/kg/min(平均±SD)だった。試験食摂取期間の活動時間や9~13日目の食事摂取量は2群間に有意差はなかった。ピーク酸素摂取量の50%に相当する負荷時の脂質分解量(中鎖脂肪酸:13.3±2.7g/40min、無添加:11.7±2.8g/40min)、糖質分解量(中鎖脂肪酸:38.4±8.4g/40min,無添加:42.2±10.2g/40min)、運動開始20分後のピーク酸素摂取量の50%に相当する負荷時の自覚的運動強度(中鎖脂肪酸:12±0,無添加:13±1)および、ピーク酸素摂取量の70%に相当する負荷時の持続時間(中鎖脂肪酸:23.5±19.4分,無添加:17.7±16.1分)に有意差が認められた。

 中鎖脂肪酸を添加したゼリー飲料の短期間の摂取は中強度の持続的運動を行う際に持続時間を延長させる可能性のあることが示唆された。

 この発表は、5月2日~4日に開催された第62回日本栄養・食糧学会大会で行ったもの。運動不足になりがちな現代社会において、人々の健康増進に寄与できる食事の機能性の解明を目指し、運動愛好者を対象に「中鎖脂肪酸」配合機能性飲料の中強度運動での持続時間延長作用を検証することを目的に2007年に実施したヒト試験の結果に基づくものとなっている。

運動負荷時の自覚的運動強度の推移など[PDF]

日清オイリオグループ=http://www.nisshin-oillio.com/
日本コカ・コーラ=http://www.cocacola.co.jp/

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